ブランド最後のマニュアル車 特別なJCW登場
ミニの3ドア・ハッチバックに新たな限定仕様車「ジョン・クーパー・ワークス1 to 6」が設定された。ATと電動パワートレインを推進するミニにおいて、ブランド史上最後のMT車となることが明らかにされた。
【画像】ドライビングの楽しさを体現した3ドア【ミニ・ジョン・クーパー・ワークス1 to 6を写真で見る】 全9枚
全世界999台の限定販売とされ、そのうち150台が英国向けで、価格は3万9600ポンド(約680万円)から。64年間続いたミニのMT車の歴史に幕を下ろす。
ミニのブランドCEOであるステファニー・ヴルスト氏は、「ドライバーの楽しさと関与」を核に作られたモデルであると述べている。車名の「1 to 6」は、搭載される6速MTに由来する。
ジョン・クーパー・ワークス1 to 6は、5月18~21日にかけて開催されるニュルブルクリンク24時間レースで披露される予定で、「ミニのモータースポーツの歴史を称える」ものとされる。
ミニは2025年に最後のエンジン車を投入し、2030年からEV専用ブランドとなる計画だ。今後、MTを導入しないことは「99%確実」とし、次期型クーパーおよびカントリーマン(日本名:クロスオーバー)のどちらにも設定されないと述べている。
ジョン・クーパー・ワークス1 to 6は、標準仕様のJCWをベースに、専用のボンネットストライプ、マニュアル・トランスミッションのグラフィック、「one of 999」のレタリングなどの装飾を加えている。
ボディカラーはミッドナイト・ブラックで、グロスブラックの18インチアルミホイール、Cピラーとリアスプリッターに専用バッジを装着する。ボディタイプは3ドアのみ。
インテリアでは、ドアシルやフロアマット、助手席側トリム、ステアリングホイールなどにトランスミッションのグラフィックが添えられる。ナッパレザーでコーティングされている。また、「one of 999」のレタリングも随所にあしらわれている。
パワートレインは標準のJCWと同じ最高出力234psの2.0L 4気筒ガソリンエンジンを搭載する。0-100km/h加速は6.3秒とされている。
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