角田裕毅も中国GPでの2ストップに疑問？ フロントウイングが壊れたのも謎「僕は誰とも当たってないんです」

F1中国GPを16位で終えた角田裕毅（レーシングブルズ）は、チームの戦略を理解できなかったと語った。

角田は中国GPの決勝レースを9番手からスタートし、序盤は8番手を走行。1回目のピットストップでメルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリをアンダーカットし、7番手に浮上した。その後、同様にアントネッリをアンダーカットしたエステバン・オコン（ハース）を従えて周回を重ねていった。

このレースは当初2ストップになると思われていたが、路面の改善とハードタイヤのパフォーマンスが素晴らしく、多くのチームが1ストップで走る戦略に切り替えた。しかしレーシングブルズは、角田に2回目のピットインを指示し、大きくポジションを落とした。

その後、追い上げるのに苦労した角田は、その道中でフロントウイングのフラップが突如割れて緊急ピットイン。入賞圏外でフィニッシュすることになった。

1ストップのまま走り切っていれば、十分に入賞が可能だったと思われる角田。しかも後にフェラーリの2台が失格となったため、最大で5位になれる可能性もあった。しかし、チームの判断ミスにより、1ポイントも手にできずに中国を離れることになった。

角田曰く、この戦略についてはほとんど理解できなかったようだ。

「戦略については、全く理解できなかったです」

そう角田はmotorsport.comに対して語った。

「C2（ハード）タイヤがそれほど良いとは思っていなかったけど、スプリント予選のようなペースもなかったです。その点については、絶対的に改善する必要があります」

フロントウイングが破損した原因についても、角田は分かっていないという。

「まず第一に、僕は誰にもぶつかっていません。チームは今、僕がデブリか何かにぶつかったかどうかを調べています。でも、デブリにぶつかったとも思っていないんです」

「ターン1に向けて（前のクルマとの）差を縮めていったところ、汚れた気流がフロントウイングの翼端板に当たってダメージを受け、突然バラバラになったように感じました。構造上のミスなのか、デブリにぶつかったのか……現時点では分かりません」

角田は最初、ウイングが壊れたのではなく、タイヤがパンクしたと思い込んだようだ。

「僕はタイヤの温度をマネジメントしていました。チームも『いい状態に見える』と言われました」

「その（ウイングが壊れた）後で、パンクしたのかと尋ねました。でも違うと言われたんです。チームが気づいたのは、かなり遅れたタイミングだったようです。ウイングが壊れた後は、バスの運転手にでもなったような気分でしたよ」

レーシングブルズは、前戦オーストラリアGPでも戦略ミスを犯してしまった。2レース合計で言えば、角田は最大で18ポイントを、戦略のミスで逃してしまったことになる。

「ドライバーとして、戦略についてヒントを与えるべきかどうかは分かりません。でも、メルボルンで間違った選択をしてしまった理由は明らかです」

「ただ、今回のレースについてはまだ分からないです。非常にフラストレーションが溜まったので、今後こういうことを避けるために、チームと話し合う必要があります」

結果には繋がらなかったものの、角田の好調なパフォーマンスは、目を見張るところがある。一方でその角田を抑え、今季レッドブルのシートを掴んだリアム・ローソンは大苦戦の状況が続いており、早ければ次の日本GPから、ローソンと角田の立場を入れ替える可能性があると言われている。つまり、角田がレッドブル入りし、チャンピオンであるマックス・フェルスタッペンのチームメイトを務める可能性があるのだ。

苦戦するローソンについて尋ねられた角田は、ひと言だけ次のように語った。

「僕の調子はいいですよ。でも、他に何を言えばいいのか分からないです」

Comments

[かき]

短気は損気！次は鈴鹿だし、
前を向いて頑張って行こうぜ！

[kat********]

このチームに関して（ここだけじゃないけどイタリア系のチーム）は、ストラテジーの判断よりドライバーの判断を優先順位として上位にした方が良い。

ストラテジーが提案→ドライバーが同意→実行。ストラテジーが提案→ドライバーが否定、別案を提案→ドライバーの手案を実行

これくらいストラテジー担当を追い込まないといつまでたっても改善されないと思う。５年目にしてこのレベルじゃ育つドライバーも育たないし、角田君の暴言癖もちーむによって生み出されてモノではないかと思う。

RBグループらしく、無能は即Fireで良いんじゃないかな？現にチームが関わる要素の低いスプリントでは結果出しているんだから、誰が足を引っ張っているのかは皆理解しているよね？なんで改善しないんだろう？