フェラーリは第89回ジュネーブショーにおいてV8エンジンをミドに搭載した最新のスーパースポーツカー「F8トリブート」を発表した。
F8トリブートは、昨年発表された「488GTB」の高性能版である「488ピスタ」とおなじ3.9リッターV型8気筒ツインターボ・エンジンを搭載、720psの最高出力と770Nmの最大トルクもピスタと同一である。
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くわえて、ボディ構造なども基本的に488と共通だ。したがって、488同様、その前作にあたる「458」の影響を強く受けているのだ。
通常フェラーリは2回に1回の割合で大規模なフルモデルチェンジを実施し、そのあいだの1回はいわゆる“ビッグマイナー”に相当するモデルチェンジをおこなうのがこれまでの通例である。
ところが今回は2回続けて“ビッグマイナー”というやや異例の形態をとったのだ。その理由は、F8 トリブートというモデル名とも微妙な関係性がある。
ご想像のとおり、“トリブート”はイタリア語で、英語の“トリビュート”にあたる。いっぽう“F8”はフェラーリのミドシップV8モデルを象徴する言葉であるらしい。つまり、言い換えればV8エンジンを積むフェラーリ・スーパースポーツの集大成にあたるのが、このF8 トリブートであるのだ。
ここ数年、フェラーリからニューモデルが登場すると「このモデルが純粋な内燃機関で動く最後のフェラーリになるのではないか?」と、繰り返し噂に上った。
今回ショー会場でおこなわれたグループインタビューでも、同様の質問が記者から飛び出したが、それに対する答えは「最後の純内燃機関モデルかどうかはわからないが、次に登場するのはハイブリッドモデルです」という示唆に富んだものだった。
もしも次期型モデルがハイブリッドシステムを搭載するなら、もともとスペースが限られているミドシップモデルのエンジンルームは根本から見直す必要があるはずだ。つまり、そのときは「大規模なフルモデルチェンジ」とならざるを得ない。
しかし、2、3年後……と、見込まれる次のフルモデルチェンジまで488GTBで引っ張れば、相対的な競争力の低下は免れない。そこでフェラーリとしては異例の「2回続けてのビッグ・マイナー」を実施したのではないか? と、関係者のなかにはそういった見方をする者も少なくなかった。
F8トリブートのデザインは488GTBのイメージを強く残しているが、フロントのエアインテークまわりやヘッドライトの造形は直線的で未来的だ。488で強い存在感を放っていたリアフェンダー上のエアインテークは、形状が微妙に変更され、よりコンパクトになったように見える。3つの大きなスリットが入ったリアウィンドウはF40にインスパイアされたものという。
限定モデルの488ピスタが、ピスタ(サーキット)の名のとおりレーシングコースでのハンドリングを徹底的に追求したのに対し、F8トリブートはより幅広い層からの支持を得るため、扱いやすさや快適性にも留意したという。
たとえばコーナリング中に限界が近づいたとき、カウンターステアに似た効果をブレーキによって自動的に生み出す機能を新開発し、コントロール性を改善したそうだ。
また、フラッグシップモデルの「812スーパーファスト」に搭載された、限界時にステアリング修正を促す機能も搭載された。しかも、812スーパーファストがドライバーに警告するだけだったのに対し、F8トリブートはカウンターステアに相当する効果をクルマが自動的に生み出すシステムも搭載する。また、足まわりの設定を見直し、乗り心地もより快適になったという。
さらにF8トリブートは、488GTBに比べて車重が40kg軽くなり、エアロダイナミクスの効率も向上した結果、フィオラノでのラップタイムは従来の1分23秒0から1分22秒5に向上したとのこと。
次期型がハイブリッド化されれば重量増は免れないだけに、軽快なフットワークを好むオーナーには、F8トリブートがお勧めといえるかもしれない。
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