昨年はカー・オブ・ザ・イヤー受賞、他の新型車も軒並み好調、ついでに東京モーターショーも大成功…と、盤石の布陣でスキのない1年を送ったトヨタ。
【今年も一人勝ち?】 RAV4 カローラ アルファード!! トヨタの“強車”たち その強さの秘密と弱点は??(1月6日)では、“強いトヨタ”を代表する5台のモデルを取り上げ、盤石を誇るトヨタの強さの理由、そして弱点を探った。
【1月23日発売開始!!】 シビックマイナーチェンジ!! フェイスリフトで捲土重来を期す!!!
2020年も、個々の個性も総合的な戦力も頭ひとつ抜き出た感のあるトヨタがさらに強力になってゆくことは、ほぼ確実なのかもしれない。
しかし、はっきり言ってそれでは面白くないのだ。2020年という、新しい時代の節目を予感させるこの年が、他メーカーにとってもターニングポイントとなることを期待して、一部分でもいい、盟主トヨタに勝っているクルマたちを集めてみた。
編集プロダクション『グラニテ』代表の池田直渡氏によるコラム「トヨタの独走に“待った”をかけるメーカーは現われるか?」も掲載!
●【画像ギャラリー】いずれ劣らぬ個性派たち!!! 総勢15台をギャラリーでチェック!!!
※本稿は2019年12月のものです
文:ベストカー編集部、池田直渡/写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2020年1月10日号
■日産 GT-R
世界に誇る日本のスーパーカー。熟成も進み、今日本で一番走りがいいクルマかもしれない。トヨタが今からこのレベルのスーパーカーを開発することは採算があわないため、しないだろう。
世界レベルの動力性能で勝利!
■日産 リーフ
トヨタは作ろうと思えばすぐにでもEVを作れるだろう。だがしかし、リーフは10年の歴史と、年間2万台を超える販売実績がある。この販売規模を支えるリチウムイオン電池の生産体制、素晴らしい!
電気自動車として10年の歴史とノウハウ
■スバル XV
インプレッサの最低地上高を上げてクロスオーバー化したような印象の都会派SUVで、C-HRなどと似たキャラかと思いきや、最低地上高を200mmと高めに確保。都会派SUVであってもちゃんと悪路走破性も確保したスバル、素晴らしい。
悪路走破性も高い都会派SUV
■スバル アウトバック
ワゴンボディでありながら200mmの最低地上高が与えられ、トヨタのワゴンにはない行動範囲の広さが自慢。週末をアクティブに過ごしたい大人に最適な一台。
トヨタSUVにはない質感と上品さ
■三菱 デリカD:5
50年の歴史を誇るデリカの現行型。2代目のデリカスターワゴン以降、高い最低地上高を与えられ、悪路も走れるミニバンとして日本ではオンリーワンの立ち位置を獲得している。現行型が搭載するエンジンは全車2.2Lのディーゼルターボ。
ミニバンで悪路も走れる個性的なキャラ
■スズキ ジムニー
トヨタであれば絶対に譲れないであろう快適性を犠牲にし、実用性とコストパフォーマンスにパラメーターを全振りしたクルマ。だがしかし、このデザインも大人気に!
実用性>快適性はトヨタにない割り切り
■スズキ イグニス
クロスオーバーSUVでありながら重量は870kgと超軽量。コンパクトだが決して小さすぎるわけではない。マイルドハイブリッドを搭載して燃費よし。トヨタにはない上手さだ。
サイズ感、値段と性能の割り切り方が上手い
■スズキ スイフトスポーツ
これほど楽しいクルマを、こんなに安く作ってくれるスズキに感謝。東京モーターショーに力を入れるのもいいけど、こういう超高コスパなスポーツカーをトヨタには作ってほしいなぁ。
圧倒的なコスパ。安い、楽しい、日本の宝!!!
