オンライン発表会ではマツダ車に似ているというコメントが…
ホンダがBセグメントSUVのヒットモデル「ヴェゼル」の新型モデルを世界初公開しました。現時点で公開されたのは内外装のお披露目と簡単なグレード構成やパワートレインのラインナップで、価格や燃費などは未公開です。
ワールドプレミアはYouTubeを使ったオンラインで開催されたのですが、コメント欄を見ていると、「マツダに似ていない?」とか「CX-5っぽい顔つきだ」といった指摘が多数見られました。
従来のヴェゼルがモノフォルム傾向だったのに対して、新型はエンジンフードを意識させるスタイリングになっています。大型の六角形グリルが組み合わされているのも従来とは違う方向性を感じさせます。
そうした部分でいえば、マツダ的な世界観に寄せてきた、という主張も成り立つかもしれません。ロングノーズ・シルエットや大型グリル、細長いヘッドライトなどの構成要素がマツダの「CX-5」や「CX-30」に似ているという指摘も理解できます。
参考にしたのはホンダらしさのルーツ「初代シビック」のシンプルさ
とはいえ、実物を最初に見た私の感想をいえば、マツダっぽさは感じません。というのも、CX-5などのグリルはメッキで縁どりされているメッシュタイプなのに対して、新型ヴェゼルはボディ同色グリルを採用し、フロントマスクに溶け込む意匠で、グリルが横桟形状である点も異なります。
まったく異なるのがサイドビューです。新型ヴェゼルではフロントからリアまで一直線にキャラクターラインを入れ、その流れを断ち切らないよう、初代同様にリアのドアハンドルが隠しタイプとなっています。
一方、マツダの魂動デザインではフロントから走るキャラクターラインは徐々に下にいきながらボディの中に溶け込んで、それとは別にリアに水平基調のキャラクターラインを置く、より複雑な面を表現しています。
プロポーションでいうと、新型ヴェゼルはタイヤを大きく見せ、全高を抑えたシルエットを強調しています。フロントオーバーハングも長くありません。こうしたアプローチはマツダのCX-5やCX-30とは異なるものです。
ちなみに、新型ヴェゼルは現行型ヴェゼルの後継モデルというより、今という時代にふさわしいホンダらしいクルマを目指したそうで、ホンダらしいクルマのルーツとされる「初代シビック」のシンプルなスタイルを参考にしたのだそうです
画像や動画では立体感が伝わりづらい面も少なくないので、気になる人は実車で確認すると印象が変わる可能性もありそうです。
文:山本晋也(自動車コミュニケータ・コラムニスト)
※
写真1~4枚目:新型ホンダ ヴェゼル
写真5~6枚目:マツダ CX-5
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
みんなのコメント