全日本スーパーフォーミュラ選手権を運営する日本レースプロモーション(JRP)は12月26日、2020年の全日本スーパーフォーミュラ選手権統一規則について発表した。新たにポイントシステムが変更されるほか、フルコースイエロー導入が決定。さらにタイヤやピットに関する規定も変更されている。
世界屈指のハイスピードフォーミュラとして、近年は日本のみならず海外からも高い注目を集めているスーパーフォーミュラ。その2020年統一規則については、多くの箇所で規定が変更された。重要なポイントを紹介しよう。
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■10位までポイント獲得へ。予選の重要度もアップ
まず第7条の『選手権得点』については、多くの項目が変更された。大きな変更は決勝レースの得点で、これまでは下記の得点が与えられていた。
・2019年までの選手権得点基準
1位=10点/2位=8点/3位=6点/4位=5点/5位=4点/6位=3点/7位=2点/8位=1点
・2020年からの選手権得点基準
1位=20点/2位=15点/3位=11点/4位=8点/5位=6点/6位=5点/7位=4点/8位=3点/9位=2点/10位=1点
この変更により、10位までポイントを獲得することができるようになった。一方で、優勝すれば大量20ポイントを獲得することができ、チャンピオン争いをより優位に運べるようになる。シリーズの戦い方も変わってくるかもしれない。なお、1大会2レース制の場合はそれぞれ半分の得点となる。
また今回の規則変更では、予選についてもポイントが変更された。これまでポールポジションは1ポイントを加算することができたが、2020年からはポールポジションが3点、予選2番手が2点、3番手が1点を加算できる。なお、1大会2レース制の場合はそれぞれ3~1点が加算できるため、1大会2レースのときには予選の重要度も上がりそうだ。
なお、これまでシーズンの最終戦では優勝した場合に3ポイントが加算できるボーナスポイントがあったが、この項目はなくなった。
■初のフルコースイエロー導入へ
この規則変更で、新たに『第35条 FCY(フルコース・イエロー)』という項目が加えられた。項目の条文は下記のとおりだ。
FIA国際競技規則付則H項の規定に準じて、FCY(フルコース・イエロー)による速度制限を課す場合がある。実施要件については別途公示される。
2020年からはスーパーGTでも新たなシステムによるFCY導入が決まっており、独自のシステムを使い、いち早く導入していたスーパー耐久含め、2020年は国内でフルコース・イエローのシーンを目にする場面が多そうだ。これまでアクシデントが発生した際にはセーフティカーによる処理が一般的で、レース展開を左右することが多かった。今後は戦略にも影響があるかもしれない。
■公式予選Q2進出台数が14台に
第27条『プラクティスセッション(公式予選等)』では、2.3)の項目が変更されている。これまでノックアウト予選については『7分間のQ2では、Q1の上位12台が出走することが許され、このセッション終了時点で上位8台の車両は、その後のセッションに進むことが許される』とされていたが、『Q1の上位12台』が『Q1の上位14台』に変更された。
仮に2020年の参戦台数が20台だった場合、Q1で6台、Q2で6台と同じ数がノックアウトされていくことになる。かたちとしてはスッキリとしているだろう。
■ウエットタイヤが6セットに。“日干し”は禁止
第23条については、4.のなかで競技会期間中に1台あたりに使用できるウエットタイヤの本数が、これまでの最大4セットから最大6セット(前後12本ずつ)に変更された。
さらに『7.タイヤの空気圧は管理される。』という一文が追加されているところも重要な要素だ。これまでスーパーフォーミュラではタイヤの内圧管理はチームの判断に任されていたが、同様にワンメイクタイヤを使うF1やDTMでは内圧管理を主催者側で行っており、過度な内圧設定を防いでいた。
また、これまで6.に定められていたウォーマーを禁ずる『タイヤに対する走行前の意図的な加熱は一切禁止される』という項目が、『タイヤに対する走行前の意図的な加熱は一切禁止される。タイヤの保管場所は密閉された空間であってはならず、外気温より著しく高温になる空間での保管は認められない』と変更された。
■その他にも変更が
また、これまでピットでの作業時、燃料補給、タイヤ交換、車両誘導とともに、消火要員を含めた最大6名が作業にあたることができたが、消火要員は必ず消火器を持って消火作業に備えなければならず、他の作業は許されなかったため、5名で作業を行わなければならなかった。
しかし、2020年からは作業要員が最大6名という部分は変わらないものの、このなかから消火要員が別項となった。そのため、最大6名で燃料補給、タイヤ交換、車両誘導をすることができる(加えて最少1名の消火要員が消火作業に備え待機しなければならない)。
その他にも、スタートディレイ時の手順変更など多くの変更が行われている。2020年のスーパーフォーミュラは、さまざまな変化の年となりそうだ。
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