足つきがよい中型アメリカン/クルーザー5選
数あるバイクのジャンルの中にアメリカン/クルーザーがあります。車体は低く長い“ロー&ロング”のデザインで、シート高が低く足つきがよいのが特徴です。
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ステップはシートよりも前方に置かれているものが多く、ソファに腰掛けている様なゆったりとしたライディングポジションが取れます。これらの特徴からも分かるように、アメリカン/クルーザーは、景色を楽しみながらのんびりと長距離ツーリングを楽しみたい人に最適です。
しかし、大型ともなると重量は重く取り回しが大変だったり、車種によっては、腕が疲れる、ステップに足が届きづらいといったことも。さらに、街乗りで使いたいということであれば、その実力を持て余してしまうかもしれません。
そこでおすすめなのが中型アメリカン/クルーザー。今回は、足つきが良好な5車種をピックアップしました。
◇ホンダ「レブル 250」
ホンダの「レブル 250」は、排気量125cc超~250cc以下の軽二輪の中で、2018年から6年連続で販売台数トップを誇る大人気“軽二輪クルーザー”です。
1番の特徴は、シート高690mmという足つきのよさでしょう。これは、ホンダの50cc原付全てにも勝る低さで、身長160cm以下のライダーでも両足でしっかりと地面を捉えることができます。さらに、細身のシルエットに太めのタイヤが際立つ、シンプルでクールなルックスも人気です。
搭載されている水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒は、低速~中速域でトルクがあり、ストップ&ゴーの多い街乗りにもぴったりです。また、穏やかな出力特性を持つため、初心者ライダーも扱いやすく安心してスロットルを開けることができます。スポーティーな走りというよりは、のんびりと走りを楽しみたいというライダーにおすすめです。
◇カワサキ「エリミネーター 400」
カワサキの「エリミネーター 400」は、フロントからリヤに掛けての美しい水平基調のラインとエンジン回りの武骨さが絶妙なバランスで調和する、スマートさと男臭さを両立させたデザインが特徴です。シート高は、カワサキの250cc超~500cc以下のクラスでは最も低い735mmで、足つきのよさも抜群。
またエンジンは、カワサキの人気のスポーツモデル「Ninja 400」と共通の水冷並列2気筒エンジンを搭載。低中速域では扱いやすく、高回転域でもパワーを発揮するため安定した高速走行も可能です。
カワサキの400ccクラスでは初の標準装備となったETC2.0車載器キットを搭載しているので長距離ツーリングにも最適です。さらにマスの集中化を図った軽量な車体により、スポーティーでアクティブな走りも楽しめます。
◇ロイヤルエンフィールド「メテオ350」
ロイヤルエンフィールドの「メテオ350」は、クラシカルな雰囲気に丸みを帯びたディテール、豊富なカラーバリエーションで女性からの人気も高いモデルです。
エンジンはシンプルな空冷4ストロークSOHC2バルブ単気筒エンジンを搭載しています。スロットルレスポンスはマイルドで、これが玄人ライダーにとっては、腹の底から徐々に湧き上がるような力強い加速感が楽しいと好評です。
また初心者ライダーにとっては、扱いやすく安心な点と言えるでしょう。スピードを出してもストレスなく安定した走りができるため、単気筒ならではのサウンドや鼓動感を心地よく感じながらクルージングが楽しめます。
◇ヤマハ「ドラッグスター250」
2017年に生産終了となり、現在は中古車のみ購入が可能なヤマハの「ドラッグスター 250」。本格的なアメリカンスタイルに、各所に採用されたクロムメッキのキラキラとした美しい輝きが目を引く1台です。
全長2,320mmと大柄な車体ながらシート高は670mmという群を抜く低さです。重厚な見た目に反して重量は軽いうえに、低重心なので扱いやすく、女性にも人気です。
エンジンは空冷4ストロークSOHC2バルブ2気筒エンジンを搭載しています。高回転域までスムーズに吹け上がるエンジン特性で、爽快な加速感を得られます。また燃料噴射には希少なキャブレターを採用しているため、よりいっそうV型2気筒エンジン特有の「ドコドコ」という鼓動感を楽しめるのも魅力です。
◇ホンダ「Vツインマグナ」
前述のドラッグスター 250同様、ホンダ「Vツインマグナ」も現行モデルではありません。
Vツインマグナと言えば、すらりと長いフロントフォークとメリハリのあるスポーティーなラインが作り出すスタイリッシュな佇まいが印象的。存在感抜群の2本のメガフォンマフラーなどアメリカンな要素を随所に散りばめたリッチな見た目で、250ccながら所有欲を存分に満たしてくれる1台です。
搭載する水冷4ストロークV型DOHC4バルブ2気筒エンジンは、スポーツモデル「VT250F」のエンジンをベースに設定を作り直されたものです。日常で使用することの多い低中回転域での加速性能を追求し、低中回転域においてはトルクフルに、また高回転域においてもVT系エンジンらしい伸びのよい走りを可能にしています。
2007年の排出ガス規制強化で生産終了となってしまいましたが、15年以上経った今でも根強いファンを多く持つ名車です。
※ ※ ※
アメリカン/クルーザーは大型でどっしりとした車格にドコドコとエンジンを響かせゆったりと走行するイメージが強いかもしれません。しかし、中型であれば足つきもよく小柄なライダーや女性にも扱いやすい車種も豊富です。ぜひお気に入りを探してみてください。
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