GRスープラは3グレードを展開するが、一般道でこの3車種を乗り比べてみると、いったいどういう違いがあるのだろうか? ベストチョイスを、瀬在仁志レポーターが検証する。
3L RZの大パワーは魅力もだが、2L SZが意外や捨て難い!
ようやく公道でスープラに乗るチャンスを得た。今回はプロトタイプで試乗した3L直6エンジン搭載モデルだけでなく、2L直4の2モデルにも試乗することができた。
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まず、3Lエンジン(340ps)のRZは、どんな速度域から踏んでもガツンとリアを蹴り上げる。旋回中だろうが構わず力が発揮され、進行方向に即座に飛び出す加速感を持つ。
旋回中の姿勢は、以前に乗ったプロトタイプよりもリアがスッと動き出してくれるから無用なプッシュアンダーステアや急な滑り出しはないものの、フロントとリアが位相して荷重を受けるようなケースが多くて、フロントの重さが少し気になった。
高速コーナーではプロトタイプよりグッと良くなっており、スープラらしさを発揮してくれるようになった。だが、ショートホイールベースゆえの前後荷重移動の大きさは気になる。
続いて、2Lで258psのハイパワーユニットを積むSZ-Rに乗ってみると、前後の重量バランスに優れていることがわかる。
3LのRZに比べ、ステアリング操作に対して反応がいい。むしろ、センター付近はちょっと抑えめの反応にも関わらず、拳ひとつぶんくらい切ると荷重がスッと外に移ると同時にノーズが即座に応答し、切れ上がるような動きを見せてくれる。
ドライブモードをスポーツにすると、ギアのキープとダンパーのダンピングが強まるために、荷重を受けた後の姿勢と駆動力が安定する。
旋回中の加速力は強力だ。ロール方向に落ち着きを持ったままリアからの蹴り出しが強く、速度をグングン増す。フロントが浮き上がらずラインをつかみ続ける落ち着きは見事だ。
このSZ-Rに対してノーマルダンパーとタイヤが18→17インチとなるSZ(197ps)は、動きが全体的に穏やかで扱いやすい。ステアリングに対する応答性は敏感過ぎず、少々舵角は大きくなるもののロールと旋回方向のバランスがいい。
限界領域の粘り感こそ負けているものの、ノーズがリフトせずフラットで蹴り出し感の強さに変わりなく、意外なほど旋回速度はキープしやすく、また破たんの恐れもない。
2LエンジンはSZ-Rのハイパワー仕様が2000rpmくらいから瞬時に反応してくれるのに対し、こちらはややまったりと吹け上がっていく。
それでも全体のトルク感に不足はなく、リアのコントロール性の良さと相まって、一般道ならモアパワーが欲しくなるケースは少なかった。ただ、もう少し吹け上がりの良さがあればベストだが…。
で、結論だがパワーがあって接地感を増した3LのRZも捨てがたいが、バランス的には姿勢を強要しない2LのSZが気に入った。
タイヤとパワーはほどほどだが、ショートホイールベースの良さと、フラットで蹴り出しの強さはいささかも失われていないSZのバランスの良さは魅力だ。
素肌美人の何気ない走りの良さが一番。他のモデルも素敵だが少々化粧が厚い印象を受けた。
(文:瀬在仁志/写真:井上雅行、ホリデーオート2019年7月号より)
スープラ RZ 主要諸元
●全長×全幅×全高:4380×1865×1290mm
●ホイールベース:2470mm
●重量:1520kg
●エンジン種類:直6 DOHCターボ
●排気量:2997cc
●最高出力:250kW<340ps>/5000rpm
●最大トルク:500Nm<51.0kgm>/1600-4500rpm
●トランスミッション:8速AT
●タイヤ:前255/35ZR19、後275/35ZR19
●車両価格<税込>:690万円
スープラ SZ-R(SZ) 主要諸元
●全長×全幅×全高:4380×1865×1295mm
●ホイールベース:2470mm
●重量:1450kg(1410)
●エンジン種類:直4 DOHCターボ
●排気量:1998cc
●最高出力:190kW<258ps>/5000rpm(145<197>/4500)
●最大トルク:400Nm<40.8kgm>/1550-4400rpm(320<32.7>/1450-4200)
●トランスミッション:8速AT
●タイヤ:前255/40ZR18、後275/40ZR18(225/50R17、255/45R17)
●車両価格<税込>:590万円(490万円)
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