当時の雰囲気を残しながらアップデートされている
もともとは18世紀の欧州で絵画・骨董・古文書などの美術品や書籍の分野で始まったといわれている「オークション」ですが、ご存知の通り今では古今東西の名車たちもひとつの大きなコンテンツとなっています。欧米を中心に年間を通じて数多く開催されるモーター系オークションは、同じオークションハウスが主催するものでも、その開催地によって出展されるクルマの傾向は異なります。今回紹介する1台は、いかにもアメリカのコレクターが好みそうなトヨタFJ45型「ランドクルーザー ピックアップ」です。
どうして角目のトヨタ「ランドクルーザー70」を選んだ? 再販ランクルを選んだ理由をオーナーに直撃してみました
「アメリカで最も有名な日本車」と言われるほど人気のモデル
去る2024年1月25日、グランドキャニオンなどの壮大な自然で知られる、アメリカはアリゾナで開催されたRMサザビーズのオークション。同じRMサザビーズの主催でも、この地で開催された今回のオークション出展車のラインアップは、やはり現地で人気の高い車種が多くみられた。
その中の1台が、トヨタの誇るヘビーデューティ4WDの代名詞たるランドクルーザーだ。「どこへでも行き、生きて帰って来られる」を標榜するランドクルーザー。そのルーツが警察予備隊(現在の自衛隊)での過酷な使用条件を前提として開発されたトヨタBJ型四輪駆動トラック(通称トヨタ・ジープ)であることを思えば、歴代ランドクルーザーのタフネスぶりにも納得だ。
そんなランドクルーザー一族の中でも、特に印象深いのが1960年にデビューした、40系と呼ばれる3代目だ。この40系は1984年に後継モデルの70系がデビューするまでの約四半世紀にわたって世界中で愛用され、特徴的なフロントグリルのデザインは後のFJクルーザーにもアイコン的に採用されているほどだ。
また「アメリカで最も有名な日本車」とも言われたほど彼の地での人気も高く、今なおこの時代のランクルを愛するファナティックは多い。当然、程度の良い個体はアメリカのオークションで高い人気となるわけだ。
レストア後の走行距離は1000km未満
今回のオークションに登場したのは、1983年式のFJ45ピックアップ。FJ40の後部を荷台とした派生モデルとして1964年に登場したFJ45だが、この個体はほぼ生産終了時期に近い高年式。現車はフレームとボディを分離した徹底的なレストアが施され、もちろん駆動系や4.2Lの直6エンジンもフルリビルドされている。
レストアというと厳密には「完全に工場出荷時の新車状態に仕上げる」ことだが、そこはクルマとの付き合い方を熟知した彼の地のレストアラーの仕事。単に新車状態に仕上げるだけではなく、オールドマンエミュのサスペンションキットや新たに引き直された電気系統、バンパーマウントのフォグランプやウォーン製のウィンチなどで、クラシカルな雰囲気を損なうことなくアップデートされている。この辺の絶妙なバランス感覚とセンスの良さはさすが。室内もオリジナルの雰囲気を活かした上で、特注のタン・レザー張りとMP3プレーヤー・モジュール付きの最新サウンド・システムが採用されている。
レストア後の走行距離は1000km未満という、この1983年式ランドクルーザーFJ45ピックアップの落札価格は8万4000ドル。落札された当日の為替レートに当てはめると、日本円にして約1260万円という高額での落札となった。
日本車の実力と人気が世界的に高いことを喜びつつも、その反面「親しかったクラスの同級生がいつの間にか手の届かないアイドルになっていた」ような、少しばかりの寂しさも覚えるアリゾナのオークション会場からのトピックである。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
“生産版”「“R36”GT-R」公開に反響絶大! 日産の「旧車デザイン」採用&4.1リッター「V6」搭載で「借金しても欲しい」の声! 1000馬力超えもあるArtisan「“和製”なスーパーカー」が話題に
トヨタ新型「ミニアルファード」登場は? 「手頃なアルファードが欲しい」期待する声も!? 過去に"1代で"姿消した「ミドル高級ミニバン」があった!? 今後、復活はあるのか
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
「黄信号だ。止まろう」ドカーーーン!!! 追突されて「運転ヘタクソが!」と怒鳴られた…投稿に大反響!?「黄信号は止まるの当たり前だろ」の声も…実際の「黄信号の意味」ってどうなの?
「中古車を買いに来たら『支払総額表示』で売ってくれませんでした、詐欺ですよね?」 「別途費用が必要」と言われることも…! 苦情絶えないトラブル、どんな内容?
「高いのはしゃーない」光岡の55周年記念車『M55』、800万円超の価格もファン納得の理由
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
27年ぶりにあの懐かしいスターレットが戻ってくる!? ヤリスより小さいリッターカーは2026年登場か!?
「子供が熱を出したので障害者用スペースに停めたら、老夫婦に怒鳴られました。私が100%悪いですか?」質問に回答殺到!?「当たり前」「子供がいたら許されるの?」の声も…実際どちらが悪いのか
スズキが新型「ソリオ」1月発表!? “迫力顔&先進機能”採用!? 既に予約した人も!? 何が変わった? 販売店に寄せられた声とは
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?