現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 赤旗続出!? サバイバルな最後の鈴鹿4時間耐久レースの結果とは? レーシングライダー大久保光のレースレポート

ここから本文です

赤旗続出!? サバイバルな最後の鈴鹿4時間耐久レースの結果とは? レーシングライダー大久保光のレースレポート

掲載
赤旗続出!? サバイバルな最後の鈴鹿4時間耐久レースの結果とは? レーシングライダー大久保光のレースレポート

今年で最後となる「鈴鹿JP250 4時間耐久レース」

 皆様こんにちは!レーシングライダーの大久保光です。

バイクブームにホンダが市場投入した「CBR400F」 80年代真夏の4耐でも最大勢力!!

 今回は2024年11月24日に鈴鹿サーキットで行われました、鈴鹿JP250 4時間耐久レースに参戦しましたので、そのことについて書いていきたいと思います。

 まずこの鈴鹿の4時間耐久レースは歴史あるレースで、プロライダーを目指すアマチュアライダーの登竜門的な存在となっていた耐久レース。

 その昔は私のような国際ライセンスを持っているライダーが出場することはできませんでしたが、時代の流れとともに形と存在意義が変わってきたことで、国際ライセンスライダーの出場も許可されるようになりました。

 そして現在は、ST600クラスとJP250クラスの4時間耐久レースの2カテゴリーが開催されています。

 そんな歴史ある大会ですが、今回で最後となることが決定。最後の大会ということもあり、有名な全日本チームも参戦する予定だったようですが、エントリー台数があまりにも多かったためエントリーを早期で締め切る事に。それまでにエントリーできなかったチームは、参戦できないという人気の大会となりました。

 幸い、私が今回所属していたチーム「TEC2&YSS」は早めにエントリーを済ませていたので、参戦することができ一安心。

 私自身、来年も引き続きチームエトワールから世界耐久選手権に参戦する予定なので、このようにシーズンオフの時期に耐久レースに参戦できるのは、自分自身にとってもとても良いトレーニングになるので、オファーがあった時には即答で参戦を希望しました。

 通常サーキットでおこなわれるスポーツ走行では、連続走行できるのは最大30分ほど。しかし耐久レースとなると、連続で1時間以上走行できるので、来季に向けてもとても貴重なレースウィークとなっています。

 チームメイトは2022年のMFJ CUP JP250のチャンピオンの中村龍之介選手です。

 ウィーク初日となる金曜日、中村選手は今年、あまりバイクに乗っていなかったということもあり、多めに走行してもらうことに。私は、1本目は計測2周ほどして終えることとなりました。

 2本目は中村選手から走行しましたが、転倒した事もあり、そのまま終了。予選では私が第1ライダーとして、タイムアタックを行いました。

 予選時間は15分で、計測5周ほどできる計算でしたが、ペースが様々な選手が一斉に走るコースの中でうまくクリアラップを見つけることができず、悔しくも組2番手タイムとなりました。

 中村選手も計測2周目で転倒し、うまくタイムを伸ばすことができず、予選結果は総合4番手となります。

赤旗続出のサバイバルなレース展開

 決勝のスタートライダーは、中村選手が担当。しかしスタート直後にコース上にオイル撒かれるアクシデントがあり、それにより後続者が多重クラッシュ。すぐに赤旗が出て、一時中断となりました。

 そして結局1時間ほどレースは中断となり、残り3時間の所でレース再開となりましたが、そのまますぐに大きなアクシデントがあり、セーフティーカーが介入。

 ほとんどレーシングスピードで走ることなく、中村選手から私にライダー交代となりました。

 チームの作戦としては、なるべく私がメインで走るという方向性で、1回のスティントの時間は1時間15分の予定。

 他のチームよりも早めにピットインをしたので、ライダー交代時点で順位を落とすことになりましたが、そこからしっかりと追い上げることに成功し、無事に1スティントを終えてピットイン。

 再度中村選手にライダーチェンジをしましたが、レースの残り時間を考えて10分後に再び走るようにと指示を受けたので、急いでトイレと栄養補給をして再度コースインすることとなりました。

 その後は、そのままチェッカーまで走り切る予定だったので、あとはひたすら自分のペースでアベレージタイムを刻んでいき、2位としっかりと差をつけてチェッカー。最後の鈴鹿4時間耐久レースを優勝という形で終えることができました。

