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覆るオービスの常識 手前の警告標示板もあるとは限らない? 移動式導入で速度取り締まりに変化

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覆るオービスの常識 手前の警告標示板もあるとは限らない? 移動式導入で速度取り締まりに変化

■告知看板の何枚先にオービスがあるのか

 速度違反を自動で取り締まる自動速度違反取締装置、いわゆるオービス(「オービス」はボーイング社の商標)がある場所の近くでは、「自動速度取締機設置区間」などと書かれた看板を目にすることがあるかもしれません。

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 情報サイト「オービスガイド」を運営し、全国のオービスを調査している有限会社パソヤ(千葉県成田市)によると、道路上に設置されたいわゆる固定式オービスの場合はほぼ100%、設置場所の手前にその存在を知らせる看板があるそうです。

 看板や警告表示はたいてい、複数登場し、やや間隔を置いてオービスが設置されています。告知看板は何枚登場してからオービス本体が現れるのでしょうか。パソヤによると、「これは場所によりバラバラで、統一した基準はありません。2枚くらいのことが多いですが、4枚から5枚続いてから本体が登場するケースもあります」とのこと。

 固定式オービスの場合は、前出の「オービスガイド」などのウェブサービスを通じても、設置場所などを事前に知ることができるかもしれませんが、2016年からは、持ち運びが可能な「移動式オービス」の運用も始まっています。この移動式の場合はどうなのでしょうか。

■移動式オービスでも告知はある?

 移動式オービスは固定式オービスを代替するものというより、警察が随時実施している有人での速度取締りを補助し、効率化する目的で導入されています。

 神奈川県警は以前の取材時、従来の速度取締り(いわゆるネズミ捕り)はある程度の人員が必要で、大がかりになるため場所が確保できないケースもあったところ、移動式オービスを使用することで違反車を停めることなく、これまでできなかった箇所でも取締りが実施できるとしていました。同県警はおもに生活道路での取締りが中心としていましたが、ほかの地域では幹線道路で実施されることもあるようです。

 前出のパソヤによると、移動式オービスはいくつかの種類があり、事前の告知をする、しないも様々。「置きっぱなしで無人運用する中型タイプのものでは事前告知がありますが、三脚で設置する小型タイプは、告知看板などがなく警察官が立っている場合も多いです」と話します。

 また、各警察はツイッターなどでも、移動式オービスによる取締りを実施する旨を告知しています。ただし、取締り時間は日中か夜か、場所は「〇〇区内」といった程度の情報で、取締り実施時間も1~2時間というケースがあるとのこと。

「オービスガイド」のような情報サイトやスマートフォンアプリでは、固定式の情報については調査結果を反映していますが、移動式については情報を随時集めて共有しているものの、なかなか反映できないのが実情だといいます。パソヤによると現在、ユーザー投稿に基づきリルタイムで共有しやすくする仕組みを開発中とのことです。

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