現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 「織戸学がスープラ愛を語る!」最初の出会いはオービスを光らせて最悪の印象しかなかった!?

ここから本文です

「織戸学がスープラ愛を語る!」最初の出会いはオービスを光らせて最悪の印象しかなかった!?

掲載 更新 11
「織戸学がスープラ愛を語る!」最初の出会いはオービスを光らせて最悪の印象しかなかった!?

MAX織戸のスープラLIFE

チューニング界で“Mr.スープラ”と言えば、MAXの愛称で知られる織戸学を置いて他にはいない。1991年に富士フレッシュマンでレースデビューをしてからの長いキャリアの中でも、GT500やD1GPをJZA80スープラと共に戦っていた姿は今でも印象的なものだ。今回はそんな“Mr.スープラ”を直撃し、スープラへの思いを語ってもらった。

「織戸学がスープラ愛を語る!」最初の出会いはオービスを光らせて最悪の印象しかなかった!?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「80とGR、ベースは異なっても改造の本質は同じだよ」織戸学

スープラとの最初の出会いは1994年のこと。坂東商会の社員だった時で、RS☆Rのデモカーを名古屋から東京まで自走で運ぶように言われたんだよね。

確か、あの頃の愛車はS14シルビアだったと思うけど、その感覚でアクセルを踏んだら“ピカッ!”そうオービスを光らせちゃったんだ。当時としては最高級のスポーツカー、しかもアッという間に180km/h…。驚きと共に痛い思いをしたこともあって、あまり良い印象ではなかった。

そのイメージが大きく変わったのは、やっぱりGT500でスープラに乗ったこと。レースと同じクルマを普段の足としても乗りたくて、80スープラを買ったんだ。その後はD1グランプリにも80スープラで参戦するなどして、スープラへの愛着はどんどん高まっていったよね。そうなるに連れて、チューニング界で“ミスタースープラ”のイメージも強まっていったんじゃないかな。


80スープラの魅力は、まずはポテンシャルの高い2JZエンジン、そして今乗っても十分に満足できる質感の高さ。だけど、どうしても納得できない部分があった。それが“ノペッ”としたスタイリング。

そこで、坂東商会の近くにあったことで知り合ったエアロパーツメーカー「バリス」とタッグを組んで『RIDOX』のエアロパーツを作ったんだよ。


イメージしたのはGTマシンのカッコ良さ。オレ自身がイメージスケッチを描いて、シコシコと発泡スチロールを削りながら理想のスタイルを追求していった。その熱い想いがスープラ乗りのみんなに伝わったのか、RIDOXのエアロは80スープラの定番とまで言ってもらえるようになったんだよね。


残念ながらオレが最初に乗っていたスープラは、2012年に投入した86ベースのD1車両の製作資金を作るために手放してしまって、今の赤い80は5年くらい前に手に入れたんだ。それを、再びイチからセットアップして現在に至るって感じ。

もう1台の白い方は、大人がストリートでも乗れる仕様をコンセプトにエアロパーツも下回りだけにして、ノーマルの雰囲気を残したファインチューンにしてみた。


なんか、織戸の愛車=赤のイメージがあるみたいなんだけど、実際のところはそんなこともなくて、最初のスープラなんて回数が分からなくなるほど色々なカラーに塗り直している。といっても、無意識のうちに赤にしちゃうことは多いかも。その理由は多分、子供の頃に流行っていた山口百恵の“緑の中を走り抜けてく真っ赤なポルシェ~♪”の影響だね(笑)。


というわけで、2019年に復活したA90型のGRスープラも、オレが選んだのはやっぱり赤。まあベースがBMWってのはともかく、シートに収まった時のインパネやセンターコンソールとの一体感は80に通じるものがあるよね。


そして最初に見て驚いたのが、リヤフェンダー周りのデザイン。何がってさ、RIDOXのラインにそっくりじゃん。正直「いやぁ、これはトヨタがパクったね」って思ったよ。


だったらそれ以上にカッコ良いA90スープラを仕立ててやろうって気持ちで作ったのが、オリジナルの『MAX ORIDO × AKEa SUPRA STYLE』というエアロキットなんだ。


今じゃエアロもコンピュータでデザインできる時代だけど、それじゃ本当に納得できるものは作れないというのが持論。だから新型でも昔と同じように、オレが書いたデザインを元に、ミリ単位の細かなラインにまで拘って理想のスタイルを追求した。

知らない人が見たら「ノーマル?」って感じなのに、実際はフロントからリヤまで全て変わっているフルエアロ。都会にも違和感のない、さりげないカッコ良さを狙っているんだ。

