ステランティスが、AIや5G通信などデジタル領域の開発を加速。台湾のフォックスコンと合弁会社を設立

2021年5月18日、ステランティス（STELLANTIS）とフォックスコン（FOXCONN）は、その子会社であるFIH モバイルとともに、新会社「モバイル ドライブ」を設立するための非拘束の覚書に署名したことを発表した。（ここで掲載している画像は、すべてイメージです）

世界最先端の車載技術およびコネクティッドカー技術の市場投入を加速
「ステランティス」は、グループPSAとフィアット クライスラー オートモービルズが2021年に合併して発足した、多国籍自動車メーカーだ。一方の「フォックスコン」は、日本で「ホンハイ」の名で知られている、台湾に本社を構える電子機器受託生産の企業グループである。

今回、両社が合弁で設立する「モバイル ドライブ（Mobile Drive）」は、高度な家電製品、HMI（ヒューマン マシン インターフェース）、サービスによって実現される革新的な車内ユーザーエクスペリエンスを提供すべく、開発スケジュールを加速することを目的としたジョイントベンチャーだ。

モバイル ドライブでは、ステランティスの車両設計およびエンジニアリングの専門知識と、フォックスコンのスマートフォンや家電製品のソフトウエアおよびハードウエアの領域における開発力を融合させる。この組み合わせによりモバイル ドライブは、車両情報やエンターテインメント機能の新たな改革を提供する最先端の取り組みを行うことになる。

モバイル ドライブによるすべての開発は、ステランティスとフォックスコンの共同所有となる。この合弁会社はオランダを拠点とし、自動車メーカーのサプライヤーとして、ステランティスをはじめとする他の自動車メーカーにソフトウエアと関連ハードウエアを供給するという。

今後モバイル ドライブは、インフォテインメントやテレマティクス、クラウドサービスのプラットフォーム開発に注力し、AI（人工知能）ベースのアプリケーション、5G通信、OTA（オーバー・ザ・エア：無線通信）によるサービス、eコマースの機会、スマートコクピットの統合環境などのソフトウエア開発に注力するという。



[ アルバム : ステランティスとフォックスコンの合弁会社「モバイル ドライブ」 はオリジナルサイトでご覧ください ]