現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 愛着の湧く小さなボディ スズキ・イグニスで1週間を過ごす 悪路性能は想像以上 前編

ここから本文です

愛着の湧く小さなボディ スズキ・イグニスで1週間を過ごす 悪路性能は想像以上 前編

掲載 1
愛着の湧く小さなボディ スズキ・イグニスで1週間を過ごす 悪路性能は想像以上 前編

家族とともに1週間を過ごして実力を探る

さまざまなモノの価格が上昇している昨今、クルマのダウンサイジングを考えている読者はいらっしゃるはず。手頃な価格で、適度な大きさは欲しい。一定の実用性を備えつつ、少し個性的なモデルが良い。そんな条件に合致するのが、スズキ・イグニスだ。

【画像】愛着の湧く小さなボディ スズキ・イグニス 同クラスのコンパクト・クロスオーバーと比較 全135枚

筆者は以前から、このコンパクト・クロスオーバーには想像する以上の訴求力があると考えてきた。そこで今回は、自らの家族とともに1週間を過ごして、それを実証してみることにした。

月曜日 四輪駆動でMTのマイルドHV

これからの1週間、ソーンダース家で唯一のファミリーカーとして頑張ってもらうのが、1.2L 4気筒エンジンを搭載したスズキ・イグニス。全長は丁度3700mm、全幅は1690mmしかない、小さなクロスオーバーだ。

求められればどこへでも向かうし、必要なものは何でも運ぶ。AUTOCARのオフィスへの長距離通勤はもちろんだが、学校までの送り迎えも、スーパーマーケットへの買い物も、週末のレジャーも、すべてこの1台でこなす。

せっかくだから、少し特別な場所へも向かってみたい。秘めた身体能力を我が身で確かめるために。

やってきたイグニスは、最高出力83psのマイルド・ハイブリッド。オールグリップと呼ばれるビスカスカップリング式の四輪駆動にマニュアルのトランスミッションが組まれ、内容は妥当だろう。トリムグレードは、SZ5という英国仕様の最上位となる。

1週間を過ごすに当たり、少しクルマを観察してみる。リアシートには、大人でも不満なく乗れるゆとりがある。車内のあちこちに小物入れが用意され、持ち物の置き場には困らない。乗り降りしやすく、ペダルやシフトレバーなど操縦系の位置関係もイイ。

インフォテインメント用のタッチモニターがダッシュボードに据えられ、有線でスマートフォンとミラーリングもできる。これ以上、必要な装備はないと思う。数年前に感心した内容のままだ。

火曜日 良く考えられたパッケージング

午前中にポルシェ911への試乗評価を済ませ、午後はシルバーストーン・サーキットまで片道約50kmを移動し、走行会へ参加。子供のクラブ活動終わりに間に合う時間で、帰宅することができた。

2人の息子は、イグニスを気に入った様子。砂場で遊ぶおもちゃのクルマのような、コミカルなカタチが好きらしい。お迎えに乗ってきたブルーのクロスオーバーを駐車場で見て、歓声を上げていた。

普段の車内は筆者が仕事で乗ったクルマの話になるのだが、今回はイグニスが話題の中心。降りる間際には、先週乗って帰ったフェラーリSF90より好きだとすら口にした。マラネロの技術者が聞いたら、どう思うだろう。

イグニスのボディサイズは小さいものの、パッケージングは良く考えられている。チャイルドシートを載せても困らない余裕もある。子どもは目新しさから、スライドするリアシートを何度も試していた。そのままでも問題なく乗れるのだが。

マイルド・ハイブリッドの4気筒エンジンはトルクが太く、市街地の走りには好感が持てる。足まわりは、速度抑止用のスピードバンプをしなやかにこなす。

速度変化が激しい区間では、オートマティックの方が運転はしやすいだろう。アクセルペダルの反応は、クラッチペダルの操作に応じて僅かに変化する印象がある。すぐに慣れるけれど。

水曜日 落ち着きある高速道路での乗り心地

筆者の通勤距離はかなり長い。自宅からオフィスまで片道160km以上もある。そのうち、高速道路が7割で一般道が3割を占める。カーブの場所や路面の起伏まで、正確に記憶している。

一般的なコンパクトカーの場合、多少の妥協や我慢が求められる移動といえるが、イグニスは違う。想像以上に快適に運転できる。

もちろん、83psだから高速道路が得意科目とまではいえない。一般道での追い越しには、シフトレバーとクラッチを積極的に操る必要がある。

100km/h近くになると、エンジン音は想像ほどうるさくないものの、直立気味のフロントピラーから風切り音が目立ちだす。リア・サスペンションはリジットアクスルで、凹凸のある区間では若干落ち着きに欠ける。

しかし、ワイドなトレッドで、高速道路での乗り心地には落ち着きがある。シートの座り心地も素晴らしい。筆者のように身長の高いドライバーでも、窮屈な印象はまったくない。運転席からの視認性にも不満はない。

カップホルダーには、コーヒーを入れた大きめのマグもちゃんと入る。疲れた時の休憩は欠かせない。

この日までの燃費は、112.5km/hの平均スピードで約18.0km/L。車重は940kgと軽く、マイルド・ハイブリッドだということを考えても、悪くない数字だと思う。

燃料タンクは30Lしかないが、長距離旅行を頻繁に楽しむような乗り方でなければ、大きな不満は抱かずに済むだろう。実際、長距離通勤には問題なく使えている。

この続きは後編にて。

【キャンペーン】マイカー・車検月の登録でガソリン・軽油7円/L引きクーポンが全員貰える!

