現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > BEVがレアな光景に「日本って遅れてる」との海外旅行者! 自動車メーカーは多いのにアジアの中でも普及率が低すぎる現状

ここから本文です

BEVがレアな光景に「日本って遅れてる」との海外旅行者! 自動車メーカーは多いのにアジアの中でも普及率が低すぎる現状

掲載 186
BEVがレアな光景に「日本って遅れてる」との海外旅行者! 自動車メーカーは多いのにアジアの中でも普及率が低すぎる現状

 この記事をまとめると

■東南アジアなどの新興国でも都市部レベルでは日本よりも多くのBEVを見かける

EVのバッテリーを交換式にすれば充電待ち時間なくなるじゃん! が「画期的アイディア」とならないワケ

■いつまでたってもBEVが普及しない日本を諸外国は「?」という思いで見ている

■BEVの品質や信頼性の分野で日本メーカーが海外メーカーに抜かれる姿は見たくない

 新興国の都市部では日本よりもBEVが走ってる

 ガソリン価格の高値傾向が止まらない状況が続いている。もちろんガソリン価格の高値傾向は日本だけの問題ではない。政府は当初2023年9月末終了予定だった「ガソリン補助金」を継続し、当面ガソリン価格はリッター当たり175円程度に抑制していくようである。

 補助金がなければとっくにリッター当たり200円台も当たり前と言ういまの状況では、脱炭素化という政策目標もあるのだから、購入補助金をさらに手厚くしてBEV(バッテリー電気自動車)の普及促進をはかるということもできるが、日系ブランドのBEVはまだまだ珍しい存在となっている現状では、その普及もままならない。

 BEVについてはいろいろな疑問を持つ人もいるだろうが、日本がいま景気浮揚で頼り切っているインバウンド(訪日外国人旅行客)の母国の多くでは、たとえ東南アジアの新興国であっても、首都など都市部レベルでは日本よりはBEVを見かける。

 現状では富裕インバウンドが大半を占めているともいわれているので、よりBEVに近い生活を送っているともいえ、日本でごく稀にテスラが走っている風景を見たときに、「日本って遅れているな」と思われているとも聞いたことがある。

 BEVをメインで販売しろとは言わないが、多くの世界の自動車メーカーがBEVを積極的にラインアップしているなかで、日本車はいつまで経ってもラインアップが増えないとなれば、「?」と思われても仕方ないだろう。

「耐久性能が高く、壊れにくく、品質が高い」、これは日本車の世界的評価といってもいいだろう。しかし、このような世界的評価は1980年代後半あたりからと筆者は考えている。その少し前、1970年代後半あたりは、燃費のいい安価なコンパクトカーという部分のほうが大きかった。戦後国産車の創成期といわれたころ、北米進出しても「フリーウェイの高速走行に耐えられない」とか、「すぐオーバーヒートする」など、その評判は芳しくなかった。

 日系メーカーはBEVに対してあまりに慎重すぎる

 筆者の子どものころも、親戚が乗っていた日本車(コンパクトカー)が峠でオーバーヒートして、ラジエターから水が噴き出していた。日本メーカーは、当時のクルマでは当たり前であった故障でも、できるだけ起きないようにしようと努力して、今日の評価を勝ち取ってきたのだ。

 あるBEVを扱う海外ブランド系ディーラーでは、「BEVはまだまだ日進月歩が著しい商品ですので、残念ながら再販価値は期待しないでください」とはっきり言ってきた。それでも販売するのは、それよりも良い商品を作っていきたいという気持ちがあるからだろう。

 買う側としては、そのような過渡期の商品ならではの面白味を楽しもうとホビー感覚で買う人もいると聞くが、そのほかにも「日本車でBEVが出るのを待つ」という人も多いようだ。そのような期待があるなかで、後出しすらできない現状では、消費者の日系BEVへ対する期待はドンドン高まっていき、売りにくくなるだけだとも思うのだが……。

 BEVが一時のブームのようにこの世から消え去ることはないだろう。BEVに消極的にも見える動きが正論だったとしても、世の中は正しいことばかりがまかり通るわけでない。実際にBYDの販売現場では、「トヨタに認められた」(トヨタはEVの分野でBYDと協業している)というようなことをセールストークに使っていた。

 安全運転はいいことだが、追い抜かれるばかりになることだけは避けて欲しいと筆者は考える。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

