現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ここが日本の未来である可能性も! トヨタが作るウーブンシティの激熱な中身

ここから本文です

ここが日本の未来である可能性も! トヨタが作るウーブンシティの激熱な中身

掲載 16
ここが日本の未来である可能性も! トヨタが作るウーブンシティの激熱な中身

 この記事をまとめると

■トヨタ自動車が静岡県裾野市で建設を進めているウーブンシティ

出せばバカ売れ必至! それでもトヨタが軽自動車を作らないワケ

■最終的に70万8000平方メートルになり、2025年には360名程度が居住する予定だ

■ウーブンシティをつくる目的について解説する

 ウーブンシティはモビリティのテストコース

 トヨタ自動車が静岡県裾野市で建設を進めているウーブンシティ。2021年2月に着工され、現在は第1期工事が行われている模様だ。その規模は、最終的に70万8000平方メートル(東京ドーム15個分・ディズニーランドの1.5倍)に及ぶ。2024年には一部(5万平方メートル)の建設工事が終了し、2025年には360名程度(トヨタ関係者)が居住する予定になっているという。

 このように、「人が住む」という情報や名称に「シティ」とついていることから、「オープン空間の都市づくり」と解釈している人も多いようだ。

 しかし、ウーブンシティはあくまで企業の私有地にある研究施設という位置付けなので、基本的には誰もが自由に行き来できる場所ではない。こういった一部の誤解は、国が進めている未来の街づくりを目指した「スーパーシティ特区」と混同されたことにも一因があるといえよう。もちろん、ウーブンシティはこの特区の認定を受けているわけではない。

 ウーブン・バイ・トヨタ(事業主体の会社)によると、ウーブンシティは「テストコース」であるという。カーメーカーのテストコースといえば、サーキットのようなコースでクルマの性能テストをするイメージだが、ここではもっと広い意味を持っている。それは、「人」「モノ」「情報」を対象とした「モビリティ(移動)のテストコース」であり、「モビリティを拡張し、未来の当たり前を発明するためのしくみ」を創造することで、人々の「幸せの量産」を目指す場所なのである。

 率先して実証実験を進めていく施設になる

 前述のとおり、現在のウーブンシティはまだ建設中なので、具体的にここで何かがテストされているというわけではない。しかし、すでに複数の事業者が参画しており、実証実験に向けて準備が進められているのだ。

 たとえば、日清食品は完全栄養食メニューの提供など、食を通じたWell-beingの実現に向けた実証を計画している。また、リンナイは水素調理器を使用した、カーボンニュートラルへの貢献などに向けた実証を検討しており、その要となる水素エネルギーを担当するのはENEOSである。現在の水素エネルギーといえばガソリンスタンドのような場所で、クルマに注入されているといった光景が一般的だが、ウーブンシティでは人が持ち運べるような、水素カートリッジが実用化するといわれている。

 こういった計画は物流分野でも検討されている。たとえば、先の東京オリンピックで活躍した「e-Palette」を発展・進化させ、人や荷物の運搬・配送を効率的かつ安全に担うための実証実験といったものがそれにあたるといえよう。この車両は、トヨタのMaaS(Mobility as a Service、いろいろな交通手段やその利用システムを需要に応じて統合し、利便性を図る移動サービス)戦略の一翼を担う自動運転電気自動車である。オリンピックでは主に人の輸送に使用されていたが、仕様を変えれば荷物の運搬も可能だ。

 すでに、通販/フードデリバリー/コンビニ/宅配運送といった事業者がその利用を模索しており、ウーブンシティで行われる実証実験に期待が寄せられている。

 さらに、ロボットなどを活用した物流サービスの開発も予定されているという。これが、倉庫作業の自動化・システム化を進める原動力になっていくことは間違いない。ひょっとしたら、ファミレスでおなじみの配膳ロボットのような機械が、宅配を担って街なかを走りまわる日がくるかもしれないのだ。

 このようにウーブンシティは、終わりのない無限の可能性を秘めた研究施設として、段階的にオープンしていくことになる。ここから生まれる明るい未来を、1日も早く体験してみたいものだ。

