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便利すぎるがゆえにトラブルの対処がわからない! クルマの「スマートキー」で最低限知っておくべき4つのこと

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便利すぎるがゆえにトラブルの対処がわからない! クルマの「スマートキー」で最低限知っておくべき4つのこと

 この記事をまとめると

■スマートキーが普及し、施錠・解錠、エンジンの始動・停止がラクになった

いまネットで大量の「クルマのスマートキー」が出品! 気になる「使用目的」とは?

■名称は各自動車メーカーによって異なる

■電池が切れた際の交換や対処方法、その他注意点について解説する

 電池は1~2年を目安に交換することが推奨されている

 クルマの技術は日々進化しますが、ここ15年くらいの間にほぼ消えた「動作」といえば、ドアの開錠やエンジンスタートなどの際に、「鍵穴にキーをさして回す」という動作です。その理由が、キーをわざわざ手に持たなくても、ポケットやバッグなどに入れて所持していれば、ドアに近づくだけ、またはドアノブに触れるだけで施錠・解錠ができ、そのまま乗り込めばエンジン始動・停止もできる「スマートキー」の普及です。

 この一段階前に「キーレスエントリー」が登場したのですが、これも鍵穴にさす必要はなく、キーのボタンによる遠隔操作で施錠・解錠ができるというものでした。でもテレビのリモコンなどと同様に、キーのボタンを押すという動作が必要だったのですが、ここからさらに進化し、キーのボタンを押す操作さえも不要にしたのがスマートキー。エンジン始動・停止、バックドアの開閉なども、キーをどこかに携帯していれば可能となりました。

 そんな便利なスマートキーですが、名称は各自動車メーカーによって異なります。たとえばトヨタなら「スマートエントリー&スタートシステム」、日産なら「インテリジェントキーシステム」。ですがその仕組みはほぼ同じで、スマートキーと車両の双方から微弱の電波を発信し、電波を受信すると固有の暗号コードが送信されます。それは車両とスマートキーとの一定の距離だったり、ドアノブにあるセンサーだったり、決められた作動によってリクエスト電波を発信するようになっており、暗号コードを車両のセキュリティシステムと照合して正しければ、施錠・解錠などが作動するというわけです。スマートキーが車両の中、外、どちらにあるのかを判断したり、無関係なキーで誤作動しないよう、電波がうまく調整されています。

 そんなスマートキーは電池で作動しており、充電式ではないので時間が経つと電池を消耗し、やがて電池切れになります。電池の寿命は使用頻度や寒冷地など使用環境によって変わりますが、JAFでは1~2年を目安に交換することを推奨。私は10年以上スマートキーを使っていますが、東京在住で毎日乗って、だいたい1年半くらいで交換している計算になります。

 電池を消耗してくると、以前乗っていた車両では、メーター内のデジタル画面に「スマートキーの電池残量が少なくなっているので、ディーラーに行って交換するように」というような案内が表示されていました。そういった案内が表示されない車両もありますが、電池が消耗してくると施錠・解錠がたまにしかできなくなったり、作動距離が短くなる、といった症状が出てきますので、すぐに交換するようにしましょう。

 スマートキーの電池が切れてもエンジンをかけることができる

 電池の交換は、自分でも簡単に行えます。用意するものは、新品の電池と、マイナスドライバー。電池はゲームなどでよく使用されている「CR1632」というリチウム電池がスマートキーでも多く使用されていますので、コンビニでも入手可能です。交換方法は、まずスマートキーをよく見ると、電池切れになった際に鍵穴にさして手動で施錠・解錠することができるメカニカルキーが内蔵されています。解除ボタンを押し、矢印の方向へ手で押すと、先端が飛び出してきて引き抜くことができます。次に、マイナスドライバーの先端でスマートキーのカバー上下を外します。傷がつきやすいので、先端に薄い布や絆創膏などを貼って作業すると保護できます。パカッとカバーが外れたら、古い電池を取り出し、新品の電池を装着して、カバーとメカニカルキーを元に戻せば完了です。

 自分で電池交換をするのが自信ない、という人はもちろんディーラーでも行えますが、過去にお願いしたところ工賃を含めて3000円程度かかりましたので、かなり割高になると思います。

 次に、もしうっかりスマートキーの電池を切らしてしまい、すぐに電池交換ができない時。ドアが開かない、エンジンがかからない、なんて困りますよね。でもそんな時も慌てずに。先ほど、電池交換の手順で引き抜いたメカニカルキーを使って、ドアノブの鍵穴にさして解錠し、乗り込みます。トヨタや日産を例にすると、シフトレバーが「P」に入っていることを確認し、ブレーキペダルを踏んだ状態で、スマートキーをスタートボタンに接触させると、ブザーのような音が鳴ります。音が鳴ったら10秒以内にスタートボタンを押すと、エンジンが始動します。

 さて次は、スマートキーをポケットに入れておいたら、そのまま忘れて洗濯してしまった! トイレに行った時にポロッと落ちて水没! 水たまりに落としてしまった! なんていうこともあるものです。そんな時はまず、絶対にボタンなどを押さないように注意しながら、表面の水分を拭き取ります。先ほどの電池交換の手順で分解し、十分に乾かします。しっかり乾いたら電池は新品に取り換え、カバーを付けて元に戻し、作動するかどうか試してみましょう。よほどのことがなければ、作動することが多いと思いますが、まれに時間差で作動しなくなったり、壊れてしまうこともあるので、そうなったら残念ながらディーラーでの修理が必要です。修理費用はメーカーにもよりますが、1~2万円ほどと高額なので、取り扱いには注意したいですね。

 続いては、スマートキーの仕組みを悪用した「リレーアタック」という盗難に注意すること。2人以上のグループで特殊な機器を使い、スマートキーが発する微弱な電波を中継し、離れた場所から車両のドアを開けたり、エンジンをかけて持ち去ってしまういう手口です。こうした被害に遭わないためには、スマートキーを使わないときは極力、電波を外部に発しないようにしておくことが効果的。リレーアタック予防機能がついたキーケースもありますが、金属製の缶に入れておくだけでも安心です。自宅では玄関にスマートキーを保管しないことや、出先ではスマートキーを持っていることをなるべく他人に知られないように用心しましょう。

 ということで、とても便利なスマートキー。こうした扱い方を頭に入れておけば、より安全に長く使えると思います。

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みんなのコメント

7件
  • 4つの区切りがよくわからんな。数えようによってはもっと書いてあるぞ。

    それはさておき、最初に知っておくべきことは、困ったら取説を読むということだwww
  • 便利大はリスク大なのを知るべき
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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