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新型トヨタ・プリウスのハイブリッドモデルが発売。車両価格は275~392万円に設定

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新型トヨタ・プリウスのハイブリッドモデルが発売。車両価格は275~392万円に設定

 トヨタ自動車は2023年1月10日、第5世代となる新型プリウスのシリーズパラレルハイブリッド車(HEV)を発売した。

車種展開および車両価格は以下の通り。

トヨタMIRAIが一部改良で機能装備をバージョンアップ

■2.0Lハイブリッドシステム搭載車

Z:2WD(FF)370万円/E-Four392万円

G:2WD(FF)320万円/E-Four342万円

■1.8Lハイブリッドシステム搭載車

X:2WD(FF)275万円/E-Four297万円

なお、プラグインハイブリッド車(PHEV)に関しては本年3月頃の発売を予定する。

 約7年ぶりの全面改良となる新型プリウスは、「HEVを変えるために自身が生まれ変わる」という“Hybrid Reborn”をコンセプトに、一目惚れするような内外装デザインや虜にさせる走りを具現化し、ユーザーの日々を彩るエモーショナルなプリウスへと進化させたことが特徴である。

 まずエクステリアは、よりワクワクするエモーショナルなデザインへと発展。プリウス独自のアイコンである“モノフォルムシルエット”を継承しながら、第2世代TNGAプラットフォームによる低重心化や、19インチ細幅大径タイヤ(195/50R19タイヤ)の装着およびワイドトレッド化などを実施する。各部のアレンジにもこだわり、フロント部は特徴的なハンマーヘッドモチーフをさらに際立たせて機能性とデザイン性を高次元で両立。一方でリアビューは、薄型一文字のコンビネーションランプやセンター配置の車両エンブレムなどによって、存在感あふれる後ろ姿を創出する。さらに、サイドセクションはキャラクターラインを最小限に抑えたシンプルでありながら抑揚のあるボディ造形により、“感性に響くエモーション”と“普遍的な美しさ”を表現した。空力特性も最大限に重視し、車高の引き下げとともに、フロントは空気の乱れが少なく滑らかに流れる形状に、リアはゆるやかな絞りで流れがスムースに収束する形状に設定。さらに、床下にはあえて段差を設けることでスムースに空気を流すエアロスタビライジングアンダーボデーステップや、専用造形のエアスパッツを配して、燃費の向上と優れた操縦安定性を実現した。

 ボディサイズは従来比で25mm長く、20mm幅広く、40mm低い全長4600×全幅1780×全高1420~1430mmに設定。また、ホイールベースは従来比で50mm長い2750mmに、フロントオーバーハングは同25mm長い980mmに、リアオーバーハングは同50mm短い870mmに仕立てる。ボディカラーは、ニュートラルなソリッドグレーに色味のあるマイカを加えたニュアンスのある表情のアッシュと、彩度を少し抑えたマスタードにメタリックを加えてハイライトのみ輝く独特の質感を実現したマスタードという2タイプの新色のほか、プラチナホワイトパールマイカ/アティチュードブラックマイカ/エモーショナルレッドII/ダークブルー/スーパーホワイトII(Xグレード専用)/シルバーメタリック(Xグレード専用)という計10色をラインアップした。

 インテリアに関しては、“走りのワクワク感”と“上質さ”を融合させた新デザインを採用する。コクピットは「アイランドアーキテクチャー」による圧迫感のない広々とした空間と、運転に集中しやすいドライビングスペースを両立。また、7インチTFTディスプレイのトップマウントメーターと、12.3インチまたは8インチのディスプレイオーディオを装備し、様々な情報をわかりやすく表示する。また、インストルメントパネルにはトヨタ初採用の「イルミネーション通知システム」を設定。アンビエントライトとして室内を彩るだけでなく、トヨタセーフティセンスと連動する新機能をデザインに取り入れた。キャビン空間自体は、前後席ともにヒップポイントを下げ、また前後席間距離は従来比+8mmの936mmを実現。運転席はドライビングをサポートする機能的なシート形状とし、さらに座面の一部に除電機能を配する除電スタビライジングプラスシートを設定する。シート表皮はZグレードに合成皮革、Gグレードに上級ファブリック、Xグレードにファブリックを採用。内装カラーはグラディエントブラック(基調色:ブラック/ダークグレー、インパネ・シート加飾:ニュアンススティール、インパネイルミネーション:ブルー)/マチュアレッド(基調色:ブラック、インパネ・シート加飾:アナダイズドレッド、インパネイルミネーション:レッド)/アクティブグレー(基調色:ブラック/ダークグレー、インパネ・シート加飾:シルバーメタリック)という3タイプを設定した。

