輸入車 [2023.12.11 UP]
人気中古車実車レビュー【BMW X7】大迫力の最上級ラグジュアリーSUV
BMWの未来を示す【Xシリーズ】ラグジュアリーセグメントの役割とは
今回の人気モデル:BMW X7
[メルセデスAMG SL63]自動車ジャーナリスト 竹岡 圭と巡る人気中古車実車レビュー
文●竹岡 圭、ユニット・コンパス 写真●ユニット・コンパス
※中古車参考価格はすべてグーネット2023年11月調べ。
(掲載されている内容はグーワールド本誌2024年1月号の内容です)
Profile:自動車ジャーナリスト 竹岡 圭
カーライフのサポーターとしてTVやラジオなどでもおなじみの人気自動車ジャーナリスト。全日本ラリーにも参戦経験を持つ。2023-2024 日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
3列目を備える豪華なフルサイズSUV
今回チェックするのは、BMWのフルサイズSUV「X7」。取材させていただいたのは、2020年登録の「35d xDrive Mスポーツ」で、走行距離は1万3000km、販売価格は支払総額958万1000円となっています。
実車チェックを行う自動車ジャーナリストの竹岡圭さんは、小柄な方ではありますが、X7と対面すると改めてその迫力に驚きの表情です。
「改めて見てもほんと迫力がすごいねX7! BMWといえば、キドニーグリルがトレードマークだけど、7シリーズはフラッグシップになるだけあって、一段と印象的なデザインに仕上げられてる。私もXシリーズに人気があるのはわかっていたけど、ラグジュアリーセグメントに属するX7、X6、X5で販売台数全体の9分の1を占めるというのだから驚きだよね。つまり世界中でものすごく売れてる。1999年に北米で初代X5を出したときは『BMWがSUV!?』って驚かれたけど、街中や高速走行が快適なSUVというXシリーズのコンセプトが優れていたのは明らかで、世界中のブランドが後に続いたもんね。その後Xシリーズは3、6、1、4、2とバリエーションを増やしてきて、2018年11月のロサンゼルスモーターショーで今回チェックするX7が登場したのね。つまりX7は、北米市場がメインターゲット。キャデラックのエスカレードやメルセデスのGLSに対するBMWのアンサーってわけ」
X7のボディサイズは、全長が約5.2m、全幅2m、全高約1.8m、ホイールベースが約3.1mで、ライバルと比べてもかなり大きなサイズを誇ります。日本導入は2019年6月で、パワートレインは、3L直6ディーゼルターボの「35d」と4.4LV8ツインターボ「M50i」の2種類。いずれも四輪駆動で、エアサスが標準装備となっています。
「今ってラグジュアリーカーの形がセダンに限らないじゃない。それこそ日本だとアルファードがその地位を占めてるし、クラウンやセンチュリーがSUVになる時代でしょ。それに最近、3列シートのSUVが人気なのね。それって、『多人数乗車するけど、ミニバンは好きじゃない』とか、『子供も大きくなってきたからスライドドアじゃなくてもいいんだけど、3列シートはあったほうがいい』っていうニーズに見事にマッチするんだよね。ミニバンのように使えて、よりスタイリッシュでスポーティなクルマ。ほんとよく考えられてる。さっき『BMW Premium Selection田園調布』の佐藤さんに聞いたんだけど、SUVは同じ車格のセダンよりも中古車価格も高値の傾向があるって。でも、こういうクルマって荒っぽく扱われることも少ないから、高年式の中古車というのはいい選択肢なのかもしれないね」
ちなみに、X7は2022年にマイナーチェンジを受けて、エンジンがマイルドハイブリッドとなり、インテリアのディスプレイがメーターパネルと一体化した最新世代に進化。新車価格は1390万円からとなっています。それを聞くと、豪華なオプション込みで総額1000万円を切る取材車のお買い得度が、より伝わりやすいかもしれません。
Xシリーズ最高峰の低走行ワンオーナー
取材車両は「X7 xDrive35d Mスポーツ 」で、X7がデビューした2019年のモデル。走行距離も少なく、内外装のコンディションも上々で、特にインテリアは使用感も少なく好印象。メーカーオプションが多数装着されているのもこの車両の特徴で、最上級ラグジュアリーSUVの世界を存分に味わうことができるでしょう。
取材協力|BMW Premium Selection 田園調布
高級住宅街で知られる田園調布エリアに店舗を構える「BMW Premium Selection 田園調布」。環八沿いで最寄り駅からも徒歩5分ほどとアクセスに優れる。「デモカーなどに加えて、自社が新車販売してきた上質な車両のみを取り扱っており、安心してお乗りいただけます」と佐藤さん(ヤナセバイエルンモーターズ株式会社)。
住所:東京都世田谷区玉川田園調布1-14-10
TEL:03-5483-0311
定休日:月曜日、第二火曜日、年末年始、夏期
営業時間: 10:00~17:00(平日)、10:00~18:00(土日)
URL:https://yanase.bmw.jp/bps_denenchofu
BMW X7の実車をチェック!
