ワイルド・スピードどんな映画? 日本車との関係
text:Kumiko Kato(加藤久美子)
【画像】国内外で熱視線 スープラ、SEMAショウ/Supra is back to Japan Fesのカスタム【比べる】 全84枚
多くの日本車が登場する映画としてもおなじみのワイルド・スピード(原題:The Fast and the Furious)シリーズは2001年に1作目が公開された。
西海岸を中心として90年代に大流行したスポコン(スポーツ・コンパクト)からの流れもあって、1~2作目には80スープラ、シビック、インテグラ、240SX、エクリプス、GT-R(R34)、ランエボ、S2000、アコード、NSXなど日本車が数多く登場し、アメリカから世界に日本車の魅力を発信した。
この映画に出てくる日本車を見て熱狂的なJDM信者となった北米のファンは数知れず……。
現在もつづく世界的な日本車ブームにも発展したし、日本のクルマ好きにとっても、日本製スポーツカーの新たな魅力に気づく、きっかけとなった。
3作目では「TOKYO DRIFT」のタイトル通り、東京を舞台としたストーリーが展開された。走行シーンの多くはロサンゼルス周辺で撮影されているが、日本国内でも鋸山自動車道(千葉県)などで撮影が行われている。
登場する車両は日本車を中心に230台以上。半数近くが日本からアメリカに持ち込まれた。
この3作目で初めて登場するのが「ハン」(サン・カン)である。ファミリー唯一のアジア人俳優(韓国系アメリカ人)ということもあり、日本やアジアで特に人気が高い。
オレンジ色に黒いラインが印象的なマツダRX-7(VeilSide Fortune7)との組み合わせも印象的だった。
ワイルド・スピード「F9」 ハンが復活
しかし、ハンはそのRX-7と共にストーリー中盤、渋谷の街中で繰り広げられたカーチェイスシーンで事故死してしまう。
横から来た一般車両のメルセデス・ベンツと衝突し横転。搭載していたNOSに引火して爆発したことで死亡したのである。
ちなみにTOKYO DRIFTの後に公開された4~6作目にもハンは登場している。
というのも、映画の公開順ではTOKYO DRIFTは3番目だが、ストーリーの時系列としては6作目の「EURO MISSION」(2013年)~7作目の「SKY MISSION」(2015年)の間の話となっているからだ。
つまり、7作目以降のストーリーには亡くなったハンは登場していなかった。
そのハンがシリーズ9作目となる「ワイルド・スピード/ジェットブレイク」(原題:F9:The Fast Saga)にて復活することが判明。
本国での予告編は日本時間2月1日の朝に公開され、日本でもユーチューブなどの動画共有サイトで見ることができた。
そのトレーラーの最後の方に突然、ハンが登場するシーンが出てくる。
ハン登場の第一声は「Nice clubhouse!」(素敵な秘密基地だな!)。
これまでのハンと同じく、スナック菓子を食べながらの登場だ。そして、ドム(ヴィン・ディーゼル)とハグ。
そのあとハンと思われる人物が操縦するクルマが登場するのだが、それがまた凄い。
トヨタ新型スープラ(以下、90スープラ)なのである。
90スープラと共に、ハンが帰ってくる!
「ハンが90スープラと共にワイルド・スピードに帰ってくる!」
SNSではワイスピファンが狂喜し、「ハン復活」のキーワードはTwitterでトレンド入りしていた。
その後、2月3日(月)に日本でも「F9」の予告編が公開され、邦題が「ワイルド・スピード/ジェットブレイク」と公開日(5月29日)も同時に公開された。
話をクルマに戻そう。
予告編で登場した90スープラには驚いたが、ファンを歓喜させたのはそのボディカラーである。
TOKYO DRIFTに登場したハンの愛車「RX-7 Fortune」と同じ、オレンジと黒のカラーだったからだ。
TOKYO DRIFTではたくさんの日本車が登場するが、その中でもインパクトを与えた1台がVeilSide(ヴェイルサイド)作のRX-7であると言っても過言ではないだろう。
ちなみに映画と同じ仕様の「RX-7 Fortune」はコンプリートキットとして現在も販売されている。映画公開から14年が経とうとしているが、いまだに世界中から注文が入るそうだ。
ヴェイルサイドでは今回のハンの復活に対して、どう考えているのだろう?
「ワイルド・スピードシリーズは全世界の子供から大人までが楽しめる映画です。登場するクルマは見る人にたくさんの夢を与えてくれました」
「ワイルド・スピード9にてハンが復活することはとても嬉しい限り。個人的にはヴェイルサイド Fortune7に乗ってもらいたかったですが(笑)」(株式会社ヴェイルサイド代表 横幕宏尚)
90スープラ登場、多くのファンが予想
F9の90スープラはほぼノーマルのように見える。
映画の撮影時期と車両手配のタイミングで、大胆なボディデザインをする時間がなかったのか? 映画のどこかで違った姿のスープラが登場する可能性もなくはないが。
なお、90スープラが9作目の目玉として登場することはワイスピファンの間では期待感と共に予想されていた。
スープラとワイルド・スピードの関係は非常に深く、1作目に登場した鮮烈デザインの80スープラによってアメリカから火が付いたスープラ人気は世界に広がり、新型スープラ誕生を後押しするまでの存在となった。
昨年、筆者がトヨタ自動車に取材した際にも、「スープラが17年ぶりに復活できた背景には、世界中のスープラファンの後押しがあったからで、それを盛り上げてくれた大きな要因にワイルド・スピードがあります」との回答を得ている。
新型スープラが9作目の目玉となることは想像に難くなかったであろう。
しかし、ハンがリアルな姿で復活することを予想した人は少なかった。
ハン役のサン・カンを高評価するジャスティン・リン(1~4作を担当)監督が復帰することで、何らかのハン救済措置が取られるのでは? という予想もあったようだが。
事故死したはずのハンがどのような理由で「実は生きていた!」となるのか? 90スープラの活躍と共に、非常に楽しみである。
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みんなのコメント
日本車が出るから面白かったのに、ドイツ車出ても普通のただの洋画やん。