ベルギーのスパ・フランコルシャンで開催されたF1直下のFIA F2第10戦。7月28日(日)のフィーチャーレースでは、レッドブル育成のアイザック・ハジャー(カンポス)が優勝を果たした。ローディンの宮田莉朋は7位だった。
土曜日に行なわれたスプリントレースは、豪雨によってスタート時刻が影響を受けた上に赤旗終了となったが、日曜日の天候は晴れ。路面はところどころ濡れていたものの、概ねドライコンディションでフィーチャーレースが行なわれた。
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予選で最速タイムをマークしたポール・アーロン(ハイテック)がポールポジションからスタート。フロントロウにマクラーレン育成のガブリエル・ボルトレト(インヴィクタ)、3番手にハジャーとランキング上位3人が名を連ねた。
25周のレースが幕を上げると、アーロンが首位をキープ。ボルトレト、ハジャーと続いた。しかし隊列後方ではジョゼップ・マリア・マルティ(カンポス)とゼイン・マローニ(ローディン)、オリバー・ベアマン(プレマ)がターン1で交錯。マルティとベアマンがマシンを止めた。
またフランコ・コラピント(MPモータースポーツ)もトラブルか、コース上でストップ。3台が早くもDNFとなったことで、早速セーフティカー出動となった。
レースは4周目からリスタートとなったが、1周と経たずに再びセーフティカー出動が宣言された。ラファエル・ビリャゴメス(VAR)がテイラー・バーナード(AIXレーシング)とのバトルの最中、レ・コームの立ち上がりでグラベルにマシンを落としてスピンを喫したところに、コース外から戻ってきたヴィクトー・マルタンス(ARTグランプリ)が避けきれずに激突してしまったのだ。これで2台は大破し、コース脇にストップした。
ビリャゴメスとマルタンスのマシンは回収され、7周目から再開。アーロンを先頭にレーシングスピードへと戻っていった。
首位を狙うハジャーはアーロンの後方にピタリとつけると、DRSを活かして8周目のケメルストレートでオーバーテイクを完了。ファステストラップを連発しながら、後方とのギャップを築きにかかった。
抜かれたアーロンはすぐさまピットイン。ソフトタイヤからミディアムタイヤへと履き替えた。ハジャーも翌周にピットへ飛び込み、アーロンの前でコースに戻ることができた。
11周目にアーロンはハジャーに接近し、ケメルストレートでオーバーテイクを完了。しかしハジャーはそこから離されることなく、2周後にアーロンからポジションを取り戻した。アーロンはその後同じタイヤ戦略のボルトレトにも交わされてしまった。
ミディアムスタート勢も15周目以降にピットイン。全車がタイヤ交換義務を終えた時点でトップ3は、ハジャー、ボルトレト、アーロンという並びだった。
2番手ボルトレトは首位のハジャーに迫るシーンもあったが、抜き去るペースはなく、レースは最終ラップに。ハジャーは最終的にボルトレトに対して2.9秒の差を築いて逃げ切り、トップチェッカーを受けた。ハジャーはこれで今季4勝目を挙げてドライバーズランキングのリードを広げた。ボルトレトは2位だった。
アーロンは3番手を死守していたが、最後の最後でマシントラブルが発生しストップ。3位表彰台をジャック・クロフォード(DAMS)が掴んだ。
宮田は優勝したハジャーらと同じソフトタイヤからミディアムタイヤへと繋ぐタイヤ戦略を採り、16番手から怒涛のポジションアップ。抜群のタイヤマネジメントを見せ、最後はチームメイトのマローニに0.6秒まで迫る7位フィニッシュとなった。前戦ハンガロリンクに続いての連続入賞だ。
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