輸入車 [2023.10.04 UP]
人気中古車実車レビュー【シトロエン ベルランゴ ロング】おしゃれな7人乗りミニバン登場!
輸入車で気負わず楽しむアウトドア特集/おすすめモデル&中古車情報
今回の人気モデル:シトロエン ベルランゴ ロング
[シトロエン ベルランゴ ロング]自動車ジャーナリスト 竹岡 圭と巡る人気中古車実車レビュー
文●竹岡 圭、ユニット・コンパス 写真●ユニット・コンパス
※中古車参考価格はすべてグーネット2023年9月調べ。
(掲載されている内容はグーワールド本誌2023年11月号の内容です)
Profile:自動車ジャーナリスト 竹岡 圭
カーライフのサポーターとしてTVやラジオなどでもおなじみの人気自動車ジャーナリスト。全日本ラリーにも参戦経験を持つ。2023-2024 日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
輸入車ミニバンブームを牽引してきた人気モデル
今回チェックするのは、欧州きっての個性派ブランドであるシトロエンから発売されているMPV「ベルランゴ」です。取材させていただいたのは、2023年登録の「ロング シャイン ブルーHDi」で、走行距離は500km、販売価格は総額で462万2620円となっています。年式もそうですが、販売店のデモカーとして使われていたクルマだけあって、まだピカピカ。
実車チェックを行う自動車ジャーナリストの竹岡圭さんも、コンディションのよさに驚きつつ、嬉しそうにベルランゴのディテールを確認しています。
「ベルランゴは、2019年10月に限定車という形で日本に導入されたときに、わずか5時間半で完売したことも話題になったよね。輸入車ではめずらしい両側スライドドアを備えるミニバンだし、なんといってもデザインがおしゃれ! それでカタログモデルに昇格して、そのまま人気モデルになっちゃった。このカテゴリーは、長くルノーカングーの独壇場だったけど、ベルランゴの登場でますます盛り上がった。それで2020年にはプジョーリフターが、2023年にはフィアットからドブロが日本に導入されて、一気に選択肢が増えたというのが今の状況。じつは、ベルランゴとリフターとドブロは、メカニズムの基本を共有する兄弟車。でも、乗るとちゃんとそれぞれに個性があるのがおもしろい。3台を比べると、リフターが装備も豪華で最も乗用車的なんだけど、ちょっと足の味付けが硬め。ドブロは、装備もシンプルで道具的な雰囲気が強い分、価格もお安め。乗り味はけっこうふんわり系。ベルランゴは、さらに優しい感じ。装備も充実していて、乗り心地もやさしくて、運転しやすい」と竹岡さん。
パワートレインは全グレード統一で、1.5L直4ディーゼルターボ(130馬力)に8速ATの組み合わせで、前輪を駆動します。グレードは3タイプで、装備をシンプルにした「フィール」、メイングレードの「シャイン」、さらに装備を充実させた最上級グレードが「シャインXTRパック」となります。
2019年の導入当初は、2列5人乗りのショートボディのみの展開でしたが、2023年1月には、3列シートを備える7人乗りのロングを追加。ベースグレードの「シャイン」と上級モデルの「シャインXTRパック」というラインアップ。今回取材にご協力いただいたシトロエン所沢の松永店長によると、現在では取材車両でもあるロングの人気が非常に高いのだとか。
ロングはまだ今年発売されたばかりのモデルなので、中古車は展示車などのデモカーが中心です。
「ショートに比べてロングは全長が365mm長くなってるけど、それでも全長約4.8mだから取りまわしもいい。2列目が3席独立で3列目が独立式というのもめずらしいかな。2列目はフラットに折りたためるから、車中泊とかアウトドア的な使い方にもぴったりだと思う。リアゲートがガラスハッチだけ開くから、ワンちゃんとお出かけする人からも人気みたい。収納も多いし、何より使っていてワクワクできる内外装のデザインが魅力ですね」。
2023年に追加されたロングボディ版
今回の取材車両は、2023年に追加された3列7人乗り仕様の「ロング シャイン ブルーHDi」。シャインは、メイングレードにあたるモデルで、標準装備が充実。デモカーだったとのことで、コンディションも最上級。軽油を使うディーゼルエンジンなので維持費が安く、荷物を満載しても余裕の走りを見せてくれます。
取材協力|CITROËN 所沢
「ベルランゴは、ミニバンでありながらも、あらゆるアクティビティに応える使い勝手に優れていて、シトロエンのラインアップにおいて現在最も人気のあるモデルです。なかでもロングはお客様からの注目度も高く、国産車から乗り換えられる方も多いです」とシトロエン 所沢の松永店長(ビジョナトレーディング株式会社)。
SHOP DATA
住所:埼玉県所沢市小手指元町2-4-8
TEL:04-2947-4101
定休日:火曜日
営業時間:10:15~18:45
URL:https://tokorozawa.citroen-dealer.jp
シトロエン ベルランゴ ロングの実車をチェック!
