燃料代に保険代…そもそもクルマを買うにはなにかとお金がかかるけれど、『ベストカーweb』読者の皆さんにはすこしでも「損しない」お金の使い方をしてほしいではないか!
でも「ギスギス・ケチケチ」なんて、それじゃちーとも『ベストカーweb』らしくない。目指すは「楽しく走って賢く節約できる」カーライフのススメ!今回は9つ+αをご紹介!
※本記事は2017年3月時点のものです。
文:ベストカー編集部
写真:shutterstock.com、ベストカー編集部
初出:ベストカー2017年3月26日号
高速化で事故減少!? 新東名110km/h区間で事故が減ったワケ
■アクセルの踏み方次第で年間2万円が無駄になる!?
同じ距離を走るのでもガソリン代は安いほうが嬉しいものだし、同じガソリン代を払うにしてもより遠くに行けるほうがやはり嬉しいもの。仮にガソリン1Lが120円、年間の走行距離を1万kmだとすると、燃費が15km/Lではガソリン代が約8万円かかるのに対し、燃費が20km/Lではガソリン代は約6万円に圧縮できる。
それを念頭に置いたうえで、一般道では無駄なペダル操作をなくすことが燃費向上の大きなカギとなる。例えば、前方の交差点の信号が赤となり、停止しなくてはならない場合にアクセルを踏むような運転は御法度だ。前方が赤信号なのに漫然と加速し、直前でブレーキを踏む。これはガソリンの大きな無駄遣いだといえるだろう。
バックミラーで後続車との車間距離を確認し、もし広いようならアクセルを戻しつつ、アクセルを全閉にしてなおかつ1500回転ほどのエンジン回転数で作動する燃料カットを使いながら減速し、最低限のブレーキ操作で停止するのが最も効率的。後続車が走行している場合は緩い加速をしながら最低限の速度をキープしておけば、後続車を苛立たせるようなこともないはずだ。
■2割は燃費が変わる!! アイドリングストップの上手な利用法
アイドリングストップが付いているクルマの場合、市街地走行での燃費向上に極めて有効。市街地走行のみだと、アイドリングストップの有無でおおむね2割は燃費が変わってくる。過去にベストカーで行ったハスラーのテストでは、アイドルストップオンからオフにすることで燃費が14%低下したことが判明している。
停止後にブレーキペダルを踏み足すことでアイドリングストップが始まるトヨタ車やマツダ車の場合は、渋滞中などにみられる「ギリギリ、止まりそうで止まらない」といったケースで、エンジンが止まってまたすぐにかかるような不要なアイドリングストップの発生を防ぎやすくなる。
さらにアイドリングストップに有効なのが冬場のヒーター。というのもヒーターが効き始める水温のほうが、アイドリングストップが可能になる水温よりも高いからだ。エンジンをかけてすぐにヒーターを使おうとすると、完全にヒーターが効き始めるまではアイドリングストップしなくなる。
そこで冬場のエンジンスタートは、充分な防寒対策として上着を着たまま、エンジンが温まるまではヒーターを使わないようにすることで燃費向上が狙える。移動距離が10km未満のような短距離移動の場合、これだけで5%ほど燃費が変わり、ハイブリッド車やスペースの広いミニバンだと10%近く燃費が向上することもある。
市街地走行だとアイドリングストップがオンになっているか、なっていないかで給油量に大きな差が出てくる。燃費向上のために積極的に使っていきたい
■高速道路では80~90km/hがベスト!
走行スピードも燃費向上の非常に大きな要因となる。クルマは50km/hを超える速度で走行すると、受ける空気抵抗が急激に大きくなってくるからだ。
そこで燃費を向上させるためのベストな速度を考えると、トップギヤで走行できる最低の速度ということになる。そうなると、高速道路では80~90km/hが最もバランス的にいいとされる。もちろん、それよりも低い速度のほうが燃費は伸びるが、遅いと他車にも迷惑をかけるばかりでなく移動での効率だって悪化する。
ただ、ディーゼル車や多段AT車のように80~90km/hではトップギヤにならないクルマもある。そうした場合、いったんトップギヤに入るまで速度を上げ、トップギヤをキープできる最低速度まで落としてやる方法もある。また、装備されているクルマであればパドルシフトを活用することでも可能だ。
この80~90km/hという巡航速度は空気抵抗がより大きくなるクルマ、つまり全高の高いSUVやミニバン、スーパーハイト系の軽ほど効果が大きい。
80~90km/hの速度域でトップギヤにならないモデルの場合、パドルシフト活用も有効だ
■高速巡航時のクルーズコントロール活用術
前述の高速道路での巡航速度からの続きとなるが、長距離移動で低い巡航速度を維持し続けるのはけっこうドライバーへの負担が大きかったりする。なぜなら一定速度を常に自分自身でキープするのは意外に難しかったりするからだ。その結果、イライラしてアクセルペダルを踏んでいる足が微妙に震えてしまったりして……。
このため、高速移動で積極的に活用したい装備がクルーズコントロールだ。一定速度を自動的にキープすることで燃費を大幅に向上させてくれる、高速道路でのマストアイテムだといえるだろう。最近だとアダプティブクルコンを備えているクルマも増えてきており、前方車との距離を自動でキープしつつ、かつ停止状態までフォローしているものも多い。
アダプティブではない、ふつうのクルコンでも混雑時を除いて積極的に使いたい。速度の変動が最小限ですむメリットは年間で考えれば決して小さくないはずだ。
■タイヤを賢く選んで、ガソリン代を年間8000円節約も夢じゃない!!
