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誰もが知るほど「モロ見せ」してるのに「焦らし」が長すぎ! 街で見かけないと思ったら「まだ売ってなかった」クルマ3台

掲載 更新 23
誰もが知るほど「モロ見せ」してるのに「焦らし」が長すぎ! 街で見かけないと思ったら「まだ売ってなかった」クルマ3台

 この記事をまとめると

■発表時に盛り上がったまだ販売されていない新車をおさらい

なんでこんなに残念な姿に! コンセプトカーの期待度を裏切った市販車4選

■最近では新車発表にティザーサイトが活用されている

■発表から2年目を迎える車種もあり、本当に出るのか不安視されているケースもある

 話題になった新車、実はまだ販売されてないって知ってた?

 かつて自動車メディアの華といえば新車のスクープ記事だった。発売前の新型車のネーミング、スタイリング、メカニズム、そして価格をすっぱ抜く記事はクルマ好きの注目を集めたものだ。

 しかし、そうした新車スクープはずいぶん前から意味のないものになりつつある。なぜなら、自動車メーカーがティザー広告という手法を積極的にとるようになったからだ。

 ティザーというのは英語で「焦らす」という意味で、スタイリングやネーミングのチラ見せからはじまって徐々に全貌をあかしていくという宣伝手法。おもにインターネットを利用することが多いため、「ティザーサイトが公開された」ということ自体がニュースになったりすることも多い。

 ティザー広告のメリットは、情報を小出しにすることで長期間にわたって高い注目度を維持できることにあるが、逆に「まだ出ていなかったの?」と飽きられてしまうのがデメリット。そのあたりのバランスを見ながら、ティザー広告の開始時期や販売タイミングなどは吟味されている。

 最近ではティザーサイトを作らないまでも、公道試験などでカモフラージュしたクルマを走らせることで、SNSで話題を集めようという戦略を見かけることも多い。これもティザー広告的な宣伝手法といえるだろう。なお、自動車メーカーに話を聞くと、ティザー広告で姿を発表してしまうことで、公道試験がしやすくなるという面もあるというから、このあたりは表裏一体といえるのかもしれない。

 いずれにしてもティザー広告という手法が広まりすぎたおかげで、ユーザーとしては「もう売っていると思っていた。まだ買えないの?」という問題が多発している面もある。とくにティザー期間が長くなればなるほど、その傾向は強い。ここでは、そんな焦らしすぎな国産車3台をピックアップして紹介しよう(2022年2月末時点)。

 もう売っているでしょう、と勘違いしがちな代表モデルがホンダ・ステップワゴンだろう。

 2021年12月にティザーサイトをオープン、標準車は「AIR」、カスタム仕様は「スパーダ」、さらに豪華仕様の「スパーダ・プレミアムライン」という構成も明らかとなっている。東京オートサロンや大阪オートメッセでも姿を公開しているので、発売済みと勘違いしやすいが、じつはまだ正式には発表されておらず、当然ながら価格も未公開となっている。

 ほぼ同じタイミングでティザーサイトをオープンした同カテゴリーのライバル、トヨタ・ノア/ヴォクシーがすでに販売しているのとは対照的だ。

 ちなみに、ステップワゴンについては予約を受け付けていることもあって価格情報やオプション設定などはSNSなどから漏れてきている。このあたりもメーカーとしては厳密に隠すつもりはなく、口コミマーケティングとして黙認・活用するというのが最近のトレンドだ。

 音沙汰ナシな話題のBEVは結局どうなる?

 さて、ティザー広告の王道的な手法としては、シルエットや車名を公開した後に、プロトタイプの内外装をチラ見せして、ユーザーの期待を高めていくというものだが、まさに教科書通りといえる焦らしのテクニックを使っているのが、スバルの電気自動車「ソルテラ」だ。

 トヨタとの共同開発が進められているソルテラの名前が大っぴらになったのは2021年5月11日のこと。この時点で、ラテン語で「太陽」を意味する「SOL(ソル)」と、「大地」を意味する「TERRA(テラ)」を組み合わせた名前という由来と、そのシルエットが公開された。

 その後、2021年11月11日にはプロトタイプの内外装と主要スペックを公開。バッテリー総電力量が71.4kWhで、シングルモーターのFWD仕様、ツインモーターのAWD仕様がラインナップすることも明らかとなった。航続距離は前者が530km前後、後者では460km前後という数字も発表されている。明確な数値となっていないのが型式指定前だからなのか、焦らすためなのかは不明だが、このあたりもティザーではおなじみだろう。

 そんなソルテラだが、発売については2022年年央までに日本、米国・カナダ、欧州、中国等に導入を開始するという情報にとどまっていて、価格などもまったく見えてこない。名前の発表、内外装の写真公開のタイミングがいずれも11日であったことを考えると、前半の月の11日に正式発表となると考えられるが、はたしてネーミングの発表から1年以上“焦らす”ことになるのであろうか。

 そして「焦らしすぎ」としか言いようがないくらいティザー期間が長くなっているのが日産の電気自動車「アリア」だ。

 そもそもでいえば2019年の東京モーターショーに出展された「アリアコンセプト」があり、量産仕様が発表されたのが2020年7月15日。ブランドアンバサダーである木村拓哉さんの出演するCMではバンバン走っているが、未だ全グレードが正式発表とはなっていない。

 2021年6月4日には、予約注文限定車となる「アリアLimited」シリーズを発表、即日受注を開始しているが、半年以上経っても公道で見かけることはほとんどないのが、アリアなのだ。

 ちなみに、Limitedシリーズのバッテリー総電力量と駆動方式、価格の関係は次のようになっている。

 66kWh FWD 660万円 66kWh 4WD 720万600円 91kWh FWD 740万800円 91kWh 4WD 790万200円

 その後、2021年11月12日にはカタログモデルとして66kWh・FWDのB6グレードの価格が539万円になるという発表もあり、B6 Limitedについては1月27日から販売開始になるという話もあったが、いまだ納車が始まったという話は聞こえてこない。

 あまりにティザー期間が長すぎて飽きられてしまうのではと心配になるアリア、SNSでは納車待ちの長さに注文をキャンセルするという声も見かけることもあるが、はたして販売は順調なのか、ファンでなくともヤキモキしてくるのではないだろうか。

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みんなのコメント

23件
  • フラ~っと、ノア見に行って来ました!
    ネットの写真ではフロントグリル回りが、ナマハゲの口みたいで好きにはなれないのだけど、新型ステップワゴンに失望してたので、参考までにと思って。。。
    先に言っておくけど、トヨタ党でもトヨタ信者でもありません。

    正直、ノアがあそこまでミニバンの世界で進化してたんだ?って感心したし、凄く驚いた!
    細かな作りや装備を丁寧に研究されて作られているし、使う人の痒い所に手が届く…素晴らしい車でした。

    メーターパネルはRPステップワゴンに慣れているので、ハンドルの隙間から覗く感じは好きになれなかった。(新型ステップワゴンでも多分同じ様に思うのだろう。)
    バックドアの工夫は驚いたけど、それでもワクワクゲートの方が100倍使い易いかな。
    サイドビューのリヤスポイラーやテールランプへ流れるガラスのデザインはgood!それと、安っぽい光り物を使っていないのが最高に好感が持てた。

    売れるわ!
  • せっかくモロ見せして盛り上がってきても、
    出すのは外(海外)ばかり
    たまには中に出して欲しい

    中に出さないから受注しないんじゃ?
    次世代が産まれないのは多分それ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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