故アイルトン・セナの名を冠するマクラーレン・オートモーティブのスーパースポーツ『マクラーレン・セナ』が3月6日、スイスで開催される第88回ジュネーブ国際モーターショーでお披露目されるが、マクラーレンは同車を“カーボン・テーマ”と呼ばれるスタイリッシュな特別テーマで仕立てたモデルを公開するという。
かつてマクラーレンとともにワールドチャンピオンの座を手にした伝説のF1ドライバー、セナ。今なお、多くのドライバーやファンとって憧れの存在として生き続けるドライバーの名は2017年、かつての盟友のもとで生まれた究極のロードカーの車名となった。
0-100加速はわずか2.8秒。マクラーレンの最新ロードカー『セナ』のスペックを公開
車重1198kgに対して最高出力800馬力、最大トルク800Nmを発揮する4.0L V8ツインターボエンジンを搭載。0-100km/h加速はわずか2.8秒、0-200km/h加速は6.8秒。最高時速は340km/hに達する驚異的なスペックを誇る同モデルは、マクラーレンの高性能ロードカーシリーズの総称である“アルティメットシリーズ”の最新モデル。
もうまもなく開幕するジュネーブショーでその姿が公開されることとなるが、生みの親であるマクラーレンでは、マクラーレン・スペシャル・オペレーション(MSO)による特注スタイル“カーボン・テーマ”を施したモデルを出展する予定だ。
MSOがマクラーレン・セナのために開発した5つのテーマのうちのひとつであるカーボン・テーマは、光沢のあるビジュアル・カーボンファイバーをエクステリアに用い、各所に散りばめたソーラー・イエローとブレーキキャリパーのローレル・グリーンによってセナが着用したヘルメットデザインを表現している。
また、ホイールには同車における唯一のオプション装備となる7本スポークのハイブリッド・カーボンファイバー・ホイールを採用。レーシングカーのようなセンターロック式となるこのホイールは、標準モデルと比べて約10%の軽量化を果たしており、バネ下重量の削減によってより優れたマシンパフォーマンスを発揮するのに貢献するという。
インテリアはエクステリアとテーマを統一し、シートをはじめとする各所にカーボン・ブラックのアルカンターラが使われている。ステッチにコントラスト効果を生むイエローが用いられたほか、ステアリングホイールのセンターマーク・バンドも同色となった。
「自分だけの、パーソナライズされた仕様を決めるプロセスにおいて、『マクラーレン・セナ』のお客様はほぼ例外なく、MSOのハイレベルなコンテンツをオーダーしてくださいます」と語るのはMSOのマネージング・ディレクターを務めるアンサー・アリ氏。
「これは、我々がターゲット・オーディエンスにとって非常に魅力的なものを提供していることを証明しています」
「ジュネーブで公開される『マクラーレン・セナ カーボン・テーマ・バイ・MSO』は、まさに我々が誇りを持って取り組んだプロジェクトであり、お客様ご自身でご覧いただけば、このマシンと同じように、MSOのビジュアル・カーボンファイバーにも興味を抱いていただけると確信しています」
昨年12月に『セナ』を発表したマクラーレン・オートモーティブは3月6日(火)、ジュネーブ・モーターショー内でプレスカンファレンスを実施するが、このなかでさらなるサプライズ発表を行う予定だという。注目の会見は10時45分(日本時間18時45分)に開始される予定だ。
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