こんな記事も読まれています

フェラーリF1のバスール代表、ライバルに対する遅れを認めるも深刻視せず「今は誰もが改善している」
フェラーリF1のバスール代表、ライバルに対する遅れを認めるも深刻視せず「今は誰もが改善している」
AUTOSPORT web
ええ、セレナ余裕で買えるじゃん!! リーフより前にいたってマジか!! 四半世紀前の日産市販版EVが衝撃
ええ、セレナ余裕で買えるじゃん!! リーフより前にいたってマジか!! 四半世紀前の日産市販版EVが衝撃
ベストカーWeb
KINTO 新サービス「これなにガイド」開始 クルマの機能をARでチェック【動画あり】
KINTO 新サービス「これなにガイド」開始 クルマの機能をARでチェック【動画あり】
グーネット
ベントレー 新型「コンチネンタルGTスピード」発表 完全新設計の高性能パワートレイン搭載
ベントレー 新型「コンチネンタルGTスピード」発表 完全新設計の高性能パワートレイン搭載
グーネット
インフィニティ新型「QX80」7月発売 フルモデルチェンジで洗練されたデザインに!
インフィニティ新型「QX80」7月発売 フルモデルチェンジで洗練されたデザインに!
グーネット
究極の悩み!! 150万出すなら新車と高級中古どっち!? 新車なら軽、中古ならベンツもイケる!!
究極の悩み!! 150万出すなら新車と高級中古どっち!? 新車なら軽、中古ならベンツもイケる!!
ベストカーWeb
「296チャレンジ」国内初お披露目も!フェラーリ公式イベント 6月29日&30日開催 鈴鹿
「296チャレンジ」国内初お披露目も!フェラーリ公式イベント 6月29日&30日開催 鈴鹿
グーネット
読者の値引き実例 私もX氏
読者の値引き実例 私もX氏
グーネット
試乗して驚いたBYD SEALの侮れない実力
試乗して驚いたBYD SEALの侮れない実力
グーネット
ラリー・ポーランドを前にオジエ/ランデ組が交通事故に遭う。メディカルチェックのために病院に搬送
ラリー・ポーランドを前にオジエ/ランデ組が交通事故に遭う。メディカルチェックのために病院に搬送
AUTOSPORT web
ファン熱狂!「ル・マン24時間」決勝前のお楽しみとは? ドライバーズパレードはグッズ欲しさに老若男女が大声でアピール!!【みどり独立乙通信】
ファン熱狂!「ル・マン24時間」決勝前のお楽しみとは? ドライバーズパレードはグッズ欲しさに老若男女が大声でアピール!!【みどり独立乙通信】
Auto Messe Web
もう負けられない[新型エルグランド]!! [アルファード/ヴェルファイア]を倒す必勝法ってなに!?!?
もう負けられない[新型エルグランド]!! [アルファード/ヴェルファイア]を倒す必勝法ってなに!?!?
ベストカーWeb
【24’ 6/24最新】レギュラーガソリン平均価格174.8円 4週ぶり微増
【24’ 6/24最新】レギュラーガソリン平均価格174.8円 4週ぶり微増
グーネット
延期となっていたスーパーフォーミュラ・ライツ第1大会もてぎが12月6~8日に開催へ
延期となっていたスーパーフォーミュラ・ライツ第1大会もてぎが12月6~8日に開催へ
AUTOSPORT web
航続距離がすべてじゃない! ミニ・カントリーマン SE オール4へ試乗 「ゴーカート」感なSUV
航続距離がすべてじゃない! ミニ・カントリーマン SE オール4へ試乗 「ゴーカート」感なSUV
AUTOCAR JAPAN
コーンズが18台限定のベントレー「CORNES 60th Edition」を発表! フライングBを日本に紹介して60年、純ICEモデル最後の特別な「GT/GTC/フライングスパー」とは
コーンズが18台限定のベントレー「CORNES 60th Edition」を発表! フライングBを日本に紹介して60年、純ICEモデル最後の特別な「GT/GTC/フライングスパー」とは
Auto Messe Web
メルセデス・マイバッハ、旗艦『Sクラス』に日本限定30台の特別仕様車“ナイト・エディション”を導入
メルセデス・マイバッハ、旗艦『Sクラス』に日本限定30台の特別仕様車“ナイト・エディション”を導入
AUTOSPORT web
BYD、国内第3弾の電気自動車『シール』を販売開始。“e-スポーツセダン”の確立を目指す
BYD、国内第3弾の電気自動車『シール』を販売開始。“e-スポーツセダン”の確立を目指す
AUTOSPORT web

みんなのコメント

16件
  • kmq********
    これも担当者は、上から次々と無理難題を突きつけられて死にそうになってるんだろうね
  • isk********
    再エネ 水素、自動運転は物流トラックの為。色んな店舗や施設が車輪付きでやって来る都市、従来の大きな施設は要らなくなる。20年後、日本中トヨタマーク溢れるiロボットの世界。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

82.7112.4万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

75.9398.0万円

中古車を検索
シティの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

82.7112.4万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

75.9398.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村