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【ルノー トゥインゴ】小さいけれど大きな存在 傑作車の歴史&いま買いの中古車

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【ルノー トゥインゴ】小さいけれど大きな存在 傑作車の歴史&いま買いの中古車

輸入車 [2024.01.15 UP]


【ルノー トゥインゴ】小さいけれど大きな存在 傑作車の歴史&いま買いの中古車
ルノー トゥインゴ|語り継がれる名車の系譜 vol.37|

トゥインゴ 30年の感謝を込めたラスト限定車「インテンスEDCエディション フィナル」発表

文●ユニット・コンパス 写真●ルノー
※中古車参考価格はすべてグーネット2023年12月調べ。
※写真は一部本国仕様の場合があります。
(掲載されている内容はグーワールド本誌2024年2月号の内容です)

もともとはパリ市民のために作られたコンパクトカーは、いまや多くの国の都市で活躍する人気モデルになった。


小さいからこそ、大きな存在になりえた、傑作小型車のDNA

小型車から始まり発展してきたルノー
 これまで数多くの傑作小型車を世に送り出してきたルノー。そのDNAは、創設者であるルイ・ルノーが1898年に作り上げたタイプAに遡る。当時まだ21歳だった青年が作り上げたふたり乗りの小型車は1.75馬力のエンジンを搭載。モンマルトルの街中で行われたお披露目会で急な坂を見事に登り切ると、立会人たちはこぞってタイプAを欲しがった。これが自動車メーカーとしてのルノーの出発点となった。

 20世紀に入り、自動車は富裕層のために大型化と高級路線を進めており、一般庶民にとっては手の届かない存在になりつつあった。そのなかでルノーは大衆向けの小型車タイプKJ1(1923年)を発表し、モータリゼーションの拡大に貢献。その後も4CV(1947年)やルノー4(1961年)、ルノー5(1972年)など傑作を世に送り出してきた。

 そして1992年、初代トゥインゴが登場。パリ市民をメインターゲットに開発されたこのコンパクトカーは、小さな車体に都市生活者が必要なときに必要なだけの収納と大人4人が乗れる実用性を実現。割り切りつつも、デザイン性に優れるトゥインゴのコンセプトはパリ市民だけでなく多くのファンを生み出し、14年で250万台以上という大ヒットモデルに成長。小さいことにこそ価値があるという、まさにルノーの真骨頂とも言うべき1台となった。


ルノー トゥインゴはこんなクルマ
 伝統を大切にしながら新しいものに挑戦するというのがルノー流。デザインは名車ルノー5(サンク)をリスペクトしたもの。エンジンは1L NAと0.9L ターボを用意する。

 スマホと連携することで、タッチスクリーン経由でスマホアプリを操作できる「イージーリンク」を搭載。5ドアのため実用性も高い。

 エンジンをリアに搭載し後輪を駆動するRRレイアウトを採用。前輪の切れ角が大きくできたことで、最小回転半径は4.3mと優秀。


[ルノー トゥインゴが名車になった理由]多方面に才能を開花させた傑作実用車

「カエル」の愛称でパリ市民たちから親しまれた初代
 初代の登場は1993年。コンパクトなのに大人4人が乗れて、フランスの街中に多い石畳の道でも快適に走れてしまう実力の高さ、デザインの愛らしさが評価されてヒット作に。14年も生産が続けられるロングセラーに成長した。


小さいのに乗り心地がよくて走りもキビキビ
 トゥインゴが名車になった理由は乗り心地のよさだけではない。軽さが生み出すキビキビした走りは、走行性能にうるさい欧州ユーザーを納得させた。5速MTに加え、2ペダルMTの「イージー」も採用、ユーザーの幅を広げている。


スポーツモデルも登場して世界観を広げてきた
 秘められた走りのポテンシャルに注目したスポーツモデルも登場。2代目にはルノースポール仕様や写真の「ゴルディーニRS」といった、小粒でもピリリと辛いホットハッチ仕様が販売され、多くのクルマ好きに愛された。


現行モデルはリアエンジン・リアドライブを採用
 3代目トゥインゴではさらなる空間効率を目指して、エンジンを車体後部に搭載するリアエンジンレイアウトを採用。これにより、フロント部分にクラッシャブルゾーンを確保しながらも、コンパクトなボディを両立している。


最小回転半径4.3mという驚きの小まわり性能
 短い全長とエンジンがなくなりハンドル切れ角を大きく取れるようになったことで、4.3mという抜群の小まわり性能を実現。パリ名物である縦列駐車だってらくらく。小さいことがマイナスではなく、メリットになっているのだ。


次期モデルは初代を思わせる電気自動車!?
 この作品はトゥインゴ誕生30周年を記念して制作されたもの。オランダ人デザイナーのサビーヌ・マルセリスが手がけたもので、その特徴をアートとして表現。モーターが搭載し、将来登場する新型がEVであることを示唆している。


いま買いの中古車たち

ルノー トゥインゴ
 新車で販売中のモデルは、2019年にマイナーチェンジでデザインをリフレッシュ。見た目だけでなく、空力性能も高められた。車線逸脱警報を標準装備するなど、安全性もレベルアップした。

新車価格:250万円~274万円(トゥインゴ全グレード)

ルノー トゥインゴの新車情報を見る


ルノー トゥインゴ(現行前期)
 2019年に日本に導入された現行モデル。0.9L ターボ+6速EDC(2ペダルMT)と1L NA+5速MTの組み合わせだった。また、オープンエアを楽しめるキャンバストップモデルも存在。

中古車参考価格帯:80万円~170万円(16年~19年 トゥインゴ全グレード)


ルノー トゥインゴ(2代目)
 ドイツ車にも負けない品質と装備を目指して開発された先代モデルは、従来モデルよりワンランク上のクルマにレベルアップした。中古車相場は手頃で、購入しやすい。希少だがMT仕様も。

中古車参考価格帯:50万円~180万円(08年~14年 トゥインゴ全グレード)


ルノー トゥインゴ(初代)
 いまやクラシックモデルの領域に突入しつつある初代トゥインゴ。5速MT仕様のほか、2ペダルMT仕様の「イージー」もラインアップ。リアシートがスライドするなど使い勝手にもこだわった。

中古車参考価格帯:75万円~150万円(95年~03年 トゥインゴ全グレード)

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みんなのコメント

1件
  • kvg********
    初代はかわいかったんだけどな。代を重ねるごとに、兄弟車の影響が強くなってしまって。
    意匠も、兄弟車の意匠が主で、トゥインゴが従のようになってしまったのが残念。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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