現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 次世代型「CX-5」がウワサされる中「熟成した現行型」に乗って驚いた! マツダで「最も売れたロングセラー」は今も一級品の出来栄えです

ここから本文です

次世代型「CX-5」がウワサされる中「熟成した現行型」に乗って驚いた! マツダで「最も売れたロングセラー」は今も一級品の出来栄えです

掲載 19
次世代型「CX-5」がウワサされる中「熟成した現行型」に乗って驚いた! マツダで「最も売れたロングセラー」は今も一級品の出来栄えです

発売から7年が経過しても現行型「CX-5」が魅力的な理由

 先日、マツダ「CX-5」を久しぶりにドライブして驚きました。各部が確実に熟成していて、快適かつ楽しいドライブを楽しめたのです。

【画像】「えっ!…」これが今も一線級の実力を備えた現行型マツダ「CX-5」です(36枚)

 2世代目に当たる現行型「CX-5」が発売されたのは2017年2月のこと。すでに7年が経過しているロングセラーとはいえ、その走りは古さを感じさせません。

 そんな熟成が進む現行型「CX-5」ですが、実はマツダの中で最も売れているベストセラーでもあります。

 2023年通年におけるマツダのグローバル生産台数は125万3654台。そのうち3分の1にもなる36万6149台を「CX-5」が占めています。まさにマツダの屋台骨を支える1台といっていいでしょう。

 しかもこの「CX-5」、その生産が2022年同期に比べて3.5%ほど増えていることに驚きます。「CX-5」の人気は衰えるどころか、ますます高まっているのです。

 今回、久しぶりに「CX-5」に試乗しながら、なぜこのモデルはこれほど支持を集めるのか、改めて考えてみました。

「CX-5」の魅力、その第一は、バランスのよさでしょう。

 例えばボディサイズ。4545mmという全長は、ライバルに当たるトヨタ「RAV4」(4600~4610mm)や「ハリアー」(4740mm)と比べて若干短く“大きすぎない”ジャストサイズといえます。

 全幅も同様。「CX-5」の1840mmという全幅は、「RAV4」や「ハリアー」の1855~1865mmと比べてわずかにコンパクト。日本の道でもギリギリ苦労することなくドライブできる、絶妙なボディサイズが人気の衰えない理由のひとつでしょう。

「CX-5」のパワートレインは、ハイブリッドこそないものの、ガソリンのほかにこのクラスの国産車では唯一となるクリーンディーゼルもラインナップ。

 特に後者は燃費がよく、しかも燃料となる軽油の単価が安いので、ランニングコストはハイブリッドカーに匹敵。その上、トルクが大きいので加速が力強く、運転が楽なのも魅力です。

 しかも「CX-5」は、アンダー300万円から選べるなど価格もリーズナブルです。しかもエントリーグレードでも、イマドキのクルマなら絶対に欲しい先進安全装備がフル装備に近い状態で、オプションの地図データ(消費税込5万5920円)を購入すればカーナビも使えるディスプレイオーディオが標準装備と、コストパフォーマンスに優れているのも人気の理由でしょう。

 その上で、「CX-5」の魅力を語る上でやっぱり外せないのが運転する楽しさ。SUVといえば走りが苦手、とイメージする人もいるかもしれませんが、昨今のSUVは積極的に運転を楽しめる車種が増えています。なかでも「CX-5」は、まさにその先鋒。ハンドリングに優れ、峠道をスイスイと駆け抜けていく感覚は、SUVを運転していることを忘れてしまうほどです。

 そんな走りにおいて注目したいのがトランスミッション。このクラスの国産SUVは、その多くがCVT(もしくはハイブリッドの無段変速)を組み合わせるモデルが多い中、「CX-5」はトルコン式の6速ATを採用しています。

 かつて存在していた6速MTこそ残念ながらなくなってしまいましたが、マツダの6速ATはロックアップ率が高く、アクセルペダルを踏む右足の動きに応じて、まるでエンジンが直結しているかのようにダイレクトな加速フィールを味わえるのが美点。走りにおいてクルマとの一体感を求めるなら、断然「CX-5」を選びたくなるのです。