ストリートを走り回っていた小僧時代や、レース界に飛び込んだのがついこの間の事のように感じるけど、現場ではオレより年上のドライバーなんて数えるほど(笑)。

去年買った古いポルシェでノンビリと走るのも楽しいなぁなんて思える歳になったけど、青春時代を一緒に駆け抜けてきたスープラとの生活は、まだまだゴールが見えないよ。

●PHOTO:堤 晋一 REPORT:川崎英俊

こんな記事も読まれています

TEAM ZEROONEとトミカがコラボ。raffinee 日産メカニックチャレンジZが登場へ
TEAM ZEROONEとトミカがコラボ。raffinee 日産メカニックチャレンジZが登場へ
AUTOSPORT web
アレイシ・エスパルガロ、3周走行も2戦連続欠場。右手骨折によりプラクティス以降をキャンセル/第9戦ドイツGP
アレイシ・エスパルガロ、3周走行も2戦連続欠場。右手骨折によりプラクティス以降をキャンセル/第9戦ドイツGP
AUTOSPORT web
F1候補生アントネッリが雨で大荒れのシルバーストンを逃げ切り、F2初優勝。宮田莉朋は10位|FIA F2シルバーストン スプリントレース
F1候補生アントネッリが雨で大荒れのシルバーストンを逃げ切り、F2初優勝。宮田莉朋は10位|FIA F2シルバーストン スプリントレース
motorsport.com 日本版
インディカーのハイブリッド導入初戦、オワードは「効果は感じるけど、まだそれほど大きな差はない」
インディカーのハイブリッド導入初戦、オワードは「効果は感じるけど、まだそれほど大きな差はない」
motorsport.com 日本版
ドイツは反発 中国製EVに追加関税、EU 5日より適用 11月には「恒久化」も
ドイツは反発 中国製EVに追加関税、EU 5日より適用 11月には「恒久化」も
AUTOCAR JAPAN
国産2階建てバス「エアロキング」まさかの復活!? JR高速バスとして“毎日走る” 引退相次ぐ車両をなぜ?
国産2階建てバス「エアロキング」まさかの復活!? JR高速バスとして“毎日走る” 引退相次ぐ車両をなぜ?
乗りものニュース
MotoGP日本GPチケット販売に先駆け、7月24日に秋葉原でイベントを開催。中上貴晶のトークショーや応援席の先行販売も
MotoGP日本GPチケット販売に先駆け、7月24日に秋葉原でイベントを開催。中上貴晶のトークショーや応援席の先行販売も
AUTOSPORT web
斬新「超コンパクト“タクシー”」!? まさかの“アルファロメオ製”! 全長4m級ボディに3列&スライドドアを詰め込んだ「NYタクシー」とは
斬新「超コンパクト“タクシー”」!? まさかの“アルファロメオ製”! 全長4m級ボディに3列&スライドドアを詰め込んだ「NYタクシー」とは
くるまのニュース
ミニ・クーパーの電動ホットハッチ版 高性能EV「JCW E」まもなくプロトタイプ公開へ
ミニ・クーパーの電動ホットハッチ版 高性能EV「JCW E」まもなくプロトタイプ公開へ
AUTOCAR JAPAN
Moto2ドイツ予選|Q1から勢いつけたビエッティがポール。前戦ウイナーの小椋藍は7番手
Moto2ドイツ予選|Q1から勢いつけたビエッティがポール。前戦ウイナーの小椋藍は7番手
motorsport.com 日本版
【日本初採用の装備多数】 計4バージョンで各10台 シボレー・コルベットに「レッド・フレイム・シリーズ」
【日本初採用の装備多数】 計4バージョンで各10台 シボレー・コルベットに「レッド・フレイム・シリーズ」
AUTOCAR JAPAN
巷で話題のロードノイズ対策『調音施工』を愛車に施工して本気レビューしてみた
巷で話題のロードノイズ対策『調音施工』を愛車に施工して本気レビューしてみた
レスポンス
マセラティ×アンティノリ、50年の歴史を融合した特別仕様の「グランカブリオ フォルゴレ」を発表──GQ新着カー
マセラティ×アンティノリ、50年の歴史を融合した特別仕様の「グランカブリオ フォルゴレ」を発表──GQ新着カー
GQ JAPAN
F1イギリスFP3速報|雨の中メルセデスがワンツー! ノリス3番手。RB角田裕毅は14番手
F1イギリスFP3速報|雨の中メルセデスがワンツー! ノリス3番手。RB角田裕毅は14番手
motorsport.com 日本版
全長3.6mの新型「スポーツカー」発表! レトロデザインに斬新「タテ出しマフラー」採用した小さなスポーツカー「ペッレ」登場!
全長3.6mの新型「スポーツカー」発表! レトロデザインに斬新「タテ出しマフラー」採用した小さなスポーツカー「ペッレ」登場!
くるまのニュース
接触への見解、レースの取り組み方は三者三様「違うアプローチが必要な人もいる」「誰に対しても同じやり方で戦う」
接触への見解、レースの取り組み方は三者三様「違うアプローチが必要な人もいる」「誰に対しても同じやり方で戦う」
AUTOSPORT web
全長4.2m! レクサスが新型「小さな高級スポーツカー」を実車公開! 304馬力「ターボ4WD」にクラス超え「上質インテリア」がカッコイイ! 「LBX RR」世田谷で展示
全長4.2m! レクサスが新型「小さな高級スポーツカー」を実車公開! 304馬力「ターボ4WD」にクラス超え「上質インテリア」がカッコイイ! 「LBX RR」世田谷で展示
くるまのニュース
松下信治はなぜシーズン途中でスーパーフォーミュラのシートを失ったのか? 本人も覚悟していた“その日”が来るまでのコト
松下信治はなぜシーズン途中でスーパーフォーミュラのシートを失ったのか? 本人も覚悟していた“その日”が来るまでのコト
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

11件
  • オービスを光らせたのはスープラじゃなくて織戸さん本人
  • チューニング派の織戸さん。ノーマル派の脇坂さん。どちらも心からスープラを愛してあると思います。愛車にかけられるお金はお二人の足下にも呼びませんが、私も同じくらいスープラが大好きです。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

499.5789.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

144.81730.0万円

中古車を検索
スープラの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

499.5789.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

144.81730.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村