 シリーズパラレルハイブリッドのパワートレインについては、低燃費に加えてドライバーの思い通りに反応する気持ちいい走りを実現した、第5世代の新ハイブリッドシステムを採用する。基本ユニットとしてはM20A-FXS型1986cc直列4気筒DOHC・D-4Sエンジン(最高出力152ps/6000rpm、最大トルク19.2kg・m/4400~5200rpm)+1VM型フロントモーター(最高出力83kW、最大トルク206Nm)+電気式無段変速機+リチウムイオン電池(容量4.08Ah)で構成する2.0Lハイブリッドシステムと、2ZR-FXE型1797cc直列4気筒DOHCエンジン(最高出力98ps/5200rpm、最大トルク14.5kg・m/3600rpm)+1VM型フロントモーター(最高出力70kW、最大トルク185Nm)+電気式無段変速機+リチウムイオン電池(容量4.08Ah)で構成する1.8Lハイブリッドシステムを設定。駆動レイアウトは2WD(FF)のほか、2ユニットともに1WM型リアモーター(最高出力30kW、最大トルク84Nm)を配したE-Fourをラインアップする。WLTCモード燃費は2.0Lハイブリッドシステムの2WDが28.6km/リットル、同E-Fourが26.7km/リットル、1.8Lハイブリッドシステムの2WDが32.6km/リットル、同E-Fourが30.7km/リットルを実現した。

 基本骨格については、熟成を重ねたTNGAプラットフォームをベースに、新型プリウスのエモーショナルなデザイン・走りを実現するための改良を施した第2世代のTNGAプラットフォームを採用する。また、ボディに関しては各所に補強を施してより剛性を高めたほか、静粛性も向上。シャシー面では、改良を加えた前マクファーソンストラット式/後ダブルウィッシュボーン式のサスペンションによって、直進ではどっしりと、コーナーではドライバーの意図に即した車両応答性、ライントレースのしやすさを成し遂げた。

 先進安全運転支援システムの進化にも抜かりはない。先進機能を付与し、同時に検知対象を拡大した最新の予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」を標準装備。後方車両接近告知や周辺車両接近時サポート(録画機能・通報提案機能)、セカンダリーコリジョンブレーキ(停車中後突対応)といった機能をトヨタブランドとして初採用し、より安心なドライブが満喫できる。また、高度運転支援システム「アドバンストパーク(リモート機能付)」を設定。様々な駐車シーンでスムースな駐車・出庫を自動で行うことができ、加えて車外から専用スマートフォンアプリを操作することで遠隔での駐車・出庫も可能とした。さらに、アクセサリーコンセント(AC100V・1500W)をセンターコンソール後端とラゲージルームの2カ所に設置。エンジンを始動せずにバッテリーだけで給電する「EV給電モード」、バッテリー残量が低下するとエンジンで発電する「HV給電モード」を設定し、合わせて給電時に室内への虫などの侵入や雨天での雨水の侵入を防ぐ外部給電アタッチメントを標準で組み込んだ。

 トヨタはKINTOとともに新サブスクリプションサービス「KINTO Unlimited」を立ち上げ、2023年1月10日より受付を開始したが、その第1弾として新型プリウスに1.8Lハイブリッドシステムを搭載する専用のUグレード(2WD299万円/E-Four321万円)を設定する。「KINTO Unlimited」では、保険や税金などの諸経費を月額利用料に含めるKINTOのこれまでのサブスクリプションサービスに、新たにトヨタの技術を駆使し、「ソフトウェアとハードウェアの『進化』=アップグレード」と、「お客様の運転データを活用したクルマと人、双方の『見守り』=コネクティッド」という2つの付加価値を追加。これらの付加価値の提供を通じてクルマの価値を維持し、その分を月額利用料の引き下げにあらかじめ充当することで、月額1万6610円(税込)からの提供を実現した。なお、2.0Lハイブリッドシステムを搭載するZおよびGグレードについては、KINTOのこれまでのサブスクリプションサービスで利用可能としている。

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