あまりの人気にマツダも商品戦略を大きく転換

 こうした美点を備える現行「CX-5」ですが、最新モデルはまさに“熟成”の域にあります。

「CX-5」は2017年2月のデビュー以来、改良を繰り返してきたことでも知られています。

 発売から半年後に先進安全装備が充実したのを皮切りに、わずか1年後にはエンジンをも大幅刷新。これまですでに7回もの改良が施され、デビューから時間が経ったからといって開発陣は手を緩めることなく、熟成を繰り返しているのです。

 その結果、デビュー当時のモデルと比べてエンジンは大幅進化し、サスペンションは走りと乗り心地のバランスがよくなり、ディスプレイオーディオの画面サイズは大きくなり、ラゲッジスペースはフロアが上下可動式になるなど使い勝手も進化。4WDモデルは悪路走破性も高まっています。

 ちなみに、「CX-5」のオーナー予備軍の中で、もしも乗り心地を重視するなら、おすすめはサスペンションの設定がコンフォートにグレード「フィールドジャーニー」。「CX-5」は決して乗り心地が悪いモデルではありませんが、「フィールドジャーニー」は他のグレードよりもひときわなめらか、かつコンフォートな乗り味だからです。

 そんな現行型「CX-5」ですが、マツダは上位モデルの「CX-60」を発売した当初、「CX-5」のフェードアウトを計画していたようです。そのためマツダは、「CX-60」のベーシックグレードの価格を「CX-5」のベーシックグレード級に抑えるなど、しっかりと地ならしをおこなっていました。

 一方、「CX-5」はマツダの最大のマーケットである北米でも日本市場以上のセールスを記録している大ヒットモデルですが、かの地でも「CX-50」を後継モデルとし、「CX-5」は消えていく計画だったようです。

 しかし、ふたを開けてみれば、「CX-60」や「CX-50」の発売後も「CX-5」の販売は衰えることなく、それどころか、ますます増える結果となってしまいました。

 そんな状況を受けて、マツダは先日の決算発表会において、ついに次期型「CX-5」の存在を明言しました。つまり商品戦略の方針転換を図るわけです。

 マツダにとって「CX-5」は、他のモデルでは代わりにならない、なくしてはならない重要なモデル、という判断となったのです。

 また先の決算発表会では、次期型モデルに“マツダ製ハイブリッド”を搭載することがアナウンスされました。どのようなシステムなのか、その概要については明らかになっていませんが、興味深いところです。

