■新型車投入で失敗するケースも存在する?
クルマがモデルチェンジする際は、従来のモデルより、高性能・多機能になるのが一般的です。そのため、販売台数の底上げに繋がることから、自動車メーカーは定期的にフルモデルチェンジをおこないます。
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しかし、なかには莫大な開発費や広告費を掛けてフルモデルチェンジしたモデルでも、先代モデルより販売台数が大きく落ち込むものも存在します。そんな失敗作ともいわれるクルマを3台紹介します。
●6代目日産「シルビア(S14型)」
日産のスペシャルティカー「シルビア」は1965年に初代がデビューし、美しいデザインは当時の若者たちの憧れの的となります。
その後何度かのモデルチェンジを経て、1988年に発売された5代目「シルビア(S13型)」は、スポーツ走行に適した手頃な価格の後輪駆動車だったことだけでなく、ホンダ「プレリュード」とともに「デートカー」の代表的なクルマとして大ヒットしました。
日産は、次なる一手として1993年に6代目「シルビア(S14型)」を発売します。流行に乗ってボディサイズを拡大して3ナンバーサイズとなり、フロントマスクも先代の精悍なイメージよりおとなしくなりました。
しかし、220馬力までパワーアップしたエンジンも、国産スポーティカーがメーカー自主規制の280馬力に近づいていくなかでは魅力に乏しく、丸みを帯びたボディデザインも相まって「走らなさそう」なイメージが付いてしまい、シルビアの人気は一気に低迷します。
「軽快感が失われた」といわれる6代目ですが実際には正常進化しており、パワフルかつ、先代よりも熟成されたサスペンションセッティングでスポーツドライブにもマッチしています。
とくにマイナーチェンジ後の「吊り目」と呼ばれる後期モデルは、生産台数が少ないこともあって中古車の人気は高騰しており、現在ではドリフト愛好家達の間でも定番の人気モデルとなっているほどです。
なお、7代目(S15型)にモデルチェンジした際に5ナンバーサイズに戻され、デザインもシャープさを取り戻して人気復活の兆しはありましたが、2ドアクーペ市場そのものの低迷と、排ガス規制強化もあり、この代をもってシルビアの歴史は幕を閉じることになりました。
●ホンダ「CR-X デルソル」
1992年に発売の「CR-X」シリーズ3代目となった「デルソル(delsol)」は、「トランストップ」と呼ばれた電動オープンルーフ(手動の脱着式もあり)を備えた2ドアクーペで、それまでの4人乗りから2人乗りになりました。
上級グレードのエンジンは同時期の「シビック SiR」と同じ1.6リッター直列4気筒DOHC VTECで、最高出力は170馬力と当時のクラストップレベル。
しかし、電動オープンルーフによる車両重量増によって、ピュアスポーツだった先代までのCR-Xのイメージが薄れてしまいました。
2代目まではジムカーナなどのモータースポーツで大活躍しましたが、3代目は後継車とは思えないほどの変わりようだったため、スポーツドライブを指向するドライバーから敬遠されてしまいます。
デルソルは、スペイン語で「太陽」を意味します。スポーティさを持ちながら、スイッチ操作で手軽に陽光を浴びてオープンエアドライブを楽しめるクルマでしたが、CR-Xには求められてはいなかったのかもしれません。
■クラウン史上最大の失敗作ってどんなクルマ?
●4代目トヨタ「クラウン」
1971年発売の4代目「クラウン」は、3代目とは対照的な「スピンドル・シェイプ」と呼ばれた滑らかで美しいボディラインを持ってデビューしました。
通称「クジラ」と呼ばれ、それまでの日本の高級セダンとは一線を画するデザインや、いまでは普通になったボディ同色バンパーなど、先進的なルックスは賛否が分かれ、販売台数は低迷してしまいました。
有名なフレーズで「クラウン史上最大の失敗」といわれましたが、その理由はライバルの日産「セドリック/グロリア」に販売台数で下回ってしまったことにあります。
しかし、後のモデルまで続く「スーパーサルーン」というグレード名を最初に冠し、当時では最先端だった装備を多数採用していました。
また、高級サルーンの大排気量化に対応した2.6リッターエンジン車の追加や、高速道路網の整備が進むことを見据え静粛性と燃費向上を狙った5速MT車の追加など、実際は「一歩先を行く」クルマでした。
1974年に、直線基調で重厚感のある5代目クラウンにモデルチェンジして商業的には成功を収めますが、4代目のデザインに魅せられて愛好するファンも多く、現在も旧車イベントなどでは良好な状態の4代目クラウンを目にすることができます。
※ ※ ※
今回、紹介したシルビア(S14型)やCR-X デルソル、4代目クラウン以外にもモデルチェンジをした結果、先代よりも販売が低迷したモデルとして、日産の4代目「マーチ(現行型)」やスバル「レガシィ(現行型)」が存在します。
今後の新車市場は、より多様化するニーズに応えられるモデルが求められます。そのため、販売台数が低迷しているクルマはモデルチェンジを待たずに姿を消す可能性もあるかもしれません。
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