【デザイン】まるでラグジュアリーホテルのような上質さと素材使い
重厚なドアを開くと目の前に広がるのは、最新のラグジュアリーホテルのようなハイセンスなインテリア。最上級モデルならではの贅沢な素材使いが、洗練されたデザインをさらに引き立てています。特にセンターコンソールの、手仕上げされたクリスタルガラスのシフトノブやスイッチ類は室内を特別な雰囲気に演出します。内外装ともに、BMWモデルとしての統一感を備えながら、最上級ラグジュアリーモデルならではの別格さを演出するデザインとなっています。
クリスタルガラスを取り入れたセレクターやスイッチ類が上質な装い。外観はボリューミーで迫力満点。ホイールも21~22インチと特大だ。
【装備】広さと専用画面で長距離ドライブでも退屈知らず
最上級モデルだけあって、装備はすべてを把握するのが難しいほど豊富に装着されています。もちろん、標準装備でも充実しているのですが、推奨オプションも各種用意されていて、取材車両も「スカイ・ラウンジ・パノラマ・ガラス・サンルーフ」や「2列目コンフォートシート(6人乗り)」、「リアシートエンターテインメントシステム・プロフェッショナル」と盛りだくさん。中古車を購入する際は、こうしたオプション品の有無も必ずチェックしたいところです。
渋滞時のハンズフリー運転など、先進安全装備やデジタル装備はトップクラス。ヘッドライトは約600mまで照射する「レーザー・ライト」。
【使い勝手】マルチに使える3列目シートとラゲッジルーム
フルサイズSUVであることに加えて3列シートを備えるのが、使い勝手におけるX7の大きなポイント。ラグジュアリーSUVでありながら、大人数で移動できるMPVの能力も備えます。しかも3列目は電動で折りたため、収納時は床がフラットになるため、ユーティリティ性能も抜群。バックドアは2分割のため狭い場所でも開け閉めしやすく、どちらも電動で開閉するところはさすが高級車。エアサスによって、乗車時や荷物を載せる際は車高を下げることも可能です。
フルサイズSUVゆえに室内は広々。しかもエアコンは座席それぞれで調整可能。3列目への乗り込みの際は2列目は電動で可動します。
5mを超える大迫力ボディを活かした快適空間
竹岡 圭 レビュー
デザイン[★★★★★]
最近のBMWはキドニーグリルが大きく迫力ですが、X7はボディサイズも大きいので絶妙にバランスが取れていると思います。感動したのはインテリア。BMWというと黒っぽいイメージが浮かびますが、上質で温かみがある明るい色×木目に、クリスタルを組みわせるという上級手法。X7にピッタリ♪ お見事です。
装備[★★★★★]
この年式ともなると、先進運転支援機能や安全装備は当然のごとく装着されています。そこに加えて、いかにゆったりと過ごせるかどうかの快適装備こそがX7に求められるものだと思いますが、これはもはやショーファードリブンレベルのおもてなし性能だと言っていいと思います。スヤスヤ眠れるレベルの寛ぎ感です。
使い勝手[★★★★☆]
このボディサイズこそX7ではあるのですが、さすがに大きいのでライフスタイルを少々選んでしまうかも。長距離ドライブにはもってこいなのですが、日常のお買い物となると、ちょっとおっくうになりそうなレベル。Lクラスミニバンのような使い方を想定して選ぶのがポイント。使い勝手の想像がつきやすいと思います。
編集部 レビュー
デザイン[★★★★★]
ラグジュアリーカーには、一般的なクルマと明らかに違う圧倒的な存在感が求められます。そういう意味では、X7のフロントマスクや巨体は、まさに文法どおり。誰が見てもBMWのハイグレードモデルであることが伝わります。一方で、インテリアなどは、上質さとBMWらしいスポーティさが高度にバランスしています。
装備[★★★★★]
最近のニューモデルは、たとえコンパクトカーでも装備が充実していますが、さすがにX7はレベルが違いました。シートひとつとっても、ヒーターやベンチレーション、マッサージと機能満載。さらにリアシートエンターテインメントシステムや高級オーディオシステムなど、まさしく最上級にふさわしい、贅沢な内容になっています。
使い勝手[★★★★☆]
まずいいところは、大きな車体を活かした広々とした室内空間とアレンジ豊富な3列シートパッケージ。これは間違いなく美点で、3列目へのアクセスも容易。一方、その大きさゆえに、狭い場所での取りまわしは当然苦手。また、立体駐車場はもちろん、出かけた先でどこに駐車するかは少々問題になるかもしれません。
ライバルモデルをチェック!
メルセデス・ベンツ GLS
メルセデスの最上級SUVがこちら。3列7人乗りのパッケージングを備え、ゆとりある室内空間と上質な乗り心地が自慢。最新世代はデジタル装備を充実させ、安全性もさらに高次元。
中古車参考価格帯:850万円~1550万円(20年~23年 GLS全グレード)
ポルシェ カイエン
ポルシェの大ヒットSUV。ポルシェの名前に期待されるスポーツ性能と悪路走破性をハイレベルでバランス。2023年にビッグマイナーチェンジを発表、いよいよ初期モデルがねらい目に。
中古車参考価格帯:600万円~1750万円(17年~23年 カイエン全グレード)
アウディ Q7
フルサイズSUVでありながら、徹底した軽量化と高効率メカニズムによって低燃費を実現。初期モデルは5人乗りでしたが、2020年の改良後はカタログモデルでも7人乗りを用意。
中古車参考価格帯:280万円~930万円(16年~23年 Q7全グレード)
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みんなのコメント
記事だな。このおばちゃんの記事って五味康隆
等に比べて客観性や基本的な文章力で劣ってる。