現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > リトラにオープンにミッドシップ! MR2ってイケイケな装備を詰め込んだ夢のクルマだったよね?

ここから本文です

リトラにオープンにミッドシップ! MR2ってイケイケな装備を詰め込んだ夢のクルマだったよね?

掲載 21
リトラにオープンにミッドシップ! MR2ってイケイケな装備を詰め込んだ夢のクルマだったよね?

「常識外のクルマがあってもいいのでは?」そんな発想で飛び出してきたのが、ミッドシップスポーツカーのMR2だ。今から40年前の1984年に登場したMR2には、クルマ好きの夢やロマンが詰め込まれた。こんなクルマをよく作り、よく売っていたなと感心させられる。まさにイケイケな昭和と平成バブル期をカタチにした、MR2を振り返っていこう。

文:佐々木 亘╱写真:ベストカー編集部

リトラにオープンにミッドシップ! MR2ってイケイケな装備を詰め込んだ夢のクルマだったよね?

■ミッドシップが生み出す魅力にもうメロメロ

スーパーカーのようなフォルムが美しい

 MR2には、国産初のシステムとなるミッドシップが与えられた。現在はエンジンをほとんどのクルマが前に置いているが、MR2はシートの後ろで後輪の軸よりも前に配置されている。これにより、一般的なクルマとは前後の重量配分や重心の位置が大きく異なり、ヒップポイント支点のクイックなコーナリングが楽しめるのだ。

 また、プロペラシャフトを介さずに、エンジンの出力をダイレクトに路面へ伝えるのもミッドシップの特徴だ。ここにMR2では、加速性能をさらに高め、全回転域をトルクバンドに変えてしまうスーパーチャージャーを積み込んだ。

 ハードにチューニングされたサスペンションも相まって、MR2は異次元のハンドリングを実現している。異次元過ぎて、プロドライバーが扱っても、スポーツ走行時にはスピンしてしまうくらいのものだった。

 当時のスポーツモデル愛好家が、様々な海外メーカーのクルマに求めていたものを、MR2たった1台の中に、濃縮していることがよくわかる。

■スポーツカーに求める装備を全部付け

まさしく曲線美と言えるリアのデザインだ

 サーキットで速いというだけがスポーツカーの魅力ではない。日常域ではカッコよく、ラグジュアリーに走る姿を見せたいというのも、オーナーの希望であろう。

 こうした思いを叶えるのが、MR2に搭載されたTバールーフだ。ロックノブとハンドル操作だけで着脱可能で、フルオープンにすれば太陽の光はもちろん、風の香りをいっぱいに浴びてクルージングできる。

 またボディデザインでは、ミッドシップの証であるクールエアインテークやリアスポイラーが、良い雰囲気を醸し出す。さらに男のロマンとも言うべき、リトラブルヘッドライトまで装着されているのだ。

 どこを切り取っても、どこを触ってもカッコイイ。ホットな走りももちろん良いが、ゆったりとしたクルージングを楽しむのにも、MR2はもってこいだ。

■世の中は置いておいて作りたいクルマを作ったんだなぁ

これほどまで贅沢なパッケージングのクルマが現代にも復活することを願う

 MR2は、MRレイアウトだからリアシートの存在なんて考えてもいない。だから乗車定員も2名だ。

 現代でスポーツカーを作ろうと思うと、どうしても守りの4人乗りになりがち。応急用でもなんでも、4人乗れるようにしておいた方が、メーカーもユーザーも、何かと都合が良いからだろう。

 クルマは売れなければならないから、世の中の方を向くことは大切なこと。ただ、時々はブレークスルー的な意味合いで、開発陣が作りたいクルマを、自由に作り上げてもいいのではないだろうか。

 そうした意味でMR2には、作りたいものを作りたいように作ったんだなと、潔さを感じるのだ。多数派にはならないし、売れないとも思うが、今でもこういうクルマが残っていれば、自動車業界ももう少し元気だったのではと思ってしまう。

 SUV・ミニバンを、金太郎あめのように作り続けるのも悪くは無いが、もっと技術臭い、作り手側のこだわりや信念みたいなものを、クルマから感じ取りたい。

 MR2が身近にあった時代。その時代からは、日本人の汗と涙の匂いがする。綺麗に整いすぎてしまった現代だからこそ、あの頃へ憧れを持たずにはいられない。

【画像ギャラリー】溢れる色気は色褪せないぜ!! SW20型2代目のMR-2を画像でチェック!!(12枚)

投稿 リトラにオープンにミッドシップ! MR2ってイケイケな装備を詰め込んだ夢のクルマだったよね? は 自動車情報誌「ベストカー」 に最初に表示されました。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

