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メルセデス・ベンツSクラスのトップパフォーマンスモデル「メルセデスAMG S63 E PERFORMANCE Edition1」が日本上陸

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メルセデス・ベンツSクラスのトップパフォーマンスモデル「メルセデスAMG S63 E PERFORMANCE Edition1」が日本上陸

 メルセデス・ベンツ日本は2023年9月27日、フラッグシップセダンのSクラスに「メルセデスAMG S63 E PERFORMANCE Edition1(S63 E パフォーマンス エディション1)」をラインアップし、同日から10月17日までメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じて予約注文の受付を実施すると発表した。車両価格は4040万円の設定で、販売台数は30台限定。販売台数以上の申込みがあった場合には、抽選で購入者を決定する予定だ。

 F1テクノジーを採用した駆動システムを組み込むメルセデスAMG S63 E PERFORMANCE Edition1は、メルセデス・ベンツSクラスのトップパフォーマンスモデルに位置する。注目のパワートレインは、177型3982cc・V型8気筒DOHCツインターボエンジン(最高出力612ps/5500~6500rpm、最大トルク900Nm/2500~4500rpm)に、リアアクスルに配する電気モーター(最高出力140kW/4450~8500rpm、最大トルク320Nm/150~4000rpm)、専用セッティングのAMGスピードシフトMCT9(電子制御式9速AT)、総電力量13.1kWhを確保した400VのAMGハイパフォーマンスバッテリー、AMGのパフォーマンス志向連続トルク可変配分4輪駆動システムのAMG 4MATIC+でプラグインハイブリッドシステムを構成。エンジンマウントにはSクラスで初めてAMGダイナミックエンジンマウントを採用する。システム最高出力は802ps(590kW)、システム最大トルクは1430Nm以上を発生。性能面では0→100km/h加速が3.3秒を実現し、またEV走行換算距離はWLTCモードで37kmを成し遂げた。

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 電気モーターに関しては、電動シフト式2速トランスミッションおよび電子制御式リミテッドスリップデフとともに、コンパクトなエレクトリックドライブユニット(EDU)としてまとめられる。P3 ハイブリッド(変速機内あるいは変速機よりも下流に電機モーターを配置)と呼ぶこの設計レイアウトは、車両の前後重量配分とアクスル荷重配分の最適化に寄与。そして、電気モーターがリアアクスルを直接駆動するために動力をよりダイレクトでトラクションに変換できる、電子制御式リミテッドスリップデフが一体化されていることから後輪左右へも駆動力が適正配分されて再加速時のアジリティの向上や高い走行安全性を実現する、EDUをリアアクスルに直接取り付けることで車両の前後重量配分とアクスル 荷重配分が改善されてハンドリング性能の向上につながる、2速トランスミッションが俊敏な発進から高速走行時の安定的な連続出力に至るまで広い範囲をカバーし、2速への切り替えは電気モーターの最高回転数である1万3500rpmに相当する車速約140km/hに達するまでの間に電動アクチュエーターによって行う、などの特性を実現した。

 AMG独自の400Vハイパフォーマンスバッテリー(HPB)については、メルセデスAMGペトロナスF1チームが使用しているF1ハイブリッドレーシングマシンの、きわめて苛酷な条件下で実証済みの先進テクノロジーを基に開発。高出力を頻繁に繰り返し発生できる能力と軽量構造とを兼ね備えることで、クルマの総合的なパフォーマンスを向上させる。総電力量は13.1kWhで、連続出力80kW、最高出力140kW(10秒間)を発揮。また、バッテリー自体を軽量に仕上げるとともに、高い出力密度を達成する。冷却性能も最大限に重視し、非導電性の液体をベースとする高度な冷却液を循環させて1200個のセルすべてを個別に直接冷却する方式を採用。合わせて、厚さわずか数mmという新しい薄型冷却モジュールを開発し、約14リットルの冷却液を高性能電動ポンプでバッテリーの上から下まで全体に循環させて各セルを冷却するとともに、バッテリーに直接取り付けた油水熱交換器内を通過させることで、モジュール内の熱分布を均一に、かつ動作最適温度範囲内に保つことを可能とした。

