■2020年6月は話題の新型モデルが続々登場!
昨今、新車市場では続々とSUVが登場しています。とくに、日本市場は軽自動車から全長5m近い大型サイズまで幅広いモデルが販売されているほか、ミニバンやコンパクトカーまでもSUV風なグレードを追加するなど、単純なSUVだけの人気に留まりません。そんななか、2020年6月は近年稀に見るSUVラッシュになりそうです。
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6月に新車SUVを発売するのは、トヨタ、日産、ダイハツです。
そのうちトヨタは、元祖ラグジュアリーSUVともいえる「ハリアー」と2019年の発売以降またたく間に人気SUVとなった「RAV4」のプラグインハイブリッド車「RAV4 PHV」を派生車として追加します。
新型ハリアーは約7年ぶりにフルモデルチェンジ。新型ハリアーのボディサイズは、全長4740mm×全幅1855mm×全高1660mm。従来ハリアーの全長4725mm×全幅1835mm×全高1690mm と比べて、長く幅広になっているものの、全高を下げていることで、低重心のスタイルとなっています。
パワートレインは、2リッターのガソリン車と2.5リッターエンジン+2モーターシステムを組み合わせたハイブリッド車が設定され、先代ハリアーにあった2リッターターボ車は廃止されました。
新型ハリアーの注目点は、トヨタ初の装備が2つ付いている部分です。
ひとつ目は、調光ガラスを用いた「電動シェード付パノラマルーフ」を採用し、調光時には障子越しのような柔らかい光が差し込む上質な空間を演出してくれます。
ふたつ目は、走行中の前後方向映像を録画可能な「デジタルインナーミラー」。エンジン始動時であれば、ドライブレコーダーと同じように走行映像の録画が可能です。
新型ハリアーの価格は、299万円から504万円となり、エントリー価格は先代ハリアーよりも下げて設定し、6月17日の発売を予定しています。
一方のRAV4 PHVは、同社「プリウス」から派生した「プリウスPHV」と同じような形で新たにラインナップ。パワートレインには、RAV4のハイブリッド車に搭載される2.5リッターエンジンですが、新開発の大容量リチウムイオン電池やモーターの大容量化をはじめ、高出力を可能にする新たなプラグインハイブリッドシステムを採用しました。
発売日は、6月8日を予定しており、早期オーダーの場合は納車時期が8月頃になるといいます。
※ ※ ※
日産では、久しぶりの新型SUVが登場します。そのモデルは「キックス」というコンパクトSUVです。このキックスは、すでに北米やブラジル、タイなどで販売されています。
今回、日本に導入されるのは、2020年5月15日にタイで発表されたマイナーチェンジモデルで、同社「ノート」や「セレナ」にも採用されているe-POWERを搭載する予定です。
近年の日産は、ミドルサイズに「エクストレイル」、コンパクトサイズに「ジューク」をラインナップしていましたが、ジュークはここ数年販売が低迷していました。
さらには、2019年に欧州で2代目が発表されたものの日本には導入されず、日本で販売されているジュークも2019年12月末で生産終了となり、在庫販売のみとなっていました。
そんななかでの新型キックスは大きな注目を集めており、日本のコンパクトSUV市場に大きなキックス旋風を起こすかもしれません。
本来、新型キックスは2020年5月に発売予定だったといいますが、新型コロナウイルスの影響によって6月にずれ込んだようです。発売日は、6月10日を予定しています。
■軽自動車の注目は軽SUVともいえるあのクルマ!
トヨタのハリアー、RAV4という大注目のミドルSUV。そして、日産として久しぶりの新型SUVなど、この3モデルだけでもお腹いっぱいな6月ですが、ダイハツからも軽SUVといえる「タフト」が登場します。
2020年1月に開催された「東京オートサロン2020」で、ダイハツは「タフトコンセプト」を世界初公開。その後、4月からタフトのティザーサイトを公開すると共に先行予約受注を開始しています。
ボディサイズは、全長3395mm×全幅1475mm×全高1630mm。コンセプトは「Tough&Almighty Fun Tool」となり、車名の「TAFT」はこのコンセプトの頭文字に由来しています。
パワートレインは、660ccターボエンジンにCVTを組み合わせています。
室内空間では、前席が「クルースペース」と名付けられ、開放感あるデザインと使いやすい収納が特徴。ルーフには、新型タフト独自の開放感を生み出すガラスルーフ「スカイフィールトップ」を全車標準装備。
一方、後席と荷室は「フレキシブルスペース」という空間が設けられています。リアシートを前に倒すと荷室部分と段差のないフラットな空間が生まれ、大きな荷物も積載可能となることが特徴で、シートバックには汚れにくい加工が施されました。
荷室部分はフレキシブルボードで仕切られ、ボード位置を調整することで、背の高い荷物も楽々積載可能です。なお、ダイハツ初となる電動パーキングブレーキを全車標準装備しているほか、オートブレーキホールドも搭載されています。
新型タフトの価格は135万円からだといい、発売日は6月10日の予定です。なお、5月31日までに先行予約、6月21日までに成約すると、4つのコースから選べる景品をもらえるキャンペーンも実施されています。
※ ※ ※
新型コロナウイルスの影響により、キックスとタフトの発売日が同じ6月10日になる可能性が出てきました。5ナンバーサイズと予想されるコンパクトSUVと軽SUVと異なるターゲットではありますが、どのような影響が出るのかは注目です。
また、トヨタは2020年秋にコンパクトカー「ヤリス」のSUV版ともいえる新型「ヤリスクロス」を発売予定。さらには、2020年末から2021年にかけてトヨタは「ランドクルーザー」、日産はエクストレイルをフルモデルチェンジするという噂も出ており、まだまだSUVジャンルの勢いは衰えそうにはありません。
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みんなのコメント
キックスだけで何とかなるなら人員削減しないだろ。