新しいジャガーが提案する「新しい美しさ」を具現化するロゴ
イギリスの「ジャガー」が新しいブランドロゴを発表しました。
【画像】英国の高級車ブランドが大胆に変貌! 新生「ジャガー」を写真で見る(21枚)
ただし、その印象は、私たちがよく知っているジャガーとは大きく異なっていて、JaGuarの文字は丸みを帯びているうえ、最初のJだけでなくGまで大文字で描かれていて、背景はピンクに彩られています。
かつてのダイナミックでシャープなイメージは、微塵も残っていないように思えます。
なぜ、ジャガーはこれほどまでの大変革を遂げたのでしょうか?
その前触れは、およそ3年前にジャガー・ランドローバー・グループが発表したプレスリリースに記されていました。
「Reimagine(再考する)」と題したこのリリースで、同グループは今後の電動化計画などを明らかにしましたが、なかでも注目すべきはジャガーに関する戦略で、そこには「ブランドが持つ独創的なポテンシャルを引き出すため、2025年以降、ジャガーを完全電動化したラグジュアリーブランドにする」との一文が示されていたのです。
今回、発表された新しいブランドロゴは、この戦略に基づくもので、端的にいえばジャガーの新しい姿を象徴しています。
同じプレスリリースには、ジャガーの将来に関するこんな説明もありました。
「今後ジャガーは、独創的な喜びを味わえる劇的に美しい自動車体験をオーナーに提供することで、これまでになかった日常をもたらすブランドとして存在することになるでしょう」
この文章からも、すでに3年前の段階で、「個性的な美しさ」を特徴とするジャガーの新しい姿が確定していたように思えます。
では、新しいジャガーが提案する「新しい美しさ」とは、いったいどのようなものなのでしょうか?
いま、ジャガーのウェブサイトを開くと、オレンジ色のスクリーンの前で、ピンクのドレスを着た黒人女性がドレスの一部を宙に舞い挙げるような動作をしている動画が表示されます。しかも、彼女は銀色のスパンコールのようなアイシャドウでまぶたを飾っています。その美的センスは極めて先鋭的で、時代の最先端をいく若い人たちをターゲットに据えているように思えます。
こうした価値観を、ジャガーは「活気あふれるモダニズム(Exuberant Modernism)」と表現しています。もしも「活気あふれる」という言葉の意味があやふやに感じられるようでしたら、「ビビッド」と言い換えてもいいかもしれません。もう少し別のいい方をすれば、若々しくて、大胆で、なにものにも怖じ気づかない姿勢、といってもいいでしょう。
これだけでも、古くからの自動車ファンが知る、スポーティだけれどクラシックで、どちらかといえば控えめで慎ましいジャガーの姿は、もうどこにも残っていないように思えます。
ただし、こうした革新的なスタイルと採ることこそが、ジャガーの創業者であるウィリアムズ・ライオンズが唱えた「なにかをコピーしていない(A copy of nothing)」の精神を現代に甦らせるものだと、ジャガーは説明します。過去の成功にしがみつくことなく、勇気を持って新しいチャレンジに取り組む。そういった姿こそが、ジャガーの本質であるというわけです。
新たなジャガーから2025年に発売される新「EV」は12月2日に発表される
では、新しいジャガーはどんなクルマを世に送り出すつもりなのでしょうか?
彼らの新しいデザイン言語を示すコンセプトカーは今年の12月2日(アメリカ時間)に開催されるマイアミ・アートウィークで公開されます。したがって、それがどのようなスタイリングなのかは、まだ伺いすることができませんが、その手がかりとなる写真がジャガーによって公表されています。
それは、新生ジャガーが2025年に発売すると見られるEVのプロトタイプで、今後、世界各地の公道やテストコースで試験走行が行なわれる計画です。
ジャガーによれば、これは4ドアのGT(グランドツアラー)とのこと。現時点ではかなり入念な擬装が施されている関係で細かな形状は確認できませんが、それでもボンネットが長く、キャビン全体が後ろ寄りにレイアウトされていることが想像できます。また、ボディは全体的に直線的で、大径ホイールにより力強い印象を与えるデザインのようにも思えます。これまでの繊細でクラシカルなデザインとは、やはり大きく異なっているようです。
※ ※ ※
最後に、ジャガーがここまで大胆な変革を遂げようとしている理由について、私なりの想像を張り巡らせてみることにしましょう。
ウィリアムズ・ライオンズによって1922年に創業されたスワロー・サイドカー・カンパニーは、1935年にSSジャガーという名のスポーツサルーンをリリースします。これがジャガー・ブランドの誕生でした。
以来、ジャガーは美しいスタイリングを備えたスポーツサルーンやスポーツカーを作り続けることになりますが、とりわけ1961年に発売したE-タイプは、あのエンゾ・フェラーリに「世界でもっとも美しいクルマ」と言わしめるほど美しいデザインを備えたスポーツカーで、大ヒット作となります。
しかし、1960年代後半から190年代にかけて、同社は経営難やオイルショックなどの苦難に次々と見舞われ、販売は次第に低迷していきます。
その後も復活と低迷を繰り返しましたが、長期的な衰退傾向にあることは否めず、2021年には冒頭で紹介した「Reimagine(再考する)」を発表することになります。つまり、今回の大改革は、長期的に低迷していたジャガーというブランドを再構築するために実施されたと見ていいでしょう。
新しいジャガーが世界中でどのように受けとめられることになるのか。まずは、12月2日に発表されるデザインコンセプトがその試金石となるはずです。
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みんなのコメント
どんどんチャイナに
毒されているね
合掌🙏