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トヨタGR、WECオースティン初優勝を目指す。COTAで事前テストを実施、カギは前戦同様タイヤ管理か

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トヨタGR、WECオースティン初優勝を目指す。COTAで事前テストを実施、カギは前戦同様タイヤ管理か

 8月30日から9月1日にかけて、アメリカ・テキサス州オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で、WEC世界耐久選手権第6戦『ローンスター・ル・マン』が開催される。シリーズ最高峰のハイパーカークラスに参戦しているTOYOTA GAZOO Racing(TGR)は、引き続き2台のトヨタGR010ハイブリッドを走らせ、前戦サンパウロに続くシーズン3勝目とCOTA初優勝を目指す。

 トヨタGR010ハイブリッドの7号車を駆るマイク・コンウェイ/小林可夢偉/ニック・デ・フリース組と、同8号車をドライブするセバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー/平川亮を擁するTGRは今シーズン、より激しさを増したWECハイパーカークラスでチャンピオンシップ争いを継続中。8号車が南米ブラジルで行われた第5戦を制したあと、チームはマニュファクチャラー選手権において、首位のポルシェとわずか4ポイント差のランキング2位につけている。

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 ともにシーズン1勝をマークしている7号車と8号車のクルーは次戦COTAで2勝目を目指すことになるが、TGRはこれまで計6回行われたWECオースティンで未勝利。過去最高位は2013年と2020年の総合2位だ。一方、ドライバーで見るとハートレーがポルシェ時代に3勝(2015、16、17年)をマークしている。

 そのCOTAは前戦の舞台であるインテルラゴスと同じく反時計回りのコースで、1コーナーへ向かって急勾配を駆け上ったあと、流れるような高速コーナーが組み合わせられており、序盤のセクターから見応えのあるレイアウトが特徴のトラックだ。全長5.513kmの同サーキットでは、テキサスの厳しい暑さがチームとドライバーを待ち受ける。TGRはWECオースティンに向けて事前に入念な準備を進めており、7月末にはCOTAで3日間のテストを実施した。

 そんなローンスター・ル・マンのレースウィークは、各90分間のフリープラクティスが2回に行われる8月30日金曜に幕が上がる。翌31日土曜は午前中の1時間の練習走行を経て、現地15時40分(日本時間1日5時40分)から予選とハイパーポールが行われる。6時間で競われる決勝レースは9月1日日曜の13時(日本時間2日3時)にスタートが切られる予定だ。

■「10年も経ったなんて信じられない」「走っていて楽しいコース」/TGR WECドライバー事前コメント

●小林可夢偉 チーム代表兼7号車ドライバー

「アメリカでのレースが本当に大好きなので、オースティンを再訪することと、熱狂的で歓迎してくれるアメリカのファンの皆さまに会えることをとても楽しみにしています。私自身は今年の早い時期にNASCARでCOTAを走っており、とても楽しかったですが、もちろんGR010ハイブリッドはまったく異なるタイプのクルマです」

「先月のテストは準備を始める良い機会となりましたし、車両セットアップとタイヤ特性の面で、このコースでの方向性を明確に示してくれました。テストの後もチームは、レースで最高のパフォーマンスを発揮できるよう、ハードワークで車両の最適化作業を続けてくれています。チャンピオン争いで大きなポイントを取るさらなるチャンスですし、それが我々の目標です」

●マイク・コンウェイ 7号車ドライバー

「僕にとって、トヨタで初めてのレースが2014年のここオースティンだった。あれから10年経って、ふたたび戻ってくることができ感慨深いよ。この間、チームとともに本当に多くの経験を積んできた。10年も経ったなんて信じられないね」

「僕自身アメリカでは多くのレースを戦ってきて、雰囲気もファンの皆も大好きなので、再訪するのが楽しみだ。今シーズンずっとそうであるように、レースはタフなものになるだろうが、我々は万全の準備を進めていて、クリーンなレースを戦い、可能な限り多くのポイントを持ち帰りたいと思っている」

●ニック・デ・フリース 7号車ドライバー

「オースティンでのレースは数年振りなので、テストはコースを思い出すのに良い機会だった。ここは走っていて楽しいコースだし、接近戦が予想されるレースも楽しみにしている」

「レースコンディションは、前戦サンパウロ同様にとても暑くなりそうなので、タイヤの摩耗対策が重要になるだろう。そのため、公式練習セッションで最善のアプローチを見つけ出し、決勝へ向けて良いポジションを確保する必要があるだろう。また上位争いができることを期待している」

●セバスチャン・ブエミ 8号車ドライバー

「前戦ブラジルでは今季初勝利を上げることができて最高だった。我々8号車は結果が示す以上に競争力が高かったので、それに値する優勝だったと感じている。の勝利は、今季の残り3戦へ向けて自信を与えてくれたし、もちろんさらなる勝利を目指して戦うつもりだ」

「先月のテスト同様、オースティンはまた暑くなりそうなので、タイヤマネジメント面での挑戦となるだろう。しかし、サンパウロでお見せできたように、タイヤマネジメントは我々の強みのひとつだ。今回も好成績を目指すよ」

●ブレンドン・ハートレー 8号車ドライバー

「オースティンでのレースは大好きだ。街も素晴らしいし、高速で流れるようなコーナーとタイトなテクニカルセクションが織り交ぜられた、とてもチャレンジングなコースも最高なんだ」

「僕は過去に、ここオースティンで好成績を残している。ローンスター・ル・マンでは3勝を挙げているので、もちろん4勝目を狙っている。ライバルは強くなってくるだろうし、厳しいレースになると思うが、前戦サンパウロではチームが一丸となって適切なタイヤ戦略で戦えば好成績が得られるということを示せた。その再現が目標だ」

●平川亮 8号車ドライバー

「私にとってはまた新たなサーキットということになりますが、楽しみにしています。先月のテストで前もって走ることができたのはとても良い経験でしたし、コース習熟に役立ちました。COTAはチャレンジングながらとても走っていて楽しいサーキットです。とくに序盤の高速セクションは素晴らしいです。今大会もまたエキサイティングなレースになるでしょう」

「シーズンの終わりが徐々に見えてきたので、チャンピオン争いのためにも、少しでも多くのポイントを獲得し続ける必要があります。僅差の争いなので、あらゆるポイントが最後に響いてくる可能性があるからです」

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