従来のラインナップとのギャップへ驚く
過去を遡って確かめたが、この2ブランドの直接比較は、AUTOCAR史上初で間違いないようだ。英国とドイツで、それぞれ独自の道を歩んできたロータスとアウディは、これまで1度もサシで対峙することはなかった。
【画像】市場を「ひっくり返す」能力! ロータス・エレトレ アウディSQ8 競合の電動SUVと比較 全168枚
年末年始の恒例企画、2006年のベスト・ドライバーズカー選手権では、アウディR8とロータス2イレブンがノミネートし得点を競っている。その時はR8が総合力で勝った。2009年は、ロータス・エヴォーラがV10エンジンを積んだR8の得点を上回っている。
ロータス・エリーゼとアウディTTという、競合クラスのスポーツカーも存在した。しかし時代は変化し、戦うカテゴリーも変化。バッテリーEVの大型SUVで、2つのブランドを比較する時が来るとは・・。
中国資本を後ろ盾に、ロータスは新たな市場へ踏み出した。バッテリーEVへ特化した高性能ブランドへ生まれ変わり、ライバルはポルシェやメルセデスAMG、BMW Mなど。もはや、われわれの記憶にあるライトウエイト・スポーツカー・メーカーではない。
何年間もの苦しい時期を経て、グレートブリテン島東部のへセルを拠点に、新たなプロジェクトへ真剣に向き合った。かくして、大きなエレトレが誕生した。従来のラインナップとのギャップへ、驚かずにはいられない。
高級車市場へ、もう少し慎重に参入するという方法もあっただろう。だが、いずれにしてもリスクは存在する。ロータスは、大胆な1歩へ打って出た。
大胆で挑戦的 大型SUVの枠で判断しても巨大
エレトレのボディは全長5103mm、全幅2135mm、全高1630mmで、車重が2540kgという巨体。電動パワートレインだけでなく、電動パワーステアリングに4枚のドア、エアサスペンションなど、ロータス初といえる内容で溢れている。
スタイリングも、過去のロータスとはまったく似ていない。ボンネットに貼られた丸いロゴを隠してしまえば、どこのメーカーのクルマなのか判断は難しいかもしれない。
実際に目の当たりにし、呆気にとられたとしても不思議ではない。しかし、高く掲げられた理想が表現された姿だとも受け止められる。従来の枠を越えて、世界的に多くの販売が見込めるカテゴリーへ進出するに至ったロータスの決断に、疑問はないだろう。
英国編集部が選んだ最大のライバル、アウディSQ8 e-トロン・スポーツバックと、筆者は丸1日をともにした。エレトレ Sの印象を簡潔にまとめると、巨大な「!!」だ。もちろん、大きなサイズで目立つからだけではない。
あまりにも大胆で挑戦的。ロータスによる挑発的なメッセージを、運転すれば感じ取れる。受け入れがたいという、古くからのブランドファンは多いと思うが。
エレトレの大きさには、SQ8 e-トロンの隣に並べると、改めて驚ける。このクラスの電動SUVの枠で判断しても。全高はそこまで違わないものの、全長は約180mmも長く、全幅は約80mm広い。小さく見せようという、意識も感じられない。
広大な車内 SQ8 e-トロンを凌駕する上質感
しかし、エレトレ Sは僅かに軽量で高効率。車重を比べると、2540kg対2650kgで、ひと回り小さいSQ8 e-トロンより100kg以上軽い。改名される前のe-トロンの発売は2018年だから、6年後発のロータスは、もっと軽くできたようにも思えるが。
駆動用バッテリーの容量はほぼ同じ。アルミホイールは、エレトレの方がひと回り大きい。空気抵抗を示すCd値は、0.26で共通している。
サイズに余裕があるだけあって、エレトレの車内は広大。これも、ロータスとしては異例の事実といえる。前席側も後席側も広々としており、大人がゆったりくつろげる。
リアシートの座面は硬めでフロアの位置が高く、膝を曲げる格好で座るため、太ももまわりのサポート性は良くない。リクライニングできるから、脚を前方へ投げ出せるが。
荷室も広大。日常的に運びたいと考えそうなものは、大概積めるだろう。ロータスなのに、実用性は間違いなく高い。単に大きいだけのクルマとは違う。
インテリアの素材も上質。本来はアウディの得意分野といえるが、内装の肌触りや視覚的な魅力で、SQ8 e-トロンを凌駕していることは否定できない。アルミ製のシャシーに薄いパッドが張られていた時代とは、まったくの異空間といっていい。
全面がアルカンターラで仕立てられ、ソフトで、フラットな部分は見当たらない。細部のテクスチャーは思わず指で触れたくなるし、スイッチのタッチも素晴らしい。ドアスピーカーも彫刻的。間接照明が優雅に灯り、ステアリングコラムも装飾されている。
この続きは、ロータス・エレトレ S アウディSQ8 e-トロン 電動SUV直接比較(2)にて。
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