 チームとしては、レースウィークは色々とハプニングがありましたが、レースが始まった後は大きなトラブルもなくしっかりと走り切ることができました。

 これもチームの皆様、ペアライダーの中村選手のおかげです。本当にありがとうございました。

 この経験をしっかり来年の世界耐久選手権に活かしていきたいと思います。

関連タグ

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

ホンダ「CB」の名を世界に轟かせた脅威の4気筒マシンと、スーパーバイクレースの夜明け
ホンダ「CB」の名を世界に轟かせた脅威の4気筒マシンと、スーパーバイクレースの夜明け
バイクのニュース
今年でラスト!「仮面ライダー大集合バトル」で観られるバイクバトルとは?
今年でラスト!「仮面ライダー大集合バトル」で観られるバイクバトルとは?
バイクのニュース
スーパーフォーミュラ鈴鹿テストがスタート。セッション1は牧野任祐が“車両乗り換え”しながらトップタイム
スーパーフォーミュラ鈴鹿テストがスタート。セッション1は牧野任祐が“車両乗り換え”しながらトップタイム
AUTOSPORT web
【宮田莉朋F2密着】8度の入賞で終えた欧州初年度。ARTグランプリ加入で2年目の飛躍なるか
【宮田莉朋F2密着】8度の入賞で終えた欧州初年度。ARTグランプリ加入で2年目の飛躍なるか
AUTOSPORT web
今季苦戦のドライバーが新天地でドライブ。トムス37号車と「似た傾向を感じた」笹原と、KONDO 4号車と「こんなにも違うのか」と驚いた小高
今季苦戦のドライバーが新天地でドライブ。トムス37号車と「似た傾向を感じた」笹原と、KONDO 4号車と「こんなにも違うのか」と驚いた小高
motorsport.com 日本版
佐藤蓮がトップタイムで初日終了。一時は世にも珍しい“牧野ひとりワンツー”も|スーパーフォーミュラ公式/ルーキーテスト
佐藤蓮がトップタイムで初日終了。一時は世にも珍しい“牧野ひとりワンツー”も|スーパーフォーミュラ公式/ルーキーテスト
motorsport.com 日本版
ロマンを感じる凄いマシン! つぐみライダーがカワサキ「Ninja ZX-6R KRT EDITION」に乗る!
ロマンを感じる凄いマシン! つぐみライダーがカワサキ「Ninja ZX-6R KRT EDITION」に乗る!
バイクのニュース
ライダーの快適性を高めたホンダ「CL500」2025年モデル 「CL250」と共に日本へも導入
ライダーの快適性を高めたホンダ「CL500」2025年モデル 「CL250」と共に日本へも導入
バイクのニュース
コラピント「タイヤ交換後はいいペースだったが、PUトラブルの疑いでリタイアした」:ウイリアムズ F1第24戦決勝
コラピント「タイヤ交換後はいいペースだったが、PUトラブルの疑いでリタイアした」:ウイリアムズ F1第24戦決勝
AUTOSPORT web
SUPER GT2024 最終戦 鈴鹿GT300km Race SUBARU BRZ GT300 7位でチェッカー Inside Report 
SUPER GT2024 最終戦 鈴鹿GT300km Race SUBARU BRZ GT300 7位でチェッカー Inside Report 
Auto Prove
「戦うことすら許されなかった」 悲痛の敗北 これもまたレースなんだ【SUPER GT 56号車特集】
「戦うことすら許されなかった」 悲痛の敗北 これもまたレースなんだ【SUPER GT 56号車特集】
ベストカーWeb
GTラストレースを終えたロニー「最後の最後に僕らしい走りができた」後任、千代への想い
GTラストレースを終えたロニー「最後の最後に僕らしい走りができた」後任、千代への想い
AUTOSPORT web
注目どころ集まるSF鈴鹿テストで、誰よりギラつく男がひとり。関口雄飛、“コーチ”も招聘しトップタイム獲り臨戦体制「このテストに懸けている」
注目どころ集まるSF鈴鹿テストで、誰よりギラつく男がひとり。関口雄飛、“コーチ”も招聘しトップタイム獲り臨戦体制「このテストに懸けている」
motorsport.com 日本版
注目したのは子ども向けミニバイクと最新の安全装備! レーシングライダー大久保光のEICMAレポート
注目したのは子ども向けミニバイクと最新の安全装備! レーシングライダー大久保光のEICMAレポート
バイクのニュース
「今年一番のフルプッシュ」で見せた17号車Astemoの太田格之進、2番手からあの手この手でトップを狙うも一歩及ばず
「今年一番のフルプッシュ」で見せた17号車Astemoの太田格之進、2番手からあの手この手でトップを狙うも一歩及ばず
AUTOSPORT web
鈴鹿テスト搬入日の様子と3人のルーキーの本音。「開発テストとは別」「正直、怖い」「GT7は役に立っている」
鈴鹿テスト搬入日の様子と3人のルーキーの本音。「開発テストとは別」「正直、怖い」「GT7は役に立っている」
AUTOSPORT web
宮田莉朋、ARTグランプリ移籍が決定。FIA F2参戦2年目に向け、基盤整う「今年学んだ教訓を活かし、全力で戦う」
宮田莉朋、ARTグランプリ移籍が決定。FIA F2参戦2年目に向け、基盤整う「今年学んだ教訓を活かし、全力で戦う」
motorsport.com 日本版
SFテスト初日で速さ見せた“牧野任祐と牧野任祐”。セッション中に5号車、6号車交互に乗り「めちゃくちゃ疲れた」……しかし同条件での比較に意義
SFテスト初日で速さ見せた“牧野任祐と牧野任祐”。セッション中に5号車、6号車交互に乗り「めちゃくちゃ疲れた」……しかし同条件での比較に意義
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村