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露出したスペアタイヤにご用心 ランドローバー・ディフェンダー 90(3) 長期テスト

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露出したスペアタイヤにご用心 ランドローバー・ディフェンダー 90(3) 長期テスト

積算7547km 広い後部座席と手狭な荷室

ショートホイールベースのランドローバー・ディフェンダー 90の場合、荷室容量は297L。リアシートの広大な空間と比べると、手狭といわざるを得ない。

【画像】意外と慣れるサイズ感 ランドローバー・ディフェンダー 90 110と商用車仕様も 全69枚

乗員空間と荷室とで、もう少しバランスの良い譲り合いをしても良かったと思う。筆者の勝手な推測だが、より価格の張るロングホイールベースの110を主力にしたいという、ランドローバーの意向があったのかもしれない。

積算8733km 想像以上に早く慣れたサイズ感

ショートホイールベースの90だとしても、ディフェンダーは大きなクルマだといえる。全長は、テールゲートに固定されているスペアタイヤを除いて4323mmだが、全幅はドアミラーを開くと2105mmもある。全高は1974mmと、見上げる高さだ。

都市部では珍しくない、サイズに限りのある駐車場では、手に余る大きさであることは間違いない。しかし自分でも少し驚いているのだが、このサイズへは想像以上に早く慣れることができた。

ディフェンダー 90へ乗ろうとする度に、ロンドン近郊での暮らしには必要ない大きさだと実感する。それでも、運転席に座ると自然と落ち着く。混雑した繁華街の中心部であっても、特に制限されることなく目的地を目指すことができる。

ディフェンダーが身体の延長になる

これは、ランドローバーのモデル全般にいえることだ。サイズ感に慣れるまで1週間ほど必要ではある。気が付くとボディの四隅の位置を把握できるようになっていて、穏やかなアクセルペダルのレスポンスが身体に馴染んでいる。

ブレーキペダルの反応は、このクラスでベスト。運転席からの視点は高く、視界は良好。ステアリングホイールも扱いやすい。大柄なディフェンダーが、ドライバーの身体の延長になる。

英国編集部では、試乗した結果、購入するのを保留したという読者からのメールをいただいた。止まっている時はさほど気にならなかったものの、走り出すと大きさに圧倒されてしまったことが理由だという。

確かに、まだ筆者もディフェンダー 110に乗ると同じ様な印象を持つ。とはいえ、運転する時間が長ければ、ボディサイズに対して違う印象が生まれる可能性は高いといえる。

大きなボディだけでなく、密集していて治安の余り良くない都会で気を付けるべきは、テールゲートに露出したスペアタイヤ。とあるゴルフクラブに駐車していた時は、それを取り外して持ち帰れないか、物色する怪しい人物に出くわした。

幸い、体格の良い筆者を見てそそくさと逃げて行ったので、無事ではあった。ロックナットで固定され、筋力が試される重量級のフルサイズ・タイヤであることが、盗みにくい理由にはなっているだろう。

バックでの駐車時はスペアタイヤに注意

スペアタイヤはバンパーから260mmほど飛び出ているため、駐車時は全長がそのぶん伸びていることを意識する必要もある。実際、バックカメラを見ながら縦列駐車すると、後ろのクルマのボンネットにスペアタイヤが迫っている時も珍しくない。

同様に、壁面に向けて後ろから駐車する際は、バックカメラはスペアタイヤを映さないことを忘れてはいけない。ギリギリまで寄せようとすると、接触してしまう。

ディフェンダーを運転する時は、余裕を持ってバックすることを忘れずにいたい。ややもすれば、思いも寄らない出費につながってしまう。

テストデータ

気に入っているトコロ

きれいなタッチモニター:ランドローバーのインフォテインメント・システムの完成度は、クラスベストといって良い。

気に入らないトコロ

車内の小物入れ:車内には収納スペースがあちこちにあるのだが、普段目に触れない場所にもあり、うっかり私物をなくしがち。

テスト車について

モデル名:ランドローバー・ディフェンダー 90 3.0インジニウムD250 MHEV HSE(英国仕様)
新車価格:5万8875ポンド(約983万円)
テスト車の価格:6万4485ポンド(約1076万円)

テストの記録

燃費:10.5km/L
故障:なし
出費:パンク修理(48ポンド/約8000円)

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みんなのコメント

6件
  • 北海道でロシア人が後ろについているタイヤ盗むとよく言っていた。
  • 古い四駆のタイヤでカバー無しのまま1度も使わず背負ったままだと直射日光で劣化してセパレーション起こしてバーストするよ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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