ホンダ不夜城(1999年)
1999年の東京モーターショーで発表された不夜城は、装甲車とスーパーのショッピングカートを掛け合わせたようなデザインで、最小限のキャビンとレゴのセットから盗んだようなタイヤが特徴だった。
【画像】最近のコンセプトはどんな感じ?【近年のコンセプトカーを写真で見る】 全108枚
ホンダ・ノイコム(1999年)
ノイコム(Neukom)は、事実上、車輪のついたリビングだ。空力を無視した小屋のようなスタイルのノイコムは、「社会的な楽しみのためのオープンスペースのトランスポーター」であった。
ヒョンデFGV-II(1999年)
FGVは「フューチャー・グリーン・ビークル」の略だが、もしこれが乗用車の未来を表しているとしたら、徒歩や自転車、バスが急速に普及することになるだろう。FGVは1999年、ソウルでデビューしている
リンスピードXドリーム(1999年)
パワフルなピックアップトラック風のクルマでありながら、快適性や防風性はほとんどなく、さらに独自のホバークラフトを搭載するなど、現実からかけ離れた夢のようなコンセプトである。
トヨタ・セリカ・クルージングデッキ(1999年)
スポーツカーとピックアップトラックのような、対極にある2つのクルマからどちらか選べと言われたら、かなりの確率で迷うだろう。この2つの車種を1つにまとめようとすると、虚無にたどり着くことになる。それでもトヨタは諦めず、セリカ・クルージングデッキというコンセプトで、この難題に挑戦した。
バルメット・ゼローネ(1999年)
バルメットの専門分野は、自動車全体の設計ではなく、製造とコンバーチブル・ルーフシステムの設計にあった。1999年のジュネーブ・モーターショーでゼローネ・コンセプトが公開されたとき、誰も拍手していいのか笑っていいのかわからなかった。
シトロエン・オズモース(2000年)
シトロエンは、これを「ユーザーフレンドリーなクルマの大胆なデザインコンセプト。歩行者とドライバーとの新しい関係性を生み、自動車を使用することに対しての社会的な責任に取り組む」とした。なるほど?
スズキ GSX-R/4(2001年)
近年、スズキ車も少しずつ面白くなってきたが、2001年に発表されたGSX-R/4は、登場するのがちょっと早すぎたかもしれない。良くも悪くもRCカーのようで、デザインは面白い。ハヤブサの1.3Lバイク用エンジンをミドマウント搭載している。
トヨタ・ポッド(2001年)
ドライバーの脈拍や発汗量を検知し、照明の色を変えたり、車体後部のアンテナ(しっぽ)を振ったりして、ドライバーをリラックスさせる。開発には、1999年に犬型ロボット「アイボ」を発売したソニーも関わっている。
レクサス2054(2002年)
2054年を舞台にした2002年の映画「マイノリティ・リポート」のために制作されたレクサスのコンセプトカー。半世紀以上後の個人の移動手段がどのようになっているかを垣間見せるものだった。発売まであと32年か……。
三菱SUP(2002年)
5つのボディスタイルと2つのパワートレインを1つのコンセプトにまとめたSUP(スポーツ・ユーティリティ・パック)だが、いささかまとまりがないように見えるのも無理はない。
ガソリンと電気のパワートレインを搭載し、SUV、コンバーチブル、ミニバン、スポーツカー、ファミリーカーを組み合わせたこのモデルは、理論的には誰もが楽しめるものであった。三菱は、このクルマに期待を寄せていたかもしれないが、実際には誰も買わなかっただろう。
プジョーH20(2002年)
206はプジョーで最も小さい部類に入るクルマだったが、これをベースにした消防車を作ったら、どのような結果が得られるだろうか?一般的な消防車が海上コンテナ並みに大きいのは、明白な理由があってのものである。
灰皿を消火するのであれば問題ないかもしれないが、それ以上の規模になると、もう少し背の高いクルマが必要になるだろう。
リンスピード・プレスト(2002年)
スイスのリンスピードは、次から次へと狂気のコンセプトを製作してきたコンセプトビルダーである。プレストの特長は、伸縮可能なホイールベースであった。街乗りには小型車、長距離走行には大型車というように、あらゆるシーンへの対応を目指していた。しかし、このような複雑な技術はコストなどの問題から、実現には至らなかった。
ダッジ・トマホーク(2003年)
バイクのように見えるが、実は四輪車のトマホーク。しかし、ダッジ・バイパーから流用した8.3L V10エンジンを搭載し、最高速度480km/hを出せるバイクのような四輪車に、一体誰が乗るだろうか?せめてヘルメットは着用したいところ。
