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MINIの「ゴーカートフィーリング」って何? 編集部員がクーパーS クラブマンで体感

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MINIの「ゴーカートフィーリング」って何? 編集部員がクーパーS クラブマンで体感

 この記事をまとめると

■WEB CARTOP編集部・乾がMINIの「ゴーカートフィーリング」を初体験

自動車メーカーの常套句! 「人馬一体」「ゴーカートフィーリング」「地を這うような走り」ってズバリどんな走り?

■試乗車は「MINI クーパーS クラブマン ALL4」

■一般道、高速道路、ワインディングでの走りの印象をお届けする

 操作をこなす度に走る喜びが込み上げてくる

「ゴーカートフィーリング」

 MINIの走りは度々そう形容される。クルマ好きの間では有名すぎるフレーズであり、私もいままでの人生で50回ぐらいは耳にしたのではなかろうか。

 しかし、編集部に所属して5年弱、MINIのクルマを運転する機会には恵まれなかった。

 ゴーカートのようなクルマってどんな感覚なんだろう。軽快? クイック? スリリング? まだ見ぬ世界に思いを馳せる。

 今年の夏、編集部の石田、井上とともにレーシングカートの耐久レース「K-TAI」に参戦することになった。その際、サーキットまでの足はどうしようか? という話に。千載一遇のチャンス到来!

「MINIでいきませんか? 道中も練習になりますし」

 え、まさかゴーカートフィーリングだから? と目が点の石田編集長。どうかあの、快く……。カートの練習になるかはさておき、MINIで行くことを承諾してくれた。この業界にいる以上、ゴーカートフィーリングを体感しておくべきだとも。

 荷物が多かったこともあり、今回選んだモデルは「MINI クーパーS クラブマン ALL4」。

 クラブマンは5人乗りのステーションワゴンだ。ラゲッジに観音開きドアを採用しているのが特徴のひとつ。第二世代ではサイドドアも観音開きだったが、第三世代ではラゲッジのみとなった。

「MINI クーパーS クラブマン ALL4」は2リッターガソリンターボエンジンに4WDを組み合わせたモデルだ。

 第三世代よりラインアップにMINI 5ドアが追加されたが、以下の通りクラブマンの方がひとまわり大きい。 5ドア:全長4025-4040 mm、全幅1725 mm、全高1445 mm、ホイールベース2565 mmトランク容量278リットル

 クラブマン:全長4275mm、全幅1800 mm、全高1470 mm、ホイールベース2670 mm、トランク容量360リットル

「(オールドミニと比較して)ニューミニのサイズは“ミニ”じゃなくなっちゃった……」なんて言葉をよく聞くが、目の前にしてみると想像よりもずっとコンパクトだった。

 事実、荷物を積んで3人で車内に乗り込むと結構ギリギリに。私たちの場合は一泊する、レースに参戦する、撮影も行うということでとくに荷物が多かったのだが、購入検討の際は実車をよく確認することをおすすめする。

 それにしてもこのクルマ、オシャレすぎる。

 ひと目でMINIとわかる可愛らしい丸目。リヤのランプなんてユニオンジャックだ。

 今回の車両のブラック×シルバーというシックな組み合わせも良い。グリルに冠した赤いクーパーSの証もアクセントとなっている。

 内装は大きな丸いリングに囲われたセンターモニターが目を引く。シフトノブや各種スイッチはまるでアクセサリーのようだ。

 室内のライトはスイッチひとつで青、赤、ピンク、紫など色の切り替えが可能。ドアパネルにあるダイヤのような模様は暗くなると、煌々と浮き上がる。

※試乗車はMINI Yours

 シンプルでありながら、デザインひとつひとつが繊細に作り込まれている。もちろん好みは人それぞれだが、「こんなオシャレなクルマ、初めて見た!」というのが素直な印象だ。

 いよいよこのクルマのステアリングを握る。まずは一般道。

 GREEN 、MID 、SPORTという3つの走行モードがあるのだが、この切替によって走りが大きく変わることに驚いた。

 GREENはエンジンとミッションに燃費優先のセッティングがされる。走り出しはもったりとした印象だが、操作に対する反応がマイルドになり、ゆったりと運転をしようという気分になる。

 対してSPORTはエンジンやミッション、ハンドリング、ダンパー、そしてサウンドがかなりスポーティに。

※試乗車はアダプティブ・サスペンションを装備

 街中のちょっとしたコーナリングでも、積極的に走りを楽しもうという気持ちになり、自然とペダルワークやライン取りに意識が向いた。

 高速に乗ると、良いクルマであることを改めて実感。ボディがしっかりしていて剛性感が高い。直進安定性にも優れている。

 高速でも走行モードによる違いが感じられた。つなぎ目の多い場所ではSPORTからMIDに切り替えた瞬間、突き上げ感がなくなるのがわかるほどだ。

 また、SPORTの唸るようなエンジン音も良いのだが、音フェチの私としてはGREEN、 MIDの際の美しい和音のようなサウンドが気に入った。独特な咆哮に癒される。

 最後にゴーカートフィーリングの真価を試すべく、ワインディングへ。走行モードはもちろんSPORTだ。

 ステアリング操作により期待通りのラインをトレースする。Dレンジでも加速するとリズミカルにシフトアップし、ブレーキを踏むと早めにシフトダウンして高回転をキープ。

 機敏なのにリヤに安定感があり、下りコーナーでもクルマが暴れ出しそうになる気配がないため、安心して運転することができた。

 気持ち良い、超気持ち良い!

 クルマの反応がリニアかつ滑らかなおかげで、ひとつひとつの操作をこなす度に走る喜びが込み上げてくる。

 この形状でこの走りを実現していることが信じられない。車高の低いスポーツカーに乗っているような感覚だった。これが夢に見たゴーカートフィーリングだ。

 制限速度内にもかかわらず、かなりスポーティな走りを楽しむことができた。

 普段はMID、ジェントルに運転したい時はGREEN、そしてゴーカートフィーリングをとくに楽しみたい時はSPORTに。この走行モードはクルマとともにドライバーの気分もガラリと変える、魔法のような機能だ。

 オシャレで実用性が高く、公道でスポーティな走りを楽しむことができる。「MINI クーパーS クラブマン ALL4」は超優等生なクルマだった。

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みんなのコメント

6件
  • 今のミニはゴーカートフィリングではないです。特にクラブマンはいい意味でも普通の車です。
    他のドイツ車のハンドリングがシャープになっているので、多分違いは分からないと思います。
    本当にゴーカートフィーリングを味わいたければ、本物のゴーカートに乗るか(乗るのか!)他の方も言ってらっしゃいますが、ローバーミニ以前のラバーコーンが付いた車に乗ってください。
    まだR56はゴーカートフィーリングに近づけるべく、かなりシャープなハンドリングにしていましたが現在のミニはその反省からか、ちょっとフロントの動きの速い、普通の車のセッティングになって、凄く乗りやすくなっています。
    どうしても違いが体感したければ、同じシャーシを持つ、BMWの2グラントツアラーとでも比べれば違いが分かるかも知れません。
  • 初代の英国製のミニがシートに座った時のヒップポイントが非常に低く「運転席に座ったままドアを開けて地面を手でさわることができる」と言われていた。そしてサスペンションのストロークが短くてクイックなハンドリングだったので「まるでカートのような走りだ」と言われていた。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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