災害時&過疎地の新ヒーロー? 「移動ATM車」をご存じか
災害時&過疎地の新ヒーロー? 「移動ATM車」をご存じか
Merkmal
[Pro Shop インストール・レビュー]メルセデスベンツ GLC(根本俊哉さん)by イングラフ 後編
[Pro Shop インストール・レビュー]メルセデスベンツ GLC(根本俊哉さん)by イングラフ 後編
レスポンス
F1ラスベガスGP決勝速報|フェルスタッペンがドライバーズタイトル4連覇! 優勝は盤石ラッセルでメルセデス1-2。角田は9位入賞
F1ラスベガスGP決勝速報|フェルスタッペンがドライバーズタイトル4連覇! 優勝は盤石ラッセルでメルセデス1-2。角田は9位入賞
motorsport.com 日本版
東北道「浦和ICの大改造」ついに“最後のランプ”建設へ 並行ランプを通行止め 側道利用者は注意!
東北道「浦和ICの大改造」ついに“最後のランプ”建設へ 並行ランプを通行止め 側道利用者は注意!
乗りものニュース
トヨタWRCマニュファクチャラーズ王者に豊田章男会が破顔「苦労して獲ったタイトル」ライバルのヌービル初王者にも祝意
トヨタWRCマニュファクチャラーズ王者に豊田章男会が破顔「苦労して獲ったタイトル」ライバルのヌービル初王者にも祝意
motorsport.com 日本版
波乱だらけのラリージャパン! ニッポンの勝田が意地をみせSS連続ステージ優勝で総合4位につける
波乱だらけのラリージャパン! ニッポンの勝田が意地をみせSS連続ステージ優勝で総合4位につける
WEB CARTOP
最新「サファリ」がスゴイ! 「ハリアー」と兄弟車で登場! 「3列7人乗り」&英国風の“超精悍顔”がカッコイイ! 便利機能モリモリのタタ「最上級SUV」とは?
最新「サファリ」がスゴイ! 「ハリアー」と兄弟車で登場! 「3列7人乗り」&英国風の“超精悍顔”がカッコイイ! 便利機能モリモリのタタ「最上級SUV」とは?
くるまのニュース
1000万円以下で買えるV12搭載ランボルギーニ!…世界に4台しかない「ハラマ 400GTS」のAT仕様の出来は当時どうだった?
1000万円以下で買えるV12搭載ランボルギーニ!…世界に4台しかない「ハラマ 400GTS」のAT仕様の出来は当時どうだった?
Auto Messe Web
【この190SLなんぼ?】走行距離わずか4,753kmでこの値段!なんで?このメルセデス300 SLの弟分190SLは掘り出し物?
【この190SLなんぼ?】走行距離わずか4,753kmでこの値段!なんで?このメルセデス300 SLの弟分190SLは掘り出し物?
AutoBild Japan
ソニー損保、自動車保険満足度調査で2部門1位を獲得…事故対応に高評価
ソニー損保、自動車保険満足度調査で2部門1位を獲得…事故対応に高評価
レスポンス
最後までもつれ込んだメーカー対決はトヨタに軍配! 僅差でヒョンデ逃す。総合優勝エバンス|WRCラリージャパンDAY4午後
最後までもつれ込んだメーカー対決はトヨタに軍配! 僅差でヒョンデ逃す。総合優勝エバンス|WRCラリージャパンDAY4午後
motorsport.com 日本版
スズキ 新型「スポーツクロスオーバー」登場! 斬新デザインの“尖った”スタイリング!? 軽量な車体を活かした軽快な走り! 「Vストローム250SX」何が変わった?
スズキ 新型「スポーツクロスオーバー」登場! 斬新デザインの“尖った”スタイリング!? 軽量な車体を活かした軽快な走り! 「Vストローム250SX」何が変わった?
くるまのニュース
勝田貴元が限界ギリギリの力走。トヨタ勢が猛追も、SS12は安全確保を理由にキャンセル/ラリージャパン デイ3午前
勝田貴元が限界ギリギリの力走。トヨタ勢が猛追も、SS12は安全確保を理由にキャンセル/ラリージャパン デイ3午前
AUTOSPORT web
給油所で「レギュラー“なみなみ”で!」って言ったら店員にバカにされました。私が悪いんですか?怒りの投稿に回答殺到!?「なにそれ」「普通は通じない」の声も…悪いのは結局誰なのか
給油所で「レギュラー“なみなみ”で!」って言ったら店員にバカにされました。私が悪いんですか?怒りの投稿に回答殺到!?「なにそれ」「普通は通じない」の声も…悪いのは結局誰なのか
くるまのニュース
市川團十郎がF1日本GPの公式アンバサダーに! F1文化に“新たな風”を吹き込むことを目指す
市川團十郎がF1日本GPの公式アンバサダーに! F1文化に“新たな風”を吹き込むことを目指す
motorsport.com 日本版
[かわいい]見た目して超[ホット]!! スズキ[アルトラパンSS]今買うのアリ説
[かわいい]見た目して超[ホット]!! スズキ[アルトラパンSS]今買うのアリ説
ベストカーWeb
追突事故を避ける「2秒ルール」ご存知ですか? あおり運転にならず割り込まれもしない、ほどよい安全な車間距離の保ち方をお教えします
追突事故を避ける「2秒ルール」ご存知ですか? あおり運転にならず割り込まれもしない、ほどよい安全な車間距離の保ち方をお教えします
Auto Messe Web
「足が長くて」スタイリッシュな新型SUVが2024年内に正式発表か!?DSオートモービルズの電動化戦略が新たなステージ
「足が長くて」スタイリッシュな新型SUVが2024年内に正式発表か!?DSオートモービルズの電動化戦略が新たなステージ
Webモーターマガジン

みんなのコメント

21件
  • bul********
    6年間SW20に乗っていましたけど、良い車でしたよ。
    アンダーオーバーとか挙動はかなりピーキーでしたけど。
    エンジンも3Sで頑丈だったしよく回りました。
  • kurumazuki
    Ⅰ型NA→Ⅴ型NAと乗っていました。
    完成度はⅤ型ですが、操る楽しさ(スリル?)はⅠ型でした!
    運転の楽しさ難しさを教えてくれた車でした。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

182.0277.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

70.0640.5万円

中古車を検索
MR2の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

182.0277.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

70.0640.5万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村