アウディRSQ(2004年)
RSQは、映画「アイ・ロボット」のために作られた、もう1つの主役である。前述の「マイノリティ・リポート」と同様、この映画も2035年の未来が舞台となっている。RSQは車輪の代わりに球体で転がり、バタフライドアを備えている。
この記事で取り上げる多くのクルマとは異なり、RSQは当時の市販車デザインを明確に反映したものであった。
プジョー・ホッガー(2004年)
エンジンを2基搭載した市販車を挙げろと言われても、そう簡単には答えられないだろう。プジョーがこのクルマで何をしたかったのかは不明だ。最高出力182psの2.2Lディーゼルエンジン2基を搭載する四輪駆動車で、ルーフレス。果たしてどこで使えというのだろうか。
フィアット・オルトレ(2005年)
オルトレが発表されたとき、フィアットは倒産の危機に瀕していたが、これを見ればそれも当然だろう。小型車で有名なフィアットが、ハマーに勝とうとしていたのだから。そして、ハマーがどうなったかは、周知の通りである。
メルセデス・バイオニックカー(2005年)
魚は流体力学的に優れており、色鮮やかで美しい種も多い。しかし、その中でもハコフグは、自然が作り出した最も「ぶちゃいく」な生き物かもしれない。メルセデスがバイオニックカーのモチーフにしたのは……?
日産ピボ(2005年)
恐ろしいほどの複雑さを持つクルマ。日産のエンジニアは、現代のクルマで見慣れた要素をすべて取り除き、最大限のコストをかけて再設計。キャビンが360度回転するという、経済的に成立しないクルマを完成させたのだ。
プジョー・ムーヴィー(2005年)
デザイナーのアンドレ・コスタが、機動力に長けた環境に優しい小型車と称し、実物大のムーヴィーを製作した。なぜかプジョーは販売に踏み切らなかった。
リンズスピード・センソ(2005年)
センソは、ドライバーの脈拍や運転行動を考慮し、音楽、室内照明、フレグランスまで調整してくれる。イライラしているドライバーを和ませたり、疲れている乗員を元気づけたりすることができるのだ。なんて気が利くんだろう。
トヨタ・アイゴDJ(2005年)
車内オーディオにこだわる人は多いだろう。デッドニングやサブウーファーなどに手間暇をかけ、理想の環境を作ろうとする。しかし、アイゴDJは次元が違う。クルマというより音楽マシンだ。
欧州で販売される小型車のアイゴを、モバイルDJミキシングデスクとして再設計。音楽を作るには最適だが、A地点からB地点への移動には向いていない。
ベンチュリー・エクレティック(2006年)
エクレクティックは、ソーラーパネルと風力発電機を内蔵し、電力を自給自足するという、現実からかけ離れたコンセプトのモデルだ。エクレクティック(eclectic)とは、「さまざまな要素を含んだ」という意味で、コンセプトに合った車名と言える。しかし、残念ながら、実用に耐えるほどの発電量は得られなかった。
ベンチュリー・アストロラボ(2006年)
アストロラボは、エクレクティックをさらに極端にしたようなモデルで、太陽エネルギーを利用することにさらに重点を置き、人を快適に運ぶような便利な要素は一切省かれている。
フォルクスワーゲンGX3(2006年)
フォルクスワーゲンがいかに保守的かを考えると、GX3の限定生産を真剣に検討していたことが不思議に思える。悲しいことに、フォルクスワーゲンは理性的に判断し、このクルマを諦めた。
リンズスピード・オアシス(2017年)
コンセプト狂と化したリンスピードは、2017年のコンシューマー・エレクトロニクス・ショーでオアシスを発表した。特徴はなんといっても、ダッシュボードに組み込まれた「庭」だ。自動運転が可能なオアシスは、温度調節機能付きのピザ収納ボックスも備えていた。
BMW i-インサイド・フューチャー(2017年)
BMWの名誉のために一応お伝えしておくと、i-インサイド・フューチャーは未来のBMWを示すというよりも、新しい技術を披露するために作られたものだ。タッチセンサー式のホログラフィック・ディスプレイを中心としたデザインで、高度な自動運転技術による移動中の暮らしを描いている。
ルノーEZ-ウルティモ(2018年モデル)
「車輪のついたリビングルーム」という言葉はよく聞かれるが、EZ-ウルティモはまさしくそれだ。完全自動運転なので、車内ではフランス流のエレガントなパーティーを楽しむことができる。全長5.8mで、未来の超ハイソな旅行者向けに設計されている。
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