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BMW「M4エディション50 ヤーレBMW M」が約1550万円で落札! 限定車でも高値落札しなかった理由とは

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BMW「M4エディション50 ヤーレBMW M」が約1550万円で落札! 限定車でも高値落札しなかった理由とは

BMW Mの50周年を祝う、特別なM4クーペ

現在の国際オークションでは、時として新車、あるいは新車として発売されてから間もないクルマが出品されることもある。RMサザビーズ欧州本社が昨2023年11月25日、ドイツのミュンヘンにて開催した「Munich 2023」オークションでは、興味深いクラシックカーやコレクターズカーが数多く出品されたなか、ミュンヘンにはゆかりの深いBMWと「M」の創立50周年を記念するM4クーペ、「BMW M4エディション50 ヤーレBMW M」の姿もあった。今回はそのあらましと、オークション結果をご紹介することにしよう。

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M4コンペティションをベースとして、特別仕立てを特盛

BMW M4エディション50ヤーレBMW Mは、2022年5月24日にBMW M社とBMWがパートナーシップを締結して50周年を迎えたことを記念してリリースされた限定モデル。「50ヤーレ(Jahre)」とは、ドイツ語で50年を意味する。そのため、このように長い車名となるのだ。

もはや説明の必要もないかもしれないが「BMW M」社は、レーストラックでのBMWの存在感を高めるために1972年に設立された「BMWモータースポーツ」社が起源。くわえて過去50年間に、BMWの正規市販モデルとして、公道を駆け抜けるためのエキサイティングな名作の数々も手掛けてきた。

そして2020年には第2世代の「M4」が発表され、その直後にパワーユニットおよびサスペンションをよりハードコア志向にブラッシュアップした高性能版「M4コンペティション」も追加設定。さらに2022年にはBMW Mの50周年を記念してM4エディション50ヤーレBMW Mが限定生産されることになった。

この50ヤーレBMW M仕様には記念のバッジが付けられ、「BMWインディヴィジュアル」の指定色「ブランズハッチ・グレー」、「カーボン・ブラック」、「イモラ・レッド」、「マカオ・ブルー」、「サンマリノ・ブルー」など、レースとの関連性をアピールしたボディカラーが採用されている。

量産バージョンのM4コンペティションとコンポーネンツを共有するこの限定車は、パフォーマンスの面ではベースモデルと変わることなく、3.0Lの直列6気筒ツインターボエンジンから、510psのパワーを発揮。基本的には8速オートマチックギアボックスが組み合わされる。

ただし、スタンダードのM4コンペティションでは、オプションの「M Race Track パッケージ」のみの特権だった最高速度制限領域の拡大(250km/h → 290km/h)がデフォルト化された。

またダブルスポークデザインで「マットオービットグレー」または「マットゴールドブロンズ」に仕上げた鍛造19インチ(フロント)/20インチ(リア)のアロイホイールを装着するなど、エクステリアから特別なリミテッドエディションであることを主張しているのだ。

世界各国で限定モデルを展開

BMW M4エディション50ヤーレBMW Mでは、欧州マーケット用のM4クーペにくわえて、中国マーケット専売モデルとして、この2022年の干支が寅年だったことに肖ったボディカラーのM4クーペを設定。欧州向け/中国向けとも、インテリアには専用ロゴ入りのサイドシルパネル、センターコンソールにはメタルプレートがあしらわれるほか、同じくアニバーサリーモデルであることを示す刺繍が、フロントシートのヘッドレストに入れられた。

さらにアメリカ/カナダ市場向けには、M3セダンをベースとする500台の「M3エディション50ヤーレBMW M」が限定生産されたほか、わが国に向けても6速MT仕様の限定車「M3 50thアニヴァーサリーリミテッド」が50台のみ販売された。

今回のRMサザビーズ「Munich 2023」オークションに、「ロード&トラック・コレクション」から出品されたM4エディション50ヤーレBMW Mは、フランス中西部の正規ディーラー「BMWヴァランス」を介してオーダーされ、ロード&トラック・コレクションに新車で納車されたものである。

「サンマリノ・ブルー」のボディカラーに「シュヴァルツ(黒)」のメリノレザーインテリアが組み合わされたこの個体には、「セラミックMカーボンブレーキ」、「BMWディスプレイキー」、「Mカーボン・エクステリアパック」、そして「ハーマン・カードン」社製Hi-Fiシステムなど、魅力的なオプションが多数装着されている。

新車としての登録以来、唯一のオーナーのもとで大切に保有され、オークションカタログ作成時の走行距離はわずか1485km。今どきその必要性があるか否かの論議は置いておいて、慣らし運転の距離にも達していないほぼほぼ新車のM4エディション50ヤーレBMW Mなら、限定枠を得られなかったBMWファンが飛びつくのでは……? という期待を込めて出品されたということだろう。

ところが11月25日に「モーターワールド・ミュンヘン」にて行われた競売では、出品サイドの期待ほどにはビッド(入札)が伸びず、終わってみれば9万7750ユーロ、日本円換算では約1550万円で落札されることになった。

ちなみに日本仕様のM3 50thアニヴァーサリーリミテッドの新車価格は1360万円。M3とM4クーペの価格差、さらに円安の為替レートを勘案すれば、今回の落札価格は「コレクターズカー」というよりは「ユーズドカー」に近いものと考えられよう。

ごく一部のスーパーカーでは、限定モデルは半ば投資的にも扱われている感があるいっぽうで、やはり限定とはいえ一般的な量産車に近いアピアランスと内容のクルマでは、おのずと限界がある……、と判断されたとみて間違いあるまい。

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みんなのコメント

11件
  • fyub
    M3M4は不人気だから限定でもダメだよね~
    この辺りは911の一人勝ちだね〜
    普通モデルでもなかなか買えない
  • ISTP
    ヤーレヤレ...
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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