■シンプルだがそれがイイ!
スバルの主力モデルである「インプレッサ」がフルモデルチェンジし、2023年4月に6代目モデルが発表されました。
新型モデルではハッチバックに一本化され、車名もそれまでの「インプレッサスポーツ」から「インプレッサ」へと改められています。
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外観は、スポーティなデザインを採用。内装はカジュアルなデザインとし、11.6インチの大型センターインフォメーションディスプレイを装備したほか、使い勝手の良いインテリアとしました。
シートは構造や固定構造を見直し、長時間乗っても疲れにくく、静粛性や乗り心地などが向上。
また、従来モデルから採用された「SGP(スバルグローバルプラットフォーム)」を継承しながら、フルインナーフレーム構造や構造接着剤の適用拡大、サスペンション取り付け部の剛性アップなどを実施し、高いレベルの動的質感を実現しました。
全体的に大きな進化を遂げた新型インプレッサは、「ST」「ST-G」「ST-H」の3つのグレードが用意されます。
ST-G/ST-Hは2リッター水平対向4気筒ガソリンエンジン(145馬力/188Nm)+モーター(e-BOXER・13.6馬力/65Nm)の「e-BOXER」仕様としたのに対し、エントリーグレードのSTは2リッター水平対向4気筒ガソリンエンジン(154馬力/193Nm)を搭載。
もっとも価格が安いSTのFFは229万9000円(消費税込み)というお値打ち価格を実現しました。
“素のインプレッサ”ともいえるSTは、どのような装備内容なのでしょうか。
外観は、ブラック塗装のフロントグリルバーやLEDハイ&ロービームランプのほか、ST専用デザインの17インチアルミホイールを装着しており、e-BOXERのST-Gと同様のスタイリングとなっています。
ただし、サイドシルスポイラーやフォグランプ、シャークフィンアンテナは非採用としているものの、エクステリアを見ただけでは最廉価モデルだということはわからないかもしれません。
インテリアはオーディオレスを基本としながら、11.6インチの大型ディスプレイはメーカーオプションで設定(ST-G・ST-Hは標準設定)。ハンドルやシフトパネルに加飾はなく、シンプルな内装としました。
シートはファブリックにシルバーステッチを施したもの。パワーシートは備わらないのですが、シートヒーターはオプション選択可能です。
一方で、ハンドル奥にはパドルシフトを標準装備。スポーティな走行にも応える仕様となっています。
また、荷室下にバッテリーを搭載するハイブリッド車のST-G・ST-Hとは異なり、ガソリン車のSTは荷室下に大型のサブトランクを設けました。
華美な装飾はそれほど多くないSTですが、その反面、安全性能はバッチリで、先進運転支援システム「アイサイト」は最新のものを装備しています。
従来比約2倍の画角に拡大された新型ステレオカメラユニットを採用するとともに、画像認識ソフトや制御ソフトも改良して認識範囲を拡大。
低速時の二輪車や歩行者を認識する広角単眼カメラを新たに追加した“3眼”とすることで、プリクラッシュブレーキの対応シチュエーションも拡大し、歴代アイサイトのなかで最高の性能を実現したといいます。
また、ハイブリッド車よりも車両重量が150kgほど軽いことから、キビキビとしたスポーティな走りを楽しめるといいます。
※ ※ ※
インプレッサの初期受注では26%の購入者がこのSTグレードを選択しており、同車唯一のガソリンモデルが隠れた人気グレードになっているようです。
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