■販売ランキングに激震!史上初のミニバンが1位に
日本自動車販売連合会(自販連)が発表した2019年8月の乗用車販売ランキングで、トヨタ「シエンタ」が8745台を販売し、トップになりました。なお、登録車としてミニバンがトップとなるのは初めてのことです。
トヨタ 新型「シエンタ」、歌舞伎顔がシンプルに! 5人乗り2列シートも新設定
なお、ランキング2位はトヨタ「プリウス」(8176台)、3位は日産「セレナ」(7714台)と続きます。
2018年の年間トップは日産「ノート」でしたが、2019年上期(1月から6月)はプリウスが首位になるなど、昨今の新車の販売ランキングは激しく入れ替わっています。
シエンタの順位は、2019年6月は8位、7月は3位と上昇していき、8月にはついに1位を獲得。これまでミニバンのトップを走っていたセレナと入れ替わり、ミニバンカテゴリーにおいてもシエンタがもっとも売れたことになります。
初代シエンタは、「小粋でユースフルな7人乗り」をテーマに、2003年9月29日に発売されました。
丸みのあるスタイルのなかに、ミニバンに求められる機能をコンパクトなサイズに凝縮。乗降性や利便性と、乗車人数に応じたシートアレンジのしやすさにより、幅広い層に受け入れられました。
現行モデルは2015年にフルモデルチェンジした2代目で、初代を超える高いユーティリティと、ミニバンの概念を打ち破るスポーティなエクステリアが与えられるとともに、オプションとして設定された衝突回避支援パッケージ『Toyota Safety Sense C』による安全面の充実も図られています。
2018年9月11日にはフラットなラゲッジルームを実現する2列シート5人乗り仕様が追加され、フロント部のデザイン変更と装備の充実を図った大きなマイナーチェンジがおこなわれました。
2列シート車が導入された背景について、シエンタのチーフエンジニアの粥川宏氏は、次のように話します。
「2代目シエンタは、アクティブなライフスタイルを応援するMPV(マルチパーパスビークル)として、2015年に『スポーツバック』のイメージを持ってデビューしました。結果、子育てファミリーを中心に広い年齢層のお客様よりご好評をいただいています。
さらにユーザー層を広げるべく、近年増加しているアクティブなミドル・シニアがアウトドアレジャーにピッタリなコンパクトスペースとして、“3列シートはいらないから、荷物が沢山詰めること”“車の中で泊まれること”“荷室空間をカスタマイズ出来ること”などのご要望にお応えすべく追加設定しました」
※ ※ ※
コンパクトなサイズのミニバンは、人も荷物も載せられる上、運転がしやすいということで人気です。シエンタにおいては、通常の3列シート7人乗り仕様に加え、2列シート5人乗り仕様を追加。
また、ガソリン車とハイブリッド車を用意するなど、ユーザーのニーズに応えるラインナップとしたことが人気につながったといえそうです。
なお、ライバルとなるホンダ「フリード」は、2019年10月18日にマイナーチェンジするとアナウンスされました。新型フリードが登場すると、コンパクトミニバンのライバル競争がさらに激化することが予想されます。
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