ホンダが斬新「スゴいCR-V」公開! 800馬力の「V6×ツインターボ」搭載した“超パワフル”仕様!「野獣」を名乗る“超異端モデル”米国で登場!
ホンダが斬新「スゴいCR-V」公開! 800馬力の「V6×ツインターボ」搭載した“超パワフル”仕様!「野獣」を名乗る“超異端モデル”米国で登場!
くるまのニュース
ダイハツが「“斬新”軽トラ」実車展示へ! 「荷台がめちゃ伸びる」“ながーーい”軽トラが再登場! 超「画期的なロングボディ」でラリーをサポート! SPKとWRC参戦へ
ダイハツが「“斬新”軽トラ」実車展示へ! 「荷台がめちゃ伸びる」“ながーーい”軽トラが再登場! 超「画期的なロングボディ」でラリーをサポート! SPKとWRC参戦へ
くるまのニュース
ロイヤルエンフィールド「ショットガン 650」ベースのカスタムバイクを世界初公開! カスタムの祭典「32nd YOKOHAMA HOT ROD CUSTOM SHOW 2024」でお披露目
ロイヤルエンフィールド「ショットガン 650」ベースのカスタムバイクを世界初公開! カスタムの祭典「32nd YOKOHAMA HOT ROD CUSTOM SHOW 2024」でお披露目
バイクのニュース
無人のフォーミュラマシンが鈴鹿を激走! なぜこんな挑戦をする必要があるのか「A2RL」のCEOに直撃した
無人のフォーミュラマシンが鈴鹿を激走! なぜこんな挑戦をする必要があるのか「A2RL」のCEOに直撃した
WEB CARTOP
「ドゥカティ史上最軽量の54.5kg!」の890ccV2登場! 最高出力120psで新型パニガーレV2/ストリートファイターV2に搭載
「ドゥカティ史上最軽量の54.5kg!」の890ccV2登場! 最高出力120psで新型パニガーレV2/ストリートファイターV2に搭載
モーサイ
日本自動車輸入組合、東京・丸の内で輸入電動車の魅力を訴求 46台が勢ぞろい 11/16まで開催
日本自動車輸入組合、東京・丸の内で輸入電動車の魅力を訴求 46台が勢ぞろい 11/16まで開催
日刊自動車新聞
カートチームの”先輩”フェルスタッペンに陶酔するボルトレト「ずっと彼のようになりたいと思っていた」
カートチームの”先輩”フェルスタッペンに陶酔するボルトレト「ずっと彼のようになりたいと思っていた」
motorsport.com 日本版
京奈和道~大阪が「信号ゼロ」に!? 国道24号の“地獄渋滞”解消する「大和御所道路」工事進行中 大和高田バイパスとの“直結ランプ”も開通間近
京奈和道~大阪が「信号ゼロ」に!? 国道24号の“地獄渋滞”解消する「大和御所道路」工事進行中 大和高田バイパスとの“直結ランプ”も開通間近
くるまのニュース
[15秒でわかる]スズキ『ディザイア』…新スタイルの新型コンパクトセダンをインドで発表
[15秒でわかる]スズキ『ディザイア』…新スタイルの新型コンパクトセダンをインドで発表
レスポンス
スズキ初のバッテリーEVが世界初公開! コンパクトSUV新型「eビターラ」は2025年夏に日本でも発売予定
スズキ初のバッテリーEVが世界初公開! コンパクトSUV新型「eビターラ」は2025年夏に日本でも発売予定
VAGUE
整備のときこそ新車セールスのチャンス! アメリカで見られる「魅力的な代車」事情
整備のときこそ新車セールスのチャンス! アメリカで見られる「魅力的な代車」事情
WEB CARTOP
トヨタ「プリウス」なぜ後席ドアの“ハンドル”隠れてる? 「どうやって開けるの?」戸惑う人が続出!? 斬新すぎるドアの正しい開け方とは?
トヨタ「プリウス」なぜ後席ドアの“ハンドル”隠れてる? 「どうやって開けるの?」戸惑う人が続出!? 斬新すぎるドアの正しい開け方とは?
くるまのニュース
 カワサキ「Z2」いよいよお化粧直し段取りへ突入 ~日本の至宝「空冷4発」を未来へ継承~Vol.22
カワサキ「Z2」いよいよお化粧直し段取りへ突入 ~日本の至宝「空冷4発」を未来へ継承~Vol.22
バイクのニュース
4代目ジープ グランドチェロキーには先代モデルとは違った力強さがあった【10年ひと昔の新車】
4代目ジープ グランドチェロキーには先代モデルとは違った力強さがあった【10年ひと昔の新車】
Webモーターマガジン
【最新フェラーリの世界】フェラーリSF90ストラダーレ。「スクーデリア・フェラーリ」90周年記念モデル。システム出力1000ps!
【最新フェラーリの世界】フェラーリSF90ストラダーレ。「スクーデリア・フェラーリ」90周年記念モデル。システム出力1000ps!
カー・アンド・ドライバー
全長2.7m!? 49万円のスズキ「極小マシン」がスゴい! 5速MTも搭載! 軽初の画期的システムも斬新だった「Twin」どんなモデル?
全長2.7m!? 49万円のスズキ「極小マシン」がスゴい! 5速MTも搭載! 軽初の画期的システムも斬新だった「Twin」どんなモデル?
くるまのニュース
トヨタ「アルファード」サイズの「3列シートミニバン」!? 全長4.9m“ながーーい”ボディ×「めちゃシンプルデザイン」採用! 「手頃感がちょうどイイ」独の「Tクラス」とは
トヨタ「アルファード」サイズの「3列シートミニバン」!? 全長4.9m“ながーーい”ボディ×「めちゃシンプルデザイン」採用! 「手頃感がちょうどイイ」独の「Tクラス」とは
くるまのニュース
たまに見かける謎の「黄色の点滅信号」どうすればいい? 知らないと免許返納です!「ピカピカする黄信号」無視した時の「すごいリスク」とは
たまに見かける謎の「黄色の点滅信号」どうすればいい? 知らないと免許返納です!「ピカピカする黄信号」無視した時の「すごいリスク」とは
くるまのニュース

みんなのコメント

186件
  • gal********
    そんな言葉に動じることはない。BEVが先端?だなんてただの詭弁ですから。
  • pon********
    BEVよりも優れている車ばかりの日本で売れるわけない。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村