■日本未導入のコンパクトモデル「A3」のスポーティバージョン
独アウディは2020年8月11日、新型アウディ「A3スポーツバック」「A3セダン」をベースにしたスポーティモデル、新型「S3スポーツバック」と「S3セダン」を発表した。欧州では2020年10月初旬から納車が開始される予定だ。
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搭載されるエンジンは2.0TFSI(2リッター直列4気筒ターボ)で、310ps・400Nmを発生。これは先代S3よりも最高出力で20ps、最大トルクで20Nmそれぞれアップしている。エンジンは負荷に応じて吸気バルブのリフト量を調整するアウディバルブリフトシステム(AVS)が搭載され、高い熱効率性を確保している。
またアウディドライブセレクトを標準装備することで、パワフルな4気筒ターボエンジンのサウンドをさらに歯切れのよいものにすることが可能だ。
組み合わされるトランスミッションは7速Sトロニック、駆動方式はクワトロ(4WD)で、0-100km/h加速は4.8秒、最高速度は250km/h(リミッター作動)というパフォーマンスを誇る。
標準のA3スポーツバック/A3セダンに比べて15mmローダウンされ、オプションでダンパーコントロール付きのSスポーツサスペンションも選ぶことができる。これは、バルブがダンパー内のオイルフローを制御することで、路面状況や走行状況、ドライバーの好みに合わせて、ダンパーの減衰力を数千分の1秒単位で細かく連続可変させるもの。快適性とダイナミズムの間隔は先代よりもさらに広がっている。
新開発の電動ブレーキブースターにより、力強い自然な減速を実現するのも特徴だ。4輪ともにベンチレーテッドディスクで、ブレーキキャリパーは標準でブラック、オプションでレッドが用意される。ホイールは18インチが標準、オプションで19インチも用意する。
S3スポーツバックは全長4340mm、S3セダンは全長4500mmとなる。先代に比べて新型S3スポーツバックは30mm、S3セダンは40mm長くなっている。全幅1820mm、全高1430mm、ホイールベース2640mmはスポーツバック/セダンとも共通だ。
エクステリアでは、フロント部はひし形の大きなグリルとエアインテークが印象的なシングルフレームが特徴で、ドアミラーのハウジングはアルミを採用する。リアは大型のディフューザーと4本のエキゾーストテールパイプがスポーティな印象を強調する。
インテリアは先代に比べてショルダールームとエルボールームが広くなり、荷室容量はS3スポーツバックが325リッターから1145リッターとなる。S3セダンの荷室容量は370リッターだ。
メーター部は10.25インチのデジタルディスプレイを標準装備。また12.3インチスクリ0ンを持つアウディ・バーチャルコックピット、およびバーチャルコックピットプラスを選択することも可能だ。
インパネ中央には10.1インチのタッチディスプレイを採用。手書きで入力された文字を認識する。インフォテイメントのMMIは最新の第3世代モジュール式プラットフォーム(MIB3)を採用することで、演算能力は先代モデルの10倍に向上。柔軟で正確なルート案内が可能になる。
スポーツシートは新開発のもので、ペットボトルの再生材を中心とした表皮を標準装備し、スタイリッシュなコントラストのステッチをアクセントにしている。
Androidスマートフォンを介してクルマのロックやロック解除、エンジン始動をおこなうことができる「アウディ・コネクトキー」も標準採用した。
※ ※ ※
ドイツでのS3スポーツバックの価格は4万6302.53ユーロ(日本円で約580万円)から、S3セダンは4万7179.83ユーロ(約590万円)からとなる。
市場導入にあたり、限定車の「エディション・ワン」が導入される。ボディカラーはパイソンイエロー(S3スポーツバック)とタンゴレッド(S3セダン)で、ブラックのアクセントを加え、19インチホイールとナッパレザーのスポーツシートを装備する。
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WRXは見た目だけ速そうで実は遅い。
キライじゃない。