【デザイン】SUVライクなディテールで個性を表現したMPV
MPVといえば、無個性な箱型ボディといった印象になりがち。ですが、個性的なデザインで知られるシトロエンの作品だけあって、ベルランゴはおしゃれにまとめられています。たとえば、ボディ下まわりには、プロテクター形状のパーツを取り付けるなどして、SUV的なイメージを作り出しています。ポップでありながらも、ディテールの仕上げ品質が高いため、上質感を漂わせているのもワザあり。ファミリーユースからアウトドア趣味の基地まで、夢が広がります。
ロータリー式のATセレクターは使い勝手とデザイン性を両立。ボディサイドのプロテクターやホイールの仕上げ、ロゴにも上質感がある。
【装備】ファミリーカーとしても必要十分なレベルを確保
充実した装備も、ベルランゴの魅力。8インチのタッチスクリーンは、オーディオやハンズフリーに対応。ナビゲーションはオプションなものの、Apple CarPlayおよびAndroid Autoに対応するため不便なし。衝突時被害軽減ブレーキやレーンキープアシストといった安全装備はもちろん、アクティブクルーズコントロール(30km~180kmで作動)も装備。ショートボディに採用される、パノラミックガラスルーフと収納を組み合わせたモジュトップも独自性の高い装備です。
ルーフレールがあるので、ルーフラックなどを搭載可能。衝突被害軽減ブレーキやインテリジェントハイビームなどの運転支援装備も充実。
【使い勝手】国産ミニバン顔負けの収納と荷室空間をデザインと両立させた
3列目シートは片側ずつ前に倒して固定するほか、シートごと取り外すことも可能。2列目シートを折りたたみ、3列目を外してしまえば、車中泊にもぴったりな、広大でフラットな空間が出現します。そうしたシーンでも役に立つのが、天井のストレージ。たとえば前席頭上の物入れは、使い勝手に優れる大きさに加えて、底にのぞき穴があいていて、荷物の置き忘れも防げるといった気配りも。デザインのよさだけでなく、ミニバンとしての使い勝手も考えられています。
商用車から発展したクルマだけに、荷室は床が低い。それゆえに重い荷物も積み下ろししやすいし、背の高いアイテムも載せられる。
おしゃれなだけじゃなくて、使いやすさも抜群
竹岡 圭 レビュー
デザイン[★★★★★]
とにかくユニーク! このクルマを使ってどんなことをしようかな~と、見ているだけでワクワクさせてくれるます。商用車ベースのクルマとは思えないほどの遊び心と、カジュアルななかにも感じられるセンスのよさ、細かいところまで抜かりナシ。機能性とオシャレさの両立が図られた、フランス車らしいモデルです。
装備[★★★★★]
運転席から見上げると、大型ヘッドコンソール。しかも置き忘れがないように、穴があけられているんですよね。とにかくポケットエリアは豊富に用意されています。デザイン的にも、助手席前のボックスも旅行鞄を彷彿とさせたり、シートもカジュアルなソファのようだったりと、楽しく寛げる工夫が盛り込まれています。
使い勝手[★★★★☆]
2-3-2というユニークなシートレイアウトで、シートを独立タイプとし、しっかりと造られているのが特徴。2列目シートの真ん中にチャイルドシートを取り付けても、左右にきちんと大人が座ることができますし、3列目へはラゲッジ側からアクセス可能。3列目が跳ね上げや床下収納できれば文句ナシですね。
編集部 レビュー
デザイン[★★★★★]
このクルマに魅力を感じる人の多くがデザインに共感と好感を抱いているのではないでしょうか。国産ミニバンの多くが威厳を感じさせる重厚なデザインテイストを取り入れるなかで、ポップなのに大人が乗っても様になります。SUVテイストの樹脂パーツも遊び心があって、豊かなライフスタイルを想像させます。
装備[★★★★★]
新車価格が値上がり続けるなかで、新車価格も400万円台とまだまだお値打ち感あり。メイングレードでもファミリーカーとして十分な装備と機能が標準装備。「XTRパック」には、前後バンパーのアンダーガード風デコレーションや17インチホイール、マットオレンジのアクセントが専用装備として備わります。
使い勝手[★★★★☆]
商用車ベースという本質的な骨太さ、そこに乗用車に求められる快適さと、MPVらしい使い勝手を上手にミックスさせています。運転席から2列目、3列目の乗員と目が合うミラーなど、ちょっとした気配りもうれしい。スライドドアが電動ではないことは正直残念ですが、操作力は適切に設定されています。
シトロエン ベルランゴのカタログ情報を見る
ライバルモデルをチェック!
ルノー カングー(先代)
このジャンルのパイオニア的存在なのがカングー。先代モデルは中古車台数も多く、価格もこなれている。ただし、モデル末期に登場したディーゼルエンジンの限定車はプレミア価格。
中古車参考価格帯:70万円~400万円(09年~22年 カングー全グレード)
プジョー リフター
兄弟車のなかでより乗用車的なテイストを強調しているのがリフター。パドルシフトを備えた小径ステアリングなど、プジョーらしいディテールが特徴となっている。
中古車参考価格帯:260万円~430万円(19年~23年 リフター全グレード)
フィアット ドブロ
2023年5月に登場したフィアットのミニバン。5人乗りの「ドブロ」、7人乗りの「ドブロ マキシ」が存在。「趣味を堪能するオトナの遊びゴコロを楽しめるクルマ」がコンセプト。
中古車参考価格帯:460万円~480万円(23年 ドブロ全グレード)
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