こんな記事も読まれています

発売が待ち遠しい! トヨタ新型「クラウン・エステート」の魅力をおさらい “ワゴンとSUVの美点”を融合した「新種のクラウン」の実力とは?
発売が待ち遠しい! トヨタ新型「クラウン・エステート」の魅力をおさらい “ワゴンとSUVの美点”を融合した「新種のクラウン」の実力とは?
VAGUE
復活した“生きた化石”の印象は? トヨタ「ランドクルーザー70」はなぜ40年も生産され続ける?  「見た目で選ぶ」と痛い目に遭うって本当!?
復活した“生きた化石”の印象は? トヨタ「ランドクルーザー70」はなぜ40年も生産され続ける? 「見た目で選ぶ」と痛い目に遭うって本当!?
VAGUE
全長4.1mのコンパクトボディ フォルクスワーゲンのベストセラーSUV 新型「Tクロス」日本登場! どう変わった?
全長4.1mのコンパクトボディ フォルクスワーゲンのベストセラーSUV 新型「Tクロス」日本登場! どう変わった?
VAGUE
R36「GT-R」はR34のようなルックスに原点回帰か!? クラシックなボディに収まるエンジンは「1000馬力の4.1リッター」もラインナップ
R36「GT-R」はR34のようなルックスに原点回帰か!? クラシックなボディに収まるエンジンは「1000馬力の4.1リッター」もラインナップ
VAGUE
「えっ…デカっ!」 スポーツカーだけじゃない! 時代に逆行した「大きなエンジン」を積む国産乗用車3選
「えっ…デカっ!」 スポーツカーだけじゃない! 時代に逆行した「大きなエンジン」を積む国産乗用車3選
くるまのニュース
[ランクル]サイズの[スバルSUV]よくない!? 巨大SUV売れまくりの今なら日本でもイケそうじゃない!?
[ランクル]サイズの[スバルSUV]よくない!? 巨大SUV売れまくりの今なら日本でもイケそうじゃない!?
ベストカーWeb
トヨタ斬新「スポーツミニバン」現る!? 5速MT&MRレイアウト採用!? 「天才タマゴ」なエスティマ発見、反響は?
トヨタ斬新「スポーツミニバン」現る!? 5速MT&MRレイアウト採用!? 「天才タマゴ」なエスティマ発見、反響は?
くるまのニュース
“全長5m”超! 「2000万円級」のクルマもあり! 存在感バツグンな「大きな国産車」3選!
“全長5m”超! 「2000万円級」のクルマもあり! 存在感バツグンな「大きな国産車」3選!
くるまのニュース
マツダの「すごい“クーペ”SUV」 斬新スタイリッシュデザイン採用!? 「欲しかった…」声も  次期モデルは? 「中国・CX-4」とは
マツダの「すごい“クーペ”SUV」 斬新スタイリッシュデザイン採用!? 「欲しかった…」声も 次期モデルは? 「中国・CX-4」とは
くるまのニュース
BMW新型「M5」世界初公開 7代目に進化した高性能セダンは初のハイブリッド採用で727馬力
BMW新型「M5」世界初公開 7代目に進化した高性能セダンは初のハイブリッド採用で727馬力
VAGUE
7速MTだからこそ味わえる「スポーツカーの醍醐味」 ツウ好みのポルシェ「911カレラT」の魅力とは? 買うなら今がラストチャンスか!?
7速MTだからこそ味わえる「スポーツカーの醍醐味」 ツウ好みのポルシェ「911カレラT」の魅力とは? 買うなら今がラストチャンスか!?
VAGUE
“マツダ製ハイブリッド”搭載が確定! 次世代型「CX-5」気になるデザインはどうなる? 新しいコンセプトカーに通じる意匠を採用か
“マツダ製ハイブリッド”搭載が確定! 次世代型「CX-5」気になるデザインはどうなる? 新しいコンセプトカーに通じる意匠を採用か
VAGUE
727馬力の高性能セダン BMW新型「M5」生産開始 7代目に進化したMモデルは初のハイブリッド採用で7代目に進化
727馬力の高性能セダン BMW新型「M5」生産開始 7代目に進化したMモデルは初のハイブリッド採用で7代目に進化
VAGUE
“150万円台”から! マツダ「軽自動車」に大反響! “鼓動”感じる「ターボエンジン」&めちゃ広っ車内空間! 軽ハイトワゴン「フレアワゴン」に熱視線
“150万円台”から! マツダ「軽自動車」に大反響! “鼓動”感じる「ターボエンジン」&めちゃ広っ車内空間! 軽ハイトワゴン「フレアワゴン」に熱視線
くるまのニュース
フォードの定番SUVも電動へ! 新型エクスプローラーへ試乗 VWの技術を採用 快適性は競合以上
フォードの定番SUVも電動へ! 新型エクスプローラーへ試乗 VWの技術を採用 快適性は競合以上
AUTOCAR JAPAN
「コスパ最高!」 “200万円台”から&「8人乗り」シートがイイ! 標準“5ナンバーボディ”の日産「セレナ」ってどんなクルマ?
「コスパ最高!」 “200万円台”から&「8人乗り」シートがイイ! 標準“5ナンバーボディ”の日産「セレナ」ってどんなクルマ?
くるまのニュース
今見ても攻めすぎ!! グランディス今見ても未来感満載じゃない!?
今見ても攻めすぎ!! グランディス今見ても未来感満載じゃない!?
ベストカーWeb
マツダ新型「“ガチガチ”モデル」登場!? 6速MTのみで約300万円に「めちゃ買い得」の声も! “スポコン”マシン「ロードスター NR-A」に反響集まる
マツダ新型「“ガチガチ”モデル」登場!? 6速MTのみで約300万円に「めちゃ買い得」の声も! “スポコン”マシン「ロードスター NR-A」に反響集まる
くるまのニュース

みんなのコメント

19件
  • 午前の緑茶
    CX-60が目標台数程度に売れたらCX-5は終売にする計画だったと思う、
    CX-8もCX-80の成功を見込んで終売にしました、でも結局は戦略の失敗。
  • マイナスマイナス
    確か2017年発売だよね。七年間色々あったな。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

291.0422.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

43.4405.2万円

中古車を検索
CX-5の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

291.0422.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

43.4405.2万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村