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連綿と受け継がれるスポーツ魂!ドライバーの感性を刺激する日産「フェアレディZ」の魅力

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連綿と受け継がれるスポーツ魂!ドライバーの感性を刺激する日産「フェアレディZ」の魅力

老若男女に愛されるスポーツカー

クルマ好きの心を揺さぶる国産スポーツカーといえば、ニッサン・フェアレディZを思い浮かべる人も多いだろう。この2シータースポーツは、流麗なファストバックのコンパクトな車体をベースに、スポーツカーの公式とも言えるフロントエンジン-リア駆動のレイアウトで運転する楽しさを備え、市販モデルはもとより、国内外のコンペティションシーンで数々の勝利をもたらしながら人気を集めてきた。特にアメリカでは“Zカー”(ズィーカー)のニックネームで老若男女に愛され、今日まで多くのファンに支えられてきている。そんなフェアレディの名を冠したスポーツカーが登場して約60年、昨2020年には次期プロトタイプも発表され、新型のリリースに大きな期待が寄せられている。そんなタイミングではあるが、現行モデルに試乗する機会を得たのでいま一度その魅力を紹介しておきたい。

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ダイレクトなドライブフィールがたまらない

ファンの間では“Z34”の型式名で呼ばれる現行型は2008年に登場。それまでのZ33型からホイールベースを短縮して車体をコンパクトに仕立てつつ、フロントに搭載するV型6気筒自然吸気ガソリンエンジンは排気量を3.7ℓに拡大してパフォーマンスを向上。以来、13年に渡って熟成を重ねてきた。

筆者自身、フェアレディZに試乗するのは久しぶりのことだったが、スポーツカーらしいその適度にタイトなコクピットに収まると、気分は否応なく盛り上がってくる。スターターを押してエンジンに火を入れると、大排気量V6ユニットらしいビートの効いた重低音が響いてきた。シフトレバーをDレンジに送りスロットルを踏み込むと、リアタイヤが路面を蹴り上げる感覚がシートを通してダイレクトに伝わってくる。適度に固められた足回りからは路面状況が正確に感じられ、そのスポーツカーらしい所作に思わずニンマリ。ステアリングフィールは重厚感に溢れ、操作に対する動きは正確かつ機敏。一般道や首都高速を流しているだけでも“スポーツ”しているように感じられるのはフェアレディZらしい所作といえる。

日産自動車のスポーツカーといえばフェアレディZとともにGT-Rも忘れてはならないが、あちらは最新の技術の粋を集めてとことんまで高性能を追求したモデル。それと比べるとフェアレディZはどこか人間味溢れるような、意思の疎通がはかりやすいスポーツカーだ。もちろん設計年次の古さを感じる点もなくはないが、なによりそのダイレクトなフィールはドライバーの五感を刺激し、改めて運転という行為が楽しいものだと教えてくれる。それは免許を取って初めてクルマを動かしたときの喜びに似たような感覚で、分別を持った大人を童心に帰らせる力がある。そんな色褪せない魅力を持つのがフェアレディZ。この歴史あるネーミングとスポーツ性は、変わらず受け継いでもらいたい、日本の宝だと思う。

ロングノーズ・ショートデッキのファストバック・スタイルが特徴的なフェアレディZのプロファイル。

コクピットと呼ぶに相応しい、タイトにまとめられた運転席周り。アナログメーターも大きく視認性が高い。

大柄なドライバーもしっかり包み込んでくれるフロントシート。助手席との適度な距離感も心地いい。

336ps/365Nmを発生する3.7ℓV6は、その力強さと余裕をダイレクトに伝えてくる。

タイヤ&ホイールは前後19インチ。アルミキャリパーを奢ったブレーキのストッピングパワーも十分。

ファストバックのコンパクトでプレーンなボディは、いま見ても新鮮で美しい。

スペック

モデル名:ニッサン・フェアレディZ
価格:5,308,600円(税込み)
ボディサイズ:全長×全幅×全高:4,260×1,845×1,315mm
車重:1,550kg
駆動方式:RWD
トランスミッション:7速AT
エンジン:V型6気筒自然吸気 3,696cc
最高出力:247kW(336PS)/7,000rpm
最大トルク:365Nm(37.2kgm)/5,200rpm
問い合わせ先:日産自動車 0120-315-232

TEXT:桐畑恒治(AQ編集部)

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みんなのコメント

1件
  • 現在Z33を所有しています。
    大排気量V6NAのFRを6MTで操れる快感は、現在の日本車ではなかなか味わえなくなってしまいましたね。純粋な『速さ』においてはまあまあですが、中期型なので不等長エキマニならではのドロドロ排気音にも痺れます。少しでも長く乗っていたいと感じる相棒です。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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