軍用車をベースに民生化された究極的4WD車、メルセデス・ベンツ Gクラスの歴史
2018年にフルモデルチェンジされ最新型となったメルセデス・ベンツのクロスカントリー4WDがGクラスです。今も世界中で多くのファンを持つGクラスは、もともと軍用車として開発されたモデルを乗用に転用したモデルです。元々が軍用車というで、そのヘビーデューティ性能については高い性能が確保されています。誕生から現在まで、さまざまな進化を遂げていますが、基本コンセプトと基本デザインを守っている事も大きな魅力となっています。今回はそんなGクラスの誕生から現在に至るまでの歴史を紐解いていきましょう。
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先に軍用モデルが存在した
Gクラスはもともとゲレンデヴァーゲンというモデルでした。ダイムラー・ベンツとダイムラーグループのシュタイア・プフというメーカーが共同で開発し、シュタイア・プフが製造したのがメルセデス・ゲレンデヴァーゲンです。ゲレンデヴァーゲンはNATO(北大西洋条約機構)軍に制式採用された軍用車です。
民生モデルはW460という形式を持つモデルが初代となります。1979年にデビューし1990年まで製造されます。2.3リットルのガソリンエンジンモデルと3.0リットルのディーゼルエンジンモデルが設定されました。ボディはショートとロングが存在します。またショートにはカブリオレも存在しました。サスペンションはコイルリジッドで、駆動方式はパートタイム4WDでした。
ものすごくバリエーションを拡大した2代目
2代目モデルはW463という型式名です。W461、W462も存在しますが、この2モデルは軍用車としてのみ設定されたもので、民生モデルはW463からとなります。2代目は1990年から2018年まで28年という長きにわたって製造されます。そのバリエーションは非常に多彩になりました。28年間の間に搭載されたエンジンは10種を超えます。機構的に最も変化のあったのが駆動方式です。W460ではパートタイム4WDであったものがフルタイム4WDに変更されました。また、特殊なモデルとして3軸の6輪車であるG63AMG6×6も登場、こちらはフルタイム6WDとなりました。
型式を変えずに登場した3代目
2018年に登場したモデルはW463型と型式を変更していません。通常の考え方でいえば、ボディサイズもホイールベースも変わったモデルには新しい型式が与えられ、リリースには「フルモデルチェンジ」の文字があるはずですが、そのどれもみあたりません。だからといって代替わりをしていないわけでない……という実に不思議なモデルが3代目です。
仮に現行モデルを463型後期としましょう。463型前期からのモデルチェンジで型式を変更する事でビジネス的に不利になる可能性があって、型式名の変更もせず「フルモデルチェンジ」という言葉の使用もしなかったのかもしれません。
463型後期はアルミボディの採用やフレームの閉断面化などのほかに、フロントサスペンションのダブルウィッシュボーン化、ラック&ピニオン式の電動パワステの採用など現代のクルマらしい進化を遂げています。しかし、スタイリングやコンセプトはそのまま。それこそが、まさにGクラスらしさを維持し、現代でも生き残る手法だったのでしょう。
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