 一方、AMGダイナミックセレクトには「Electric(電動)」、「Comfort」、「Battery Hold」、「Sport」、「Sport+」、「Slippery」、「Individual」という7つのモードを設定。選択したモードによって駆動システムやトランスミッションのレスポンス、ステアリング特性、サスペンションの減衰特性、サウンドなど主要なパラメーターが変更される。モードの切り替えは、メディアディスプレイのスイッチまたはAMGドライブコントロールスイッチで行う仕組みだ。また、回生ブレーキの強さは、アクセルを離した際にほぼコースティング状態で走るレベル0、通常のエンジン車でクラッチを繋いだ状態の減速度に相当する標準設定のレベル1、さらに強い回生を生み出すレベル2、エネルギー回収量が最大となり、走行状態によっては100kW以上の電力をバッテリーに回収できるレベル3という4段階の選択を可能としている。

 シャシー面に関しては、セルフレベリング機構付きマルチチャンバーエアサスペンションをベースに、減衰力特性の調整が可能な電子制御アダプティブダンパーを組み合わせた、専用セッティングのAMG RIDE CONTROL+エアサスペンションを装備する。また、AMG ACTIVE RIDE CONTROLやリアアクスルステアリングも専用セッティングを施して採用した。さらに、制動機構にはローター径×厚さが前φ400×38mm/後φ380×32mm、レッド塗装キャリパーが前6ピストン固定式/後シングルピストン・フローティング式で構成する高性能コンポジットブレーキシステムを装備。シューズには鍛造21インチAMGクロススポークアルミホイール+前255/40/後285/35R21タイヤを組み込む。一方でボディの強化も図り、フロントセクションではエンジン下にアルミニウム製のスタビライザー(補強プレート)を、サスペンション取り付けポイントにクロスブレースを配し、リアセクションではアンダーボディに丈夫で軽量なアルミニウム製の斜めのストラット(補強プレート)を、ラゲッジコンパートメントに軽量繊維強化プラスチック(FRP)製のリセスを装着して、ねじり剛性を最大限に高めた。

 エクステリアについては、MANUFAKTURアルペングレー(ソリッドペイント)のボディカラーを採用したうえで、フロントおよびリアエプロンなど随所にブラックアクセントを配して、圧倒的な存在感とスポーティさを強調したことがトピック。また、Sクラスでは初めて垂直ルーバーとセントラルスターグリルを備えたAMG専用フロントグリルを配し、合わせてボンネット中央先端のマスコットをシルバークローム/ブラックのAMGエンブレムに置き換える。さらに、大きなサイドエアインレットを備えたジェットウィングデザインのフロントエプロンや、AMGのサイドシルパネル、スクエアタイプの4本出しエグゾーストエンド、縦フィンとディフューザーボードを備えたワイドディフューザーなどを採用して、スポーティな印象を際立たせた。給油口に配したAMGロゴ入りフューエルフィラーキャップ(シルバークローム)や、Edition1ロゴ入りインドアカーカバーを設定して特別感を演出したことも、装備面の訴求点である。

 インテリアに関しては、Sクラスらしい高い質感はそのままに、AMG固有の機能装備を組み合わせる。エクイップメントとしては、AMGパフォーマンスステアリング(ナッパレザー/MICROCUT)やAMGカーボンファイバーインテリアトリム(レッドアクセント入り)、AMGドライブコントロールスイッチ、AMGスポーツペダル、AMGロゴ入りイルミネーテッドステップカバー、Edition 1フロアマットなどを専用装備。また、リアコンフォートパッケージやMBUXリアエンターテインメントパッケージなどを標準で採用する。さらに、MBUXにはハイブリッドモデル専用ディスプレイを導入。シートについてはAMG専用ダイヤモンドステッチ入りのナッパレザー表皮を張ったうえで、AMGバッジ付き前席バックレストやAMGロゴのエンボス加工入りヘッドレストを配備した。

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みんなのコメント

3件
  • Roger Moore
    C63にプチ整形。
    どころかW212後期E63とも変わらない口元。
  • ARex
    申し訳ないがこんなスタイルで何処がトップパフォーマンスかこっちが聞きたい。
    もうAMGは限界かもしれません。全車種VWに向かって
    ます。VWが迷惑になるかも。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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