大人気のアドベンチャーモデルだが、その先駆けとなったモデルのひとつがVストローム。最新型の1050に至るまで、Vストロームは代々「使い勝手のいいアドベンチャーツアラー」というコンセプトを貫いている。
スズキ「V-STROM1050/XT」誕生の歴史
今では希少なVツインのルーツは高性能のTL系
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現在のスズキはVツインモデルのラインナップを数多く揃えるメーカー。そのルーツとなるのは、1997年/1998年にリリースされたTL1000S/Rだ。当時、スーパーバイクレース参戦を睨んで高性能のVツインエンジンを開発。結局GSX-Rを飛び越えてTLがレースで活躍することはなかったが、これが2002年に海外モデルのDL1000につながったのだ。
セミカムギアトレーンのエンジンは2014年型で1036ccに拡大され、スズキ初となるトラクションコントロールも採用。同時に国内仕様が正式ラインナップに加わることになった。続く2017年型では外観を一新しつつ、スポークホイールのXTも追加。
2020年型では、電子制御スロットルを採用することで電脳装備が大幅進化している。外観はDRの元祖クチバシデザインとカラーリングを再現し、よりアドベンチャー色を強めているのも特徴だ。
スズキ「V-STROM」のルーツ
2002年登場のDL1000(Vストローム1000)は、アドベンチャーツアラーに高性能Vツインと軽量アルミフレームという装備で高いスポーツ性を発揮し、欧州で高評価を得た。
国内仕様の登場は2014年型からで、前年に国内投入されたVストローム650に準じるクチバシ付きの外観にしつつ、倒立フォークやラジアルマウントキャリパーなどで足まわりも大幅強化。2017年型では6軸IMUも採用し、トラクションコントロールとABSの制御を進化させている。
[ アルバム : スズキ「Vストローム1050XT」 はオリジナルサイトでご覧ください ]
まとめ:オートバイ編集部/写真:赤松 孝、森 浩輔
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