Fiat 500
フィアット チンクェチェント
次世代500は電気で走る! フィアットのアイコン、チンクエチェントはクルマ社会を再び塗り替えるか
イタリアンコンパクトの象徴がついにEVヘ
FCAは2020年3月4日に新型「500(チンクェチェント)」をワールドプレミアした。初代から数えて3世代目となる500は、FCAとして初のピュアEVであり、自動運転「レベル2」相当のシティカーとして生まれ変わった。同日よりプレオーダーの受付を開始する。
現行500/500Cの世界デビューは2007年で、以来100ヵ国以上で210万台超を販売してきた。1957年から1977年までという20年の長きにわたり愛された先代と合わせれば、500/500Cの累計販売数は600万台を超える。「500」はまさしく歴代フィアットにおけるベストセラーアイコンである。
航続距離は最長320km
そのアイコン、“スモール・フィアット”が2020年にEVとなって生まれ変わった。
デザインはまごうことなき愛らしい500だが、心臓部に積むのは容量42kWhのリチウムイオンバッテリー。最長320km(WLTPモード)と、日常づかいには申し分のない航続距離を獲得している。
最高出力は87kWで、0-100km/h加速は9秒。最高速度はリミッターで150km/hに制限される。
50km分の充電なら5分で完了
普通充電(AC)と急速充電(DC)のいずれにも対応し、バッテリーを80パーセントまで“給油”するのにかかる時間は35分。50km分の距離であればわずか5分で充電が可能という。欧州のEV用充電規格「コンボ(CCS)2」に準拠したソケットは右後輪の上部に設置する。
家庭用充電設備として「イージー ウォールボックス」も用意。3kWの普通充電が標準で、7.4kWまでアップグレードすることが可能だ。7.4kWであれば6時間余で満充電することができ、公共設備用のモード3充電ケーブルも付属する。
目的地までドライバーを導くシェルパが“同乗”
走行モードには「ノーマル」「レンジ」「シェルパ」の3パターンから選択できる。
「シェルパ」はヒマラヤ登山を支える強力(ごうりき)として世界的に知られる存在。スタミナ溢れる頼もしいサポーターになぞらえた名称が示すとおり、“電費”を最大限まで向上して目的地、ないしは最寄りの充電ステーションへの到着をサポートする。条件に応じて最高速度を80km/hに制限し、エアコンやシートヒーターを制御して航続距離を稼ぎ出す(ドライバーは任意でエアコンもしくはヒーターを作動させることもできる)。
「ノーマル」は内燃機と極めて近い感覚で運転できるモード。「レンジ」はエネルギー回生を積極的に行なうモードで、いわゆる“ワンペダル ドライブ”がほぼ可能になる。完全停止させるにはブレーキペダルの操作が必要である。
運転支援機能はレベル2相当
最新500はレベル2相当の運転支援機能を搭載。インテリジェント アダプティブ クルーズ コントロール(iACC)は車両のみならず、自転車や歩行者も検知しブレーキを作動。通行帯が明瞭な場所であれば、車線中央を走るようステアリングをアシストする機能も搭載する。
道路標識から制限速度を認識・通知するインテリジェント スピード アシストも用意。超音波センサーを使用するアーバン ブラインド スポットは死角領域に車両を検知するとドアミラー上に三角マークを表示してドライバーへ警告する。ドライバーに休憩を促すアテンション アシストや、自車の状況を俯瞰で確認できる360度センサーも搭載した。
蛇腹式のソフトトップを備えたカブリオも
“3代目”となる500のデザインはフィアット スタイル センターが手掛けたもので、まさしく正常進化といえる造形。どこかほのぼのとした表情は伝統的かつ正統的であり、かつモダンでコンテンポラリーな印象も兼ね備えている。また、お馴染みの蛇腹式にフォールドするソフトトップを備えたカブリオ仕様もラインナップする。
全長と全幅がそれぞれ60mm、ホイールベースは20mm拡大しているが、それれも4mを切るボディはあくまでコンパクトで相変わらずの機動性を誇る。
「小さなボディに最大限の空間」は健在
一方で、EVパワートレーンの恩恵によりキャビンはよりルーミーになった。ショルダールーム、およびフロントのレッグルームは広々としており、リチウムイオンバッテリーをフロア下に収納した荷室はフラットで、先代同様の容量を確保している。
「500」のロゴがフロントのグリル内に収まるのは初の試み。リヤのロゴは従来と同じく右側に配置されるが、ライトブルーの縁取りや最後の「0」が「e」を象っているなど、EVとしての個性を強く主張している。
ニーノ・ロータの音楽が流れるEV
真横からの眺めもまごうことなき500だが、出っ張りのないフラッシュ化されたドアハンドルが先進的なムードを与えている。
先進的といえば、おって搭載する「アコースティック ビークル アラート システム(AVAS)」は歩行者に警告音で自車の存在を通知するシステムで、音もなく走るEVならではの安全機能。最高20km/hまで作動するが、これに無機質なアラートではなく、ニーノ・ロータがフェリーニの映画のために作曲した『アマルコルド』を使うあたり、じつに風情がある。
導入記念車は邦貨約453万円
新型500の導入記念モデルとして、欧州では500台限定の「ラ・プリマ」が2020年3月4日よりプレオーダーの受付を開始している。車両価格は家庭用充電設備「イージー ウォールボックス」込みで3万7900ユーロ(約453万円)。
ボディカラーはミネラルグレー メタリック、オーシャン グリーン パール、セレスティアル ブルーの3色から選択可能で、モノグラム柄のソフトトップやLEDヘッドライトや17インチホイールなどが標準装備となる。
レオナルド・ディカプリオが新型500の推薦人
新型500のデビューにあわせ、YouTube上ではふたつの特別ムービーを公開する。俳優のレオナルド・ディカプリオが登場する『All-In』は環境保護を、『Reincarnation(転生)』では歴史に焦点を当てた。
また、3台の特別なワンオフモデルも登場した。それぞれはオークションへかけられ、得られた利益はレオナルド・ディカプリオの環境保護団体へ寄付されるという。
アルマーニやブルガリとコラボレーションしたワンオフモデルも
それぞれのワンオフは、ジョルジオ・アルマーニ、ブルガリ、カルテルというイタリアを代表するブランドとコラボレーション。アルマーニのエレガンス、ブルガリのクラフトマンシップ、カルテルの機能美と、各モデルとも新型500をキャンバスにそれぞれの世界観を表現した。
毎日を歓びに変えてくれる小粒で愛くるしモビリティとして500は世界中を元気に走り回ってきた。初代ヌオーヴァ 500は1960年代の社会にクルマで移動するという自由を広く与えた。2代目500も10年を超えるロングセラーとなった。3代目500も、きっと再びモータリゼーションに活気を与えてくれるだろう。
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みんなのコメント
デザインは上手にリファインしたと思います。