こんな記事も読まれています

グランドハイエースに初代インサイトも輸出解禁!? もう25年越えってマジかよ?? 陰に隠れて高騰の可能性があるクルマ9選
グランドハイエースに初代インサイトも輸出解禁!? もう25年越えってマジかよ?? 陰に隠れて高騰の可能性があるクルマ9選
ベストカーWeb
「タコ2」三兄弟をおぼえてる? トヨタ「ターセル/コルサ/カローラII」はホットハッチ男子を魅了した国民的人気車でした
「タコ2」三兄弟をおぼえてる? トヨタ「ターセル/コルサ/カローラII」はホットハッチ男子を魅了した国民的人気車でした
Auto Messe Web
SUBARUサンバーを快走仕様!「ワイパーモーター不動からの復活」4
SUBARUサンバーを快走仕様!「ワイパーモーター不動からの復活」4
グーネット
類まれな「威厳と満悦」 ベントレー・コンチネンタルGT Sへ試乗 伝統継承のグランドツアラーを再確認 
類まれな「威厳と満悦」 ベントレー・コンチネンタルGT Sへ試乗 伝統継承のグランドツアラーを再確認 
AUTOCAR JAPAN
「メルセデス・ベンツ」ドイツ国内のディーラー網が大混乱!? リコールへの対応もあり現場は騒然です【みどり独乙通信】
「メルセデス・ベンツ」ドイツ国内のディーラー網が大混乱!? リコールへの対応もあり現場は騒然です【みどり独乙通信】
Auto Messe Web
SUBARUサンバーを快走仕様!「ワイパーモーター不動からの復活」3
SUBARUサンバーを快走仕様!「ワイパーモーター不動からの復活」3
グーネット
レッドブルF1はノリス&ピアストリへの関心を明かすも、2026年まで契約のあるふたりは「短期的には選択肢にならない」
レッドブルF1はノリス&ピアストリへの関心を明かすも、2026年まで契約のあるふたりは「短期的には選択肢にならない」
AUTOSPORT web
小型2ドア車が復活 新型スマート・フォーツー開発始まる デザイン責任者「ブランドにとって重要」
小型2ドア車が復活 新型スマート・フォーツー開発始まる デザイン責任者「ブランドにとって重要」
AUTOCAR JAPAN
レース観戦初心者でも大丈夫! 今さら人には聞けない「SUPER GT」の観戦術とは? 10倍サーキットを楽しむ方法をお教えします
レース観戦初心者でも大丈夫! 今さら人には聞けない「SUPER GT」の観戦術とは? 10倍サーキットを楽しむ方法をお教えします
Auto Messe Web
【独ニュルへご招待】 アイオニック5Nファーストエディションの購入特典 5Nの導入時期も発表
【独ニュルへご招待】 アイオニック5Nファーストエディションの購入特典 5Nの導入時期も発表
AUTOCAR JAPAN
ランドローバー「ディスカバリースポーツ」2025年モデル発表 エントリーグレードを新導入
ランドローバー「ディスカバリースポーツ」2025年モデル発表 エントリーグレードを新導入
グーネット
大型トラックの確実な休憩で「黄色いペットボトル」問題も解決! 全国11カ所のSAで実施中の「短時間限定駐車マス」とは?
大型トラックの確実な休憩で「黄色いペットボトル」問題も解決! 全国11カ所のSAで実施中の「短時間限定駐車マス」とは?
WEB CARTOP
アルファロメオ ジュリア&ステルヴィオ 82台限定「ヴェローチェ スペリオーレ」発売
アルファロメオ ジュリア&ステルヴィオ 82台限定「ヴェローチェ スペリオーレ」発売
グーネット
ホンダF1、2026年導入の新PU開発は”計画通り”に進行中。まずは重要度高まる電気部分に注力
ホンダF1、2026年導入の新PU開発は”計画通り”に進行中。まずは重要度高まる電気部分に注力
motorsport.com 日本版
SUBARUサンバーを快走仕様!「ワイパーモーター不動からの復活」2
SUBARUサンバーを快走仕様!「ワイパーモーター不動からの復活」2
グーネット
2026年には45歳……アロンソのようなドライバーは二度と現れない? ノリス脱帽「僕はそのことをとても尊敬している」
2026年には45歳……アロンソのようなドライバーは二度と現れない? ノリス脱帽「僕はそのことをとても尊敬している」
motorsport.com 日本版
これは踏んでいいのか…? 道路でどんどん増える「ナゾの車線」4選 白や黄色だけじゃない!
これは踏んでいいのか…? 道路でどんどん増える「ナゾの車線」4選 白や黄色だけじゃない!
乗りものニュース
超カッコイイ! 斬新「“サテライト”スイッチ」って何!? どう使う!? もはや懐かしい“SF装備”なぜ流行ったのか
超カッコイイ! 斬新「“サテライト”スイッチ」って何!? どう使う!? もはや懐かしい“SF装備”なぜ流行ったのか
くるまのニュース

みんなのコメント

1件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

160.1199.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

39.4208.0万円

中古車を検索
イグニスの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

160.1199.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

39.4208.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村