今後登場予定のEVたち
もしあなたがEVに興味をお持ちなら、あらゆる新型車がいつ発売されるかを把握するのは簡単なことではないだろう。
ルノーEV新型「ゾエ」 先代リーフのプラットフォーム クリオ似の姿に
非常に多くのモデルが今後12カ月間に発売予定であり、欲しいクルマがいつ手に入るのかを知っておくのは大切だ。テスラ、日産、ルノーなどのEV強豪をはじめとし、アウディ、ミニ、DS、シュコダなどからも新型EVが登場する。
年々厳しくなる排ガス規制に対応すべく、各メーカーは2020年前半にはさらに多くのモデルを投入する見込みだ。
現時点で分かっている新型EVを次ページ以降で紹介する。
2019年3月まで
アウディeトロン
2018年後半に発表されたこのクルマは、すでにUAEの公道上でテストが確認されている。アウディ初の電動EVは2019年前半中に英国でも発売され、ジャガーIペースやテスラ・モデルXなどに対抗する。
通常のドアミラーの代わりにカメラを使用する「バーチャル・ウイングミラー」などのオプションを用意するプレミアムモデルであり、2基のモーターにより408psを発揮する。ブーストモード時には0-100km/h加速は5.7秒となり、最高速度は200km/h(リミッター作動)となる。航続距離はWLTPサイクルで400kmだ。
キアe-ニロ
提携するヒュンダイのコナ・エレクトリックとともに、EV市場における新たな境地を開拓する。3万ポンド(437万円)以下という低価格ながら450kmの航続距離を誇る。非常に重要な一台となるだろう。
今まではより高価なクルマ選ぶか、安価だが航続距離の短いシティカーを選ぶしかなかったのである。100kWの急速充電器により80%までの充電をわずか54分で終えることができ、0-100km/h加速は7.8秒という実力だ。
2019年6月
テスラ・モデル3
テスラ第3のモデルの英国導入が遅れたのは、米国向けの左ハンドル仕様が優先されたことだけが理由ではない。同社の生産遅延の影響を大きく受けたほか、北米向けよりも価格が引き上げられたという経緯もある。
しかし、それでもこのモデル3は電動コンパクトサルーンとして大ヒットを記録することになりそうだ。WLTP基準で544kmという航続距離は現在市場に存在するEVの中でも最長であり、サンフランシスコで昨年試乗した限りではその洗練度も他に類を見ない。
2019年7月
メルセデス・ベンツEQC
メルセデスの戦略上重要なEQシリーズの最初の1台として登場するEQCはテスラ・モデルXやジャガーIペースなどのライバルとなるクルマだ。GLCのプラットフォームを大幅に改良して使用され、それぞれ前軸と後軸を駆動する2基のモーターが搭載される。
その合計出力は408ps、最大トルクは78.0kg-mとなり、2425kgのEQCを最高速度180km/hで走行させることが可能だ。スポーツモードにおいては、0-100km/h加速は5.1秒だという。WLTPサイクルにおける航続距離は400kmとのことだが、現実の公道では320km程度になるだろう。
MG eZS
MG初のEVとして登場するeZSは、コンパクトSUVのZSの派生モデルだ。英国での発売については未定であり、その技術仕様についても多くはわかっていない。
2018年11月に中国の広州モーターショーでの発表によれば、150psのモーター1基により前輪を駆動する。NEDCサイクルで431kmの航続距離を記録したが、実際の公道走行では320km程度になるだろう。
2019年8月
ルノー・ゾエ
2代目となるゾエは新しいEV専用プラットフォームにより、バッテリー容量が拡大した。この新バッテリーにより充電1回で400kmの走行が可能であり、現行R110と同等だ。
厳重な偽装が施されたプロトタイプのテストが目撃されており、その前後デザインは2019年型クリオにも似ているがより曲線的なリアエンドが与えられている。出力や航続距離は複数の仕様が設定される見込みだが、その価格やスペックは不明だ。
2019年9月
アウディeトロン・スポーツバック
アウディのサルーンとして初めてのEVとして登場するこのクルマは、2017年の上海モーターショーで初めてコンセプト状態でお披露目された。市販仕様ではSUVのeトロンとプラットフォームを共有する。
アウディによれば、このクルマにはクーペのようなボディスタイルが与えられ、よりスポーティな走りを見せるという。パワートレインはほぼ同一で2基のモーターにより360psを発生、航続距離は400kmを誇る。ブーストモード時には、0-97km/h加速は5秒代半ばとなるだろう。
ポルシェ・タイカン
