■全車180km/hの速度制限とより低い速度に設定できる「ケアキー」も導入
ボルボ・カー・ジャパンは2020年8月25日、コンパクトSUV「XC40」、プレミアムミドルサイズSUV「XC60」およびフラッグシップSUV「XC90」のパワートレインを一新して発売する。
800万円超&全長5mなのになぜ若いファミリーに人気? ボルボ「XC90」の個性とは
今回、「XC40」にプラグインハイブリッドモデルが設定され、国内に導入されるすべてのラインナップにプラグインハイブリッドモデルが設定されたことになる。また、SUVモデルのXC40、XC60、XC90は、プラグインハイブリッド以外のすべてのガソリンエンジン車を48Vマイルドハイブリッドモデルとすることで、ラインナップから内燃機関のみの車両がなくなる。これにより、ボルボ車の電動化の第一段階が完了する。
ボルボのいう全車電動化とは、内燃機関のみを搭載した車両はなくなり、すべてのモデルがプラグインハイブリッド車、または48Vマイルドハイブリッド車になることを意味している。
ボルボ・カーズは、電動化を推進する象徴的位置づけとして新しいプロダクトラインとなるRecharge(リチャージ)を設定。「Recharge=外部充電可能」という意味から、今後は電気自動車(BEV)とプラグインハイブリッド車の呼称として使用される。
それにともない、従来プラグインハイブリッドモデルの呼称として使用していた「Twin Engine(ツインエンジン)」という名称は廃止され、今後はRecharge Plug-in hybrid となる。また、電動化の次のステップとして、ボルボブランド初の電気自動車(BEV=バッテリー・エレクトリック・ビークル)となる「XC40 Recharge Pure Electric」を、2021年内に国内へ導入する予定だという。
※ ※ ※
今回、XC40に新たに設定された「XC40 リチャージ プラグインハイブリッドT5」は、ボルボの小型車向けプラットフォームCMA初のプラグインハイブリッドモデルになる。
180ps・265Nmを発生する新開発1.5リッター直列3気筒直噴ガソリンターボエンジンに、60kW・160Nmを発生する電気モーターと、新開発の7速DCTを組み合わせることで、スムーズなドライブフィールと高効率を実現した前輪駆動のプラグインハイブリッドモデルだ。
EV走行による45.6Km(プラグインレンジ)までであれば電気モーターによるゼロエミッション走行が可能となるとともに、小排気量エンジンとモーター、7速DCTのコンビネーションによるハイブリッド走行時の燃料消費の最適化を図っている。
XC40 リチャージ プラグインハイブリッドT5の車両価格は649万円(消費税込、以下同)となる。
また今回新たに、XC40・XC60・XC90に180km/hの最高速度制限と「ケアキー」を導入した。
ケアキーは、運転経験の浅い人や高齢ドライバーが運転する際、また他人にクルマを貸し出す際などに、あらかじめクルマの最高速度を任意でより低い速度に制限しておくことが可能なキーで、ドライバーの適切な行動をサポートすることで交通事故による死傷者をゼロにすることを目指した取り組みによるものになる。
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