タイヤラベリング制度の「A」とか「AA」という表示は転がり抵抗を表わしている。Aの数が多いほど低転がり抵抗=燃費に効くタイヤということ。小文字の「a」「b」……はウェットグリップ性能を示す指標。
スポーティハイグリップタイヤなどの「B」レベルから「A」レベルのタイヤに交換するだけで実走行燃費が5~8%アップする。これまで12km/Lだったとしたら12.6~13.0km/L程度に燃費が引き上がるということ。年間1万km走るのなら8000円程度ガソリン代が節約できる計算だ(ガソリン代120円/Lとして計算)。
またスタッドレスとサマータイヤの履き替えタイミングにも注意したい。スタッドレスタイヤはミゾ50%摩耗でプラットフォームが露出して冬タイヤとして使えなくなるものの、その後も残りミゾ1.6mmまでは夏タイヤとして使用可能。春先に、履きつぶす目的でそのまま使ってもいいのだが、転がり抵抗はサマータイヤと比べて大きいため燃費にはマイナス。操縦性やウェットグリップでもサマータイヤに及ばないから、ここは思い切って交換してしまうのもトータルでの節約だ。
タイヤのチョイスのしかたによっても無駄を省くことができる。よく考えて選びたい
■ハイブリッド車でフルにエネルギー回生させる方法
エコカーのなかで国産車では最もポピュラーなのがハイブリッド車だが、燃費がいいハイブリッド車のさらなる燃費向上のカギを握るのがブレーキのかけ方だ。ガソリンエンジン車と同じようなタイミングや踏力でブレーキを踏むと充分にエネルギー回生ができず、油圧ブレーキもかかってしまう。
※エネルギー回生…ブレーキによって発生する熱を電気に変換し再び動力源として蓄積させる仕組み。
プリウスはハイブリッド車のなかでは強力な回生能力を持つクルマだが、ガソリン車と同じような強さでブレーキを踏んでしまうと、油圧ブレーキまで併用してしまうことになる。
そこで停止する前の段階で早めにジワジワとブレーキをかけていくのがポイントだ。その際にメーター内の回生表示をチェックし、針が振り切れないように3分の2くらいまでの範囲でブレーキをかけるようにしたい。そうすることでフルにエネルギー回生することができるのだ。
ハイブリッド車の燃費向上にはブレーキによるエネルギー回生がカギを握っている
■1時間半のアイドリングで1170ccのガソリン浪費!?
10分間のNレンジでのアイドリング(エアコンOFF)で約130ccものガソリンを消費してしまう。1時間で約780cc、1時間半で約1170ccとなり、思った以上のガソリン消費となるので侮れない。人待ちや荷降ろしなどちょっとした駐車時にもこまめにエンジンを止めよう。
■急発進でガソリン・1ヶ月5L!?
JAFのデータによれば、1日のうち10回急発進をすることで170ccのガソリンを無駄に消費してしまうらしい。これが1カ月続けば5Lにもなる。日頃から乱暴な運転は改めたいもの。
■荷物の積みっぱなしでガソリンを1ヶ月1L消費!?
ついついやってしまいがちなのがこれ。トランクなどに約30kgの荷物を積みっぱなしにしたまま1カ月に1000km走行していると、1L近くのガソリンを余分に消費してしまうという。まさに“百害あって一利なし”だ。
【番外コラム】交通違反で無駄な出費をしないために!
路線バスなどの優先通行帯を走行する時、後ろから路線バスが近づいてきたら速やかに車線変更しなければならない。渋滞時にバスの進行を妨げたりするのも違反。また、発進のウインカーを出しているバスを追い越すと乗合自動車発進妨害となる。よく見かけるシーンだが、気をつけたいものだ。
合図不履行はウインカーを出さずに右左折した場合の違反で、和服やスリッパなどでの運転は公安委員会遵守事項違反となる。
バスの発進を妨げれば交通違反!
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