ポルシェが送り出すクルマの中でも最も重要な一台と言っても過言ではない。このスポーティな4ドアEVはポルシェの将来を握っているのだ。ポルシェはこの電動化プロジェクトに53億ポンド(7730億円)を投じており、将来的には911にもこれが影響を与えるだろう。
このクルマはミッションEとしてプレビューが行われ、市販モデルがフランクフルトショーで公開される見通しだ。その価格はカイエンとパナメーラの中間になるといわれている。
ヒュンダイ・アイオニック
ヒュンダイによるアイオニックのリフレッシュ計画について多くは明かされていないが、米国内でテストが度々目撃されている。航続距離やパフォーマンスはコナ・エレクトリックに近いものとなるだろう。ハイブリッドやPHEV版も追って追加される見込みだ。
2019年10月
アストン マーティン・ラピードE
アストン初のEVは、今後ゲイドンから送り出されるクルマの将来像を示すものになるだろう。限定生産されるこのラグジュアリーサルーンはラピードをベースとし、ガソリンエンジンを2基のモーターに置き換えたものだ。最高出力610ps、最大トルク102kg-m程度となり、後輪のみを駆動する。その車重はガソリン仕様と同等になる見込みだ。
アストンは0-97km/h加速をラピードSと同等の4秒程度に仕上げるつもりのようだ。「繰り返し可能なパフォーマンス」に注力しており、全開加速がバッテリーの著しい消耗につながらないことを目指すという。最高速度である250km/hを維持して10分以上の走行が可能とのことだ。
キア・ソウルEV
2世代目となるソウルEVの変更点は内外装だけにとどまらない。パワートレインはクロスオーバーのeニロ譲りであり、欧州では電動モデルのみが発売される。204psのモーターと64kWhの液冷式リチウムイオンバッテリーの組み合わせだ。eニロと同等の450km程度の航続距離は確保されると見られ、10.25インチのタッチスクリーンによりアップル・カープレイやアンドロイド・オートも利用可能だ。
ミニ・クーパーSE
この新型ミニの登場はEV初のホットハッチとなるかもしれない。ミニ・ハッチバックのプラットフォームを改良したものを使用し、BMW i3の影響を強く受けたパワートレインを搭載する。
瞬時に湧き上がるトルクと0-100km/h加速7秒以下というパフォーマンスが、クーパーのブランドの証だ。航続距離などの詳細は明かされていないが、そのハンドリングは1960年代のミニを彷彿とさせるものになるようだ。
ポールスター2
ボルボの電動サブブランドは2019年に初めてのピュアEVを発売する。ポールスター2はミドルサイズのサルーンであり、3万ポンド(437万円)から5万ポンド(729万円)の価格が予想され、その航続距離は560km超となる見込みだ。
2019年11月
DS3クロスバックEテンス
CMPプラットフォームをヴォグゾール・コルサやプジョー208と共有する。ボルボXC40やアウディQ2の直接的なライバルとして設計されるこの3クロスバックはDS初の電動モデルとなる。
ハイエンドなインテリアを持ち、7クロスバックにインスパイアされた特徴的なエクステリアが与えられる。50kWhのリチウムイオンバッテリーにより290kmの走行が可能であり、0-100km/h加速は8.7秒、最高速度は150km/hとのことだ。
セアトeミー
プラットフォームをシェアするフォルクスワーゲンeアップにやや遅れ、2019年末に発表、2020年初頭に発売予定。ガソリン仕様より大幅に値段が上がることに加え、フォルクスワーゲンよりも安価にしなければ顧客の獲得は難しいだろう。
フォルクスワーゲンID
ピュアEVとして開発されたIDハッチバックはフォルクスワーゲンにとって重要な1台となる。ゴルフと同等のサイズおよび価格となり、現存するEVよりもお買い得なクルマになりそうだ。
MEBプラットフォームを使用し、バッテリーのサイズにより400kmから600kmの航続距離を持つことになるだろう。フォルクスワーゲンによれば、最終的なデザインはコンセプトから大きく変わらないものとなり、今後5年間に他のバリエーションも登場するとのことだ。
ボルボXC40エレクトリック
ボルボ初のEVとして投入されるXC40 EVはポールスター2に続いて発売される。EVを基本として設計されたモデルではなく、既存車種にEVを設定するというボルボの方針を示すものとなるだろう。これにはXC90にも適用されると見られている。ハードウェアについてはポールスターと共通部分を多く持つが、パフォーマンスや航続距離などについては未確認だ。
2019年12月
アウディQ4eトロン
アウディの電動SUVコンセプトが今年のジュネーブ・モーターショーで展示されたが、その市販バージョンは2020年に同社5番目のEVとして登場予定だ。eトロンと同様のスタイリングを持つが、サイズはQ5よりも小型になるだろう。