■ホンダ シビック TYPE R
ホンダはFFでも全力でスポーツカーを作る。ホンダのスポーツカーに対する真摯な取り組みを象徴するクルマがシビックTYPE Rであり、トヨタに勝っている部分だろう。
全力でスポーツ性能に振り切る姿勢
■ホンダ NSX
「THSII」は仕組み上スポーティさに欠ける。エンジン出力はLC500hが299psだが、NSXは500psオーバーと圧勝。NSXのハイブリッドは、モーターでフロント左右のトルクを制御して自在にコーナリングできるなど、スポーツ走行のためのシステムだ。
500psオーバー! スポーツ性能の高いハイブリッドカー!!
■ホンダ S660
軽自動車で、オープンカーで、さらにミドシップ。こんな変態的(ホメ言葉)なクルマはトヨタは作らない。ホンダにはあっぱれをあげたい。
クルマ好きに刺さる趣味性の高さ!
■マツダ マツダ3
同価格帯のトヨタ車に勝るデザインの意匠、雰囲気、高級感があるマツダ3。マツダの高級ブランド路線はこのクルマの成否にかかっているのだ。価格でも同クラスのトヨタに勝っている(高くなった)が、大丈夫か?
デザインと内装の質感の高さ
■マツダ マツダ2
ハイブリッドではなく、ディーゼルに賭けたマツダ。こんな小型のディーゼルはトヨタにはない。ディーゼル独特の楽しい走りをコンパクトカーでも提供してくれるマツダ、がんばれ!!
小排気量ディーゼルという独自性
■マツダ マツダ6
Dセグメントでマニュアルが選べること自体が希少。トヨタはMTが選べても1.2Lターボとの組み合わせだが、マツダ6は2.2Lディーゼルとの組み合わせ。マツダの勝ちでしょう!
6MTが選べる上質なDセグセダン
■マツダ ロードスター
トヨタは今年17年振りにスポーツカーブランドであるスープラを復活させたわけだが、ロードスターは途切れず30年の歴史を持つ。継続は力なりである。マツダの考える人馬一体を体現するクルマだ。
人馬一体を体現する歴史あるオープンカー
【番外コラム】トヨタの独走に“待った”をかけるメーカーは現われるか?
(TEXT/池田直渡)
自動車メーカーの今後20年を決める要素はいくつかある。
第1に燃費技術だろう。CO2の排出に巨額の罰金が課される時代を迎え、全販売車両の平均燃費を下げられないメーカーは経営が難しい。EVを持っていても、数が売れないと平均は下がらない。作るだけでなく、売らないと意味がないのだ。
つまりハイコストと引き替えにCO2抑制効果が非常に高い技術も必要だが、最量販クラスにローコストで導入できる、それなりにCO2抑制効果が高い技術も必須になる。
第2に、先進運転支援技術(ADAS)だ。全車速での前車追尾クルーズや最新の操舵支援は、一度使うと止められない。これらは将来の自動運転へ向けた要素技術でもあり、ADASの遅れは、今日の勝負が不利になるだけでなく、未来の勝負に参加できなくなる。
第3に、販売会社の改革だ。自動車を無店舗で販売する取組などもすでに行われているが、リコールへの対応を考えただけでも、ユーザーに不利過ぎる。全国津津浦々にラストワンマイルの拠点があることはビジネスとしてもプラスに転化できるはずなので、販売店ビジネスの近代化が勝負の分かれ目になるだろう。
そのためには、ただ客を待ってクルマを売るビジネスから脱却しなくてはならない。そこでシェアやサブスクリプションなどを含めた新しいビジネスを顧客に提供し、地域のインフラとしてディーラーを活用していくビジネス改革が求められる。
それらすべてをクリアできるのは、世界でトヨタだけだろう。自社にノウハウが欠けたジャンルは、すかさず専門会社と提携関係を作る。そこで、対立する複数陣営があったら両方との提携も厭わない。
このしたたかさに「待った」をかけられるメーカーは現時点では想像できない。では他のメーカーはどうするべきか? トヨタが言うとおり、「競争と協調の時代」を受け入れ、アライアンスに加わってトヨタと一緒に発展していくことではないか?
遅れているとみられていたEVに関しても、2020年末頃にレクサス製EVの投入が決定。死角はますますなくなっていく
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