高速道路のナゾの「ランプ」?閉鎖?いったいどういうこと?
ツーリングなどで高速道路を走行していると、時折「〇〇ランプを閉鎖します」といった内容のニュースを耳にすることがあります。
【画像】高速道路の「ランプ閉鎖」についての画像を見る(10枚)
ランプというと、明かりを灯すランプをイメージする人がほとんどかもしれません。また、お肉が好きな人であれば、牛の腰から下の部位からとれる赤身肉を連想する人もいるでしょう。
英語での表記は、照明のランプは「lamp」、お肉のランプは「rump」であるのに対し、高速道路で使われるランプは「ramp」となり、それぞれスペルが違ってきますが、高速道路で使われる「ランプ」という言葉は、何を示しているのでしょうか。
高速道路で使われることがあるランプ(ramp)は、英語で「斜面」や「傾斜路」を示す言葉です。また、高さの異なる2つの道路や建物の階をつなぐ斜面・傾斜路のことを意味します。
つまり、一般的な高速道路は高架になっていることが多く、一般道から入るときや出るときの緩い傾斜になっている道路の部分のことをランプというわけです。しかし、一般的には高速道路の出入り口を”インターチェンジ”といいます。なぜランプという言葉が使われる場合があるのでしょうか。
NEXCO東日本のホームページでは、高速道路のランプは「相互を連結する道」のことと定義しています。つまり、本来の意味である斜面や傾斜路の有無に関係なく、道路と道路をつなぐ道のことを指すようです。
では、インターチェンジはどうなるのでしょうか。同じくNEXCO東日本のホームページには、以下のように記載されています。
「高速道路と一般道路との出入口として設置されています。料金徴収設備などが併設されています。広義には、2つ以上の道路が交差または接近する箇所において、相互を連結する道(ランプ)を設けることによってこれらの道路を立体的に接続する施設をいいます」
インターチェンジは、高速道路の出入口であることに変わりはありません。ただし、料金所や一般道からつながる道路などを含めた、施設全体のことをインターチェンジというようです。
なお、一般道から高速道路の料金所までや、高速道路から降りるときの料金所までの経路はループして立体交差している場合が多いですが、これらの道がランプということになります。また、高速道路と高速道路を相互に接続するジャンクションの道路の部分も、同じく「相互を連結する道」なのでランプになるというわけです。
インターチェンジやジャンクションの構造とは
高速道路のランプとは、インターチェンジやジャンクションの構造の一部であり、道路を接続させている連結する道がランプになる…ということを示しています。
ちなみに、ランプという言葉は主に都市部の首都高速道路で使用されています。首都高は、インターチェンジのように複雑に立体交差している所は少なく、ほとんどが一般道から真っすぐ入る構造になっています。つまり、高架下の一般道と坂道で連結された単純な構造であることから、ランプと呼ばれているようです。
ただし、国土交通省によると、インターチェンジやランプなどの名称について、法令で具体的に定義されていないとのこと。そのため、現在の首都高では公式には「ランプ」ではなく、単純に「入口」「出口」または「出入口」と呼んでいます。
では、高速道路の「ランプ閉鎖」はどのような場合におこなわれるのでしょうか。
よくあるケースがランプ自体の改修工事での閉鎖。とくに工事をおこなう区間が1車線で、車線規制ができない場合はランプを閉鎖して作業をおこないます。工事を短時間で効率よく実施するため、時間帯は交通量の少ない平日の夜間に閉鎖することがほとんどです。
また、ランプやその付近で事故が起きると閉鎖されたり、国賓の来日などで警備のため時間を限定してランプを閉鎖することもあります。そのほか、冬になると天気予報で大雪の予報が出たり積雪したりすると、すべてのランプが閉鎖されることも珍しくありません。
首都圏の道路は、雪が降るとクルマが立往生して大渋滞になったり事故が多発するため、ランプを閉鎖して首都高の混乱を未然に防いでいます。
ランプが閉鎖するとクルマはもちろんバイクも、その高速道路の出入り口から乗り降りはできません。首都高のランプは1車線の場合が多いので、工事などがおこなわれると閉鎖されるケースがほとんど。
ただし、交通情報で「ランプ規制」となっている場合は、2車線以上のランプで車線規制をしているだけなので通ることが可能です。ただし、時間帯によっては規制の影響で渋滞する可能性があるので、利用する際は注意が必要です。
※ ※ ※
高速道路の「ランプ」とは、道路同士を連結する道のことで、広い意味ではインターチェンジやジャンクションの一部に含まれます。ランプは首都高の出入口でよく使われる言葉で、「ランプ閉鎖」となった場合はすべての車両が通ることができません。
そのため、ランプの閉鎖や規制の情報があるときに首都高を利用する際には、時間にゆとりを持って行動することが大切です。
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