より大型のeトロンが用いるMQプラットフォームではなく、VWグループのMEBプラットフォームが使われる。2基のモーターによるクワトロシステムは306psを発揮し、eトロンとVW IDの中間程度のパフォーマンスを持つだろう。
ホンダ・アーバンEV
2017年フランクフルト・モーターショーで展示されたコンセプトの3ドアレイアウトではなく、市販型では5ドアになるかもしれない。しかし、そのレトロなルックスは維持されるとのことだ。
アーバンEVはホンダ初の欧州向けEVであり、専用のプラットフォームを使用し航続距離は250km程度となる。ジャズよりさらに小型になるといわれるが、2019年1月の発表時点では詳細なパフォーマンスは明かされていない。
日産リーフSUV
日産は今日の英国で大人気を誇る2車種を生産している。キャッシュカイはクロスオーバー・ハッチの先駆者ではないが、その人気を押し上げた1台だ。そしてリーフはEVを大衆へと広めることに成功した。
近日登場予定のリーフSUVはこのふたつのアイデアの融合であり、ヒット間違いなしと考えられている。日産はIMxコンセプトの特徴的なルックス、長い航続距離、そしてパワーをそのままに市販化するとのことだ。
プジョー208エレクトリック
発売から6カ月が経つ208だが、われわれが真に感銘を受けたのは今のところGTiのみだ。デザインについてはガソリンやディーゼル仕様と共通だ。パフォーマンスの詳細は明かされていないものの、300kmの航続距離が確保されている。
2020年春
ヴォグゾールeコルサ
ガソリン仕様に大きく遅れることなく投入される予定のEV仕様は、間違いなく英国でもヒットを記録するだろう。コルサは常に英国最人気車の1台であり、今回PSA傘下に入ってから初めてのモデルだ。
プジョー208やDS3クロスバックと同じCMPプラットフォームを仕様し、航続距離は400km程度に達する。全く新しいスタイリングが与えられる。
シュコダeシティゴ
シュコダ初のEVは小型シティカーになるようだ。姉妹車であるフォルクスワーゲンeアップを大きく上回る300km程度の航続距離を実現する。これに引き続き、フォルクスワーゲン・グループのMEBプラットフォームを使用するEV専用車が登場する見通しだ。
2020年夏
BMW iX3
BMW X3の電動版であるiX3は2基の電動モーターによる4WDシステムを搭載して登場する。ガソリン仕様のX3に近いルックスで、i3やi8などから引き継がれる要素はなさそうだ。モーター1基あたり270ps程度を発揮し、70kWhのバッテリーによりWLTPサイクルで400km程度の走行が可能だ。
シュコダ・ヴィジョンE
コディアックや中国専売のコディアックGTクーペと同様にSUVとクーペの2バージョンが用意され、2020年に発表、2021年ごろに発売される見込みだ。両バージョンともにフォルクスワーゲン・グループのMEBプラットフォームを使用する。航続距離は480km以上が確保され、価格はコディアックと同等の3万ポンド(435万円)程度になるようだ。
セアト・エルボーン
フォルクスワーゲン・ブランド以外で初めてMEBプラットフォームを使用するクルマであるエルボーんは、IDハッチバックに非常に近い基本設計を有する。しかし、さらにスポーティなスタイリングやドライビング体験を約束するモデルだ。航続距離は420km程度、また204psのモーターにより0-100km/h加速は7.5秒程度となる。
テスラ・モデルY
2019年3月に発表されたものの、米国での発売は18カ月後、英国ではさらに先になるといわれている。姉妹車で大人気を博したモデル3をベースとしたコンパクトSUVであり、さらにオプションで3列目シートを追加できる。モデル3とはパワートレインやプラットフォームを共有しており、生産の効率化が図られそうだ。さらに高性能な半自動運転システムも搭載されるだろう。
2020年後半
ピニンファリーナ・バッティスタ
150台の生産が予定されるハイパーカーのバッティスタは、各輪にモーターが配置され1900psを発揮する。リマックと共同開発したパワートレインを搭載し、幸運なオーナーらに向け2020年後半に納車が開始される。
リヴィアンR1T
2009年に設立されたリヴィアンは、2018年のロサンゼルス・モーターショーでピックアップトラックのR1Tのサプライズ発表を行なった。755psを発揮するパワートレインにより0-97km/h加速3秒以下というパフォーマンスを実現しながら、スペースを有効活用できるパッケージングが与えられている。
2020年後半に生産が開始され、テスラが送り出すピックアップに対抗する。
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