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MT乗りが「どハマリ」する2ペダル! 日産「e-POWER」の「エコ関係なし」の面白さとは

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MT乗りが「どハマリ」する2ペダル! 日産「e-POWER」の「エコ関係なし」の面白さとは

 ノートを日産でNo.1のクルマに押し上げたe-POWER

 ロングセラーモデルでありながら、人気でも不人気でもなく「そこそこ」売れ続けていた先代の日産ノート。それが2016年に「ある飛び道具」を投入すると、いきなり翌年からコンパクトクラス販売台数No.1にまで駆け上り、2018年には日産として1970年のサニー以来、じつに48年ぶりに車種別年間販売台数No.1という快挙を成し遂げることとなりました。

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 その「ある飛び道具」というのが、1.2リッターの小型エンジンを発電専用に搭載し、100%モーター走行とした新パワートレインのe-POWER。これはシリーズ方式のハイブリッドシステムに属するのですが、既存のハイブリッド車が静かでなめらかな走りを最大のウリにするのと違って、ノートe-POWERがウリとしたのは右足だけで加速・減速・完全停止まで可能としたe-POWER Driveという未来的な走り。それが、初めて体験した人はビックリすることだらけなのです。

 アクセルペダルからちょっと力を抜くと、まるでシフトダウンをした時にエンジンブレーキが利くような感覚だし、そのまま再び力を入れれば、瞬時にトルクが出てダイレクトに加速。キビキビとした加減速が思い通りです。これまでのスポーツATやパドルシフトの操作感とも違って、それがどうも、マニュアル車が好きな人ほど「面白い!」と響くらしく、じつはスポーツカー好きにも隠れe-POWERファンが多いのです。

 ノートe-POWERにはその後、モータースポーツのノウハウを注いだノートe-POWERニスモが登場し、ボディ剛性がアップしたり空力パーツがいい仕事をしたりと、さらに過激で思い通りのスポーティな走りが楽しめるように。また、2018年のリーフにはノートが最大−0.15Gだった減速度を最大−0.2Gにまで強めたe-Pedalが採用され、2020年にはコンパクトSUVのキックスにもe-POWERが搭載されています。

 アクセルオフで回生ブレーキを作動させてワンペダル操作を実現

 なぜアクセルペダルだけで減速や停止ができるのか? それは回生ブレーキのおかげです。駆動輪の回転エネルギーで発電機を回し、その際の回転抵抗を利用してブレーキをかけています。

 キックスを例として詳しく見ていくと、スタートボタンを押してそのまま走るとノーマルモードになっており、普通のATと同じ感覚で走れますが、「DRIVE MODE」というスイッチを1回押すと「Sモード」に切り替わります。「S」はSmartのSで、ノーマルモードに対して加速レスポンスは同等ですが、減速力はアップし、アクセルペダルのみで加速・減速・停止まで操作できるワンペダル感覚の「e-POWER Drive」になります。楽しく走れる上に、減速するたびにエネルギーも回生してくれるので燃費もアップ。山道や高速道路などで、エコと楽しさを両立してくれるのがSモードです。

 続いて、スイッチをもう1回押すと切り替わるのが「ECOモード」。これは減速力はSモードと同等ながら、加速レスポンスがノーマル/Sモードに比べて弱められています。でもSモード同様にワンペダル感覚のe-POWER Driveになるので、走りの楽しさはそのままに、より燃費を重視したい時のためのモード。市街地でのチョイ乗りや、ノロノロ渋滞の時などにぴったりですね。どちらのモードでも、マニュアル車を操っているような「自分で運転している感」がしっかりあるので、食わず嫌いをしているMT派さんはぜひ一度、体験してみて欲しいと思います。

 ただ、新型のノートe-POWERはe-POWER Driveそのものは継承していますが、アクセルペダルのみでの完全停止はできず、フットブレーキで停止・停止保持をするスタイルに変更となっていますのでご注意くださいね。

 そして、最新のe-POWERでおすすめなのはノートオーラです。第2世代のe-POWERが持つ性能を最大限に高めて、136馬力/300N・mを達成しているので、S(Sport)モードの加速なんてもうロケットダッシュ。ノートオーラNISMOも登場し、さらに過激で思い通りの走りが楽しめます。ぜひ注目してほしいと思います。

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みんなのコメント

38件
  • メインでターボMT乗ってるけどe-POWERは全域パワーバンドみたいな感覚だから楽しい。
    しかも加速の割に燃費がいいし経済的。
    MT車と電動車の2台持ちが理想的です。
  • 確かに半クラッチ操作に慣れてる3ペダルMT乗りにはワンペダル操作も容易に慣れる事ができる

※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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