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【この特別なSLRなんぼ?】特別VIP顧客に納車された最後のメルセデスSLRマクラーレン スターリング モスがオークションに!

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【この特別なSLRなんぼ?】特別VIP顧客に納車された最後のメルセデスSLRマクラーレン スターリング モスがオークションに!

メルセデスSLRマクラーレン スターリング モス(Mercedes SLR Mclaren Stirling Moss):VIP顧客に納車された、最後のメルセデスSLRマクラーレン スターリング モス。走行距離わずか50km(!)のこのハイパーカーがオークションにかけられる!

「ポルシェ カレラGT」、「フェラーリ エンツォ」、「メルセデスSLRマクラーレン」: これらは2000年代初頭のスーパースポーツカー3台だ。「カレラGT」は150万ユーロ(約2億4千万円)以下では入手できなくなり、「エンツォ」は300万ユーロ(約4億8千万円)以下では事実上入手できなくなったが、「メルセデスSLRマクラーレン」は価格面では遅れをとっている。クーペの価格は35万ユーロから40万ユーロ(約5,600~6,400万円)で、元の価格よりもさらに低くなっている。しかし、「カレラGT」や「エンツォ」さえも時代遅れに見せてしまう「SLR」が1台ある。それは、超希少な「SLRスターリング モス」だ!

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「メルセデスSLRマクラーレン スターリング モス」は、2003年にメルセデスとマクラーレンが共同開発した「SLR」の最高峰として、2009年に75台限定で発表された。この限定ロードスターは、1955年に伝説のレーサー、スターリング モス卿が「ミッレ ミリア」で優勝した「メルセデス300SLR」へのオマージュとして開発された。「SLRスターリング モス」は、他の「SLR」モデルとはほとんど共通点がないことがすぐにわかる。

650馬力のスーパーチャージャー付きV8エンジンスーパーカー/ハイパーカーの分野で現在のバルケッタ(オープンカー)がトレンドとなるずっと以前(フェラーリ モンツァ SP1/SP2、マクラーレン エルバ、アストンマーティン スピードスターなど)、メルセデスはルーフ(あるいは折りたたみ式の幌)もフロントガラスもない車を発売した。これ以上に過激な車はないだろう。

ルーフもフロントガラスもない:SLRスターリング モスは、乗り手を選ぶ車である。シャーシをはじめ広範囲にわたってチューニングが施された。「SLRスターリング モス」は“通常“の「SLR」よりも7mm幅が広い。この車は、現在ジェネシス社の主任デザイナーである韓国出身のイルフン ユン氏によって設計された。おなじみの5.4リッターV8スーパーチャージャー(M 155)は、一見どこまでも続きそうなボンネットの下に搭載され、出力は650馬力を発生、ノーマル「SLR」の626馬力から24馬力増加されている。そのパワーは5速オートマチックトランスミッションを介して後輪に伝達される。

クーペボディの「SLRスターリング モス」も650馬力と820Nmのトルクを発揮するが、ロードスターの重量は1,551kgと、クーペより200kg以上軽いため、「SLR」の最速バージョンとなり、最高速度は350kmに達する。最高速度を試す勇気のある人には、ヘルメットを着用することをお勧めする。

75台限定生産されたメルセデスSLRマクラーレン スターリング モスは、その大半がシルバーで、レッドボディは特別だ。892,500ユーロ(約1億4,280万円)2009年モデルのSLR Stirling Mossのベース価格は892,500ユーロ(約1億4,280万円)で、通常の「SLR」のほぼ2倍の価格だった。この個体についてはさらに高い価格になる可能性が高い。なぜなら、この個体は最後の「SLRスターリング モス」、75/75の1台なのだから。

この絶対的なコレクターズアイテムは、2024年10月6日にベルギーのクノック=ヘイストで開催される「Zoute Sale」で、オークションハウス、「ボナムズ(Bonhams)」によりオークションにかけられる。「SLRスターリング モス」はどれもがハイライトだが、この一台は特に際立っている。

スターリング モスと納車時の走行距離2009年12月22日、75号車は最初の、そして現在まで唯一のオーナーであるメルセデスとアストンマーティンのVIP顧客のもとに納車された。2010年3月16日にスイスで登録されたにもかかわらず、「SLRスターリング モス」は一度も運転されていない。つまり、この車は走行距離わずか50kmでオークションに出品されるのだ!

赤いレザー、黄色のステッチ、シルバーカーボン: このインテリアは目を引く。シルバーでオーダーされた大半の「SLRスターリング モス」とは異なり、このモデルの最初のオーナーは特別な赤いペイント仕上げ(オーダーコード000U)を選んだ。しかし、それだけではない。「722 S ロードスター」のシルバー塗装のホイールリム、ゴールドのブレーキキャリパー、イエローのステッチ入りのレッドレザーインテリア、シルバーカーボンのセンターコンソール、そして数々のクラウンロゴなど、VIP顧客の特別なステータスを証明する個々のディテールが存在する。

これらすべての特別装備を施した場合、価格は最低でも100万ユーロ(1億6千万円)前後になると思われるが、2009年以降、「SLRスターリング モス」の価格は上昇の一途をたどっている。しかも、その上昇率は急激だ!

スーパーチャージャー付きV8エンジンはフロントミッドシップに搭載され、650馬力を発揮する。これは、SLRスターリング モスを100km/hまで3.5秒で加速させるのに十分なパワーだ。

75台のうちの最後の1台となれば、その価格はおそらく450万ユーロ(約7億2千万円)を下回ることはないだろう。走行距離のある中古の「SLRスターリング モス」でさえも、現在、450万~500万ユーロ(約7億2千万円~8億円)で取引されているからだ。

驚くほど低いスタート価格しかし、特別色で、多数の個別オプションが装備された最後の「SLRスターリング モス」が、150万ユーロから250万ユーロ(約2億4千万円~4億円)という比較的低めのスタート価格でオークションにかけられるというのは、さらに驚くべきことだ。この唯一の説明は、書類に関係している可能性がある。オークションハウスの説明によると、この車はスイスの書類とCoC文書(適合証明書)のコピー付きで提供される。

Text: Jan GötzePhoto: Bonhams

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みんなのコメント

2件
  • u06********
    今回のケースの様な一度も乗られずに売られる車の作り手はどういう思いなんだろ?
    投機対象になる程の人気で嬉しいのか、磨き上げた性能を体感してもらえなくて残念なのか。
  • a_t********
    怖くて乗れない。いや決して自分